旬のギタリストを聴く~朴葵姫リサイタル
「Hakujuギター・フェスタ」ではこれまで、松尾俊介、益田正洋、池田慎司など次世代のクラシックギター界を担う若手実力派ギタリストを紹介してまいりました。そして今年紹介するのは、韓国ギター界の期待の新星、朴葵姫。1985年韓国に生まれ、これまで幼少の頃から数々のギターコンクールで入賞、最近では2007年、ドイツのハインツベルグ国際ギターコンクール第1位及び聴衆賞を受賞、08年にはドイツのコブレンツ国際ギターコンクールにおいて第2位 (第1位該当者なし)、ベルギーの"Printemps de la guitare 2008"コンクール第1位などを獲得。現在もウィーン国立音楽大学にて研鑽を積む注目のギタリストです。
1985年韓国仁川生まれ。89年、横浜にてギター入門。90年、韓国に帰国後、李如石に師事。94年、韓国全国ギター音楽コンクール小学生部門低学年部第1位、97年、韓国全国ギター音楽コンクール小学生部門高学年部第1位を獲得。98年、韓国仁川青少年交響楽団と協演、99年には韓国錦湖財団「英才コンサートオーディション」に合格しリサイタルを開催。99年、韓国全国音楽コンクールギター部門中学部第1位、2000年、日本九州ギター音楽コンクール第2位(第1位該当者なし)、01年、日本ギターコンクールオーヌル部門第2位、03年、東京国際ギターコンクール第3位(1位該当者なし)を獲得。04年に東京音楽大学入学し、荘村清志に師事。05年、Ligita国際ギターコンクー第3位(Liechtenstein)を獲得。05年には小澤征爾指揮によるオペラ公演にギター演奏者として参加(日本及び中国巡回公演)。同年、韓国ギター音楽コンクール第1位を獲得、06年、韓国招請全国巡回ギターコンサートに出演、07年、ドイツのハインツベルグ国際ギターコンクール第1位及び聴衆賞を受賞し、08年にはドイツのコブレンツ国際ギターコンクールにおいて第2位 (第1位該当者なし)、ベルギーの"Printemps de la guitare 2008"コンクール第1位を獲得する。06年からはオーストリアのウィーン国立音楽大学にて、アルヴェリ・ピエリに師事。現在、ウィーン在住。
1970年、トルコに生まれ、アンカラ国立音楽院でピアノと作曲を学んだ。17歳でデュッセルドルフのシューマン音楽院に留学。その後ベルリン音楽院で学び、94年ヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションで優勝。ニューヨーク・フィル、イスラエル・フィル、コンセルトヘボウ管、サンクトペテルブルク・フィルをはじめとする世界一流のオーケストラと定期的に共演。ルツェルン音楽祭、ザルツブルク音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、ボンのベートーヴェン音楽祭などに出演し、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ウィーン楽友協会、サントリーホール、カーネギーホール、ベルリン・フィルハーモニーなど数々の檜舞台で演奏している。作曲の才能にも恵まれ、16歳で作曲した『Black Hymns』はベルリン建都750周年記念行事で演奏された。91年には『ヴァイオリンとピアノのための協奏曲』をベルリン交響楽団と共に自ら初演した。96年にはボストンでピアノ協奏曲第2番『シルクロード』を初演。トルコ文化庁の委嘱によるオラトリオ『ナズム』は、トルコの有名な詩人ナズム・ヒクメトの詩を題材に、01年アンカラでトルコ大統領臨席のもと初演された。06年にはザルツブルク音楽祭のために『In the Serai』を作曲。07年には日本のアニメーション映画「オオカミくんはピアニスト」の音楽を担当し、同映画は75周年ヴェネチア国際映画祭に出品作品となった。98年にリリースされたデビューCD『トルコ行進曲~サイ・プレイズ・モーツァルト』が絶賛を博し、ストラヴィンスキーの『春の祭典』では、1人で4手のパートを演奏、大ヒットとなり、01年度エコー・クラシックス賞など数々の賞に輝いた。『モーツァルト:ピアノ協奏曲集』『ベートーヴェン:ソナタ集』、また自作を集めた『ブラック・アース』、そして最新の自作曲を収めた「ハーレムの一夜」もリリースされている。
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