エベーヌ弦楽四重奏団

ベートーヴェン・アラウンド・ザ・ワールド

全席指定7,000円(税込)
エベーヌ弦楽四重奏団
エベーヌ弦楽四重奏団(C)Julien Mignot

2020年ベートーヴェン・イヤーに向け、「エベーヌ」が挑むオデッセイ…
世界規模のプロジェクト「ベートーヴェン・アラウンド・ザ・ワールド」いよいよ2019年始動!

世界の室内楽シーンを熱狂させる次世代カルテットのトップランナー「エベーヌ弦楽四重奏団」が、2020年のベートーヴェン生誕250年記念イヤーに向けた世界規模のプロジェクト、『ベートーヴェン・アラウンド・ザ・ワールド』を2019年よりスタートさせます。ニューヨークのカーネギー・ホールから「エベーヌ」に対し、“2020年にベートーヴェン:弦楽四重奏曲の全曲演奏会を開催したい。”との提案があったのが2014年のこと。これを機に、「エベーヌ」のメンバーたちは、自分たちにこそ実現可能なことは何か、今この時代にベートーヴェンを演奏することの意味などについて熟考を重ねました。その結果、クラシック音楽が親しまれている地域からそうではない地域まで、文字通り世界中の国々を演奏して巡り、比類なき芸術性で崇高な人類愛を謳い、地域、世代、文化の違いを超越したメッセージ性や普遍性を持つベートーヴェンの音楽を世界の人々と共有する…という画期的なプロジェクト、『ベートーヴェン・アラウンド・ザ・ワールド』を発足させるに至りました。2019年4月から2020年1月にかけて、北米、南米、アフリカとインド、オーストラリアとニュージーランド、アジア(中国、韓国、日本)、ヨーロッパの各地でワールドツアーを敢行、7度にわたる各ツアーの最終公演はライブ録音され、『ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集CD(全7セット)』としてリリースされる予定、また、ワールドツアーを通して撮影スタッフが同行し、ドキュメンタリー映画の制作も計画されています。そして、2020年にはカーネギー・ホールやロンドンのウィグモア・ホールなどの著名な音楽ホールで『ベートーヴェン・サイクル(※)』公演を開催し、この壮大なプロジェクトが完結します。古典からジャズまでジャンルの壁を軽々と超え、圧倒的パフォーマンスでクラシック界に衝撃と革新をもたらした「エベーヌ」…、音楽史上に革命を起こした「ベートーヴェン」…、先鋭的芸術の粋が交錯するこのプロジェクトが、21世紀を生きる私たちの心に何を訴えかけるのか…。2020年にカルテット創立20周年を迎える「エベーヌ」が満を持して挑む“オデッセイ”にぜひご注目下さい。

(※)2020年「ベートーヴェン・サイクル」…日本での公演は予定されておりません。 

出演

エベーヌ弦楽四重奏団


ピエール・コロンベ(ヴァイオリン)
ガブリエル・ル・マガデュール(ヴァイオリン)
マリー・シレム(ヴィオラ)
ラファエル・メルラン(チェロ)

プログラム

ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調 op.59-3 「ラズモフスキー第3番」
 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130 「大フーガ付」

プロフィール

エベーヌ弦楽四重奏団Quatuor Ebène

“ジャズ・バンドへ自在に変容することができる弦楽四重奏団”(ニューヨーク・タイムズ紙)
この4人の新世代フランス人音楽家は別格であり、今日の世界の室内楽シーンでおそらく最も創造的なアンサンブルである。大きな成功をもって聴衆を魅了し続け、室内楽ジャンルの熱心なファンに変えた。彼らのパフォーマンスは極めて説得力があり、ステージ上の存在感はカリスマ的でさえある。エベーヌ弦楽四重奏団は、パリでイザイ弦楽四重奏団に学んだ他ガボール・タカーチ、エバーハルト・フェルツ、ジェルジ・クルタークなど優れた音楽家の下で研鑽を積んだ。2004年難関のARDミュンヘン国際コンクール優勝(合わせて5つの特別賞を受賞)に続き05年にはフォルベルグ・シュナイダー財団よりベルモント賞を贈られた。同財団の援助により、個人所有の貴重なイタリア製の楽器がメンバーに貸与されている。06年に英BBCの「新世代アーティスト」に選ばれ注目を集め07年にはボルレッティ・ブイトーニ・トラスト・アワードを受賞。ボルレッティ・ブイトーニ財団の支援によりハイドン作品による1枚目のライブ録音CDおよびバルトーク作品による同2枚目をリリースし絶賛された。09年Virgin Classicsと契約。ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ作品によるCDは独ECHO-KLASSIK「最優秀室内楽レコード賞」、仏ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジック「ショック賞」、英グラモフォン誌「年間最優秀レコード賞」等々多くの権威ある賞を受賞し彼らを一躍トップ・アーティストの座へと押し上げた。10年ナタリー・デセイ、ステイシー・ケント等々の豪華ゲストを迎えたジャズ、ポップス、映画音楽によるCD「フィクション」が一大センセーションを巻き起こし、11年に再び独ECHO-KLASSIK受賞を果たした。同年、パリにおけるライブ演奏を収めたDVD「フィクション」をリリース、また初の本格的日本ツアーとなる待望の来日公演が行われ各地で絶賛された。13年にはメンデルスゾーン作品によるCD(「BBCミュージック・マガジン賞」受賞)リリース、14年にリリースしたジャズ&クロスオーヴァー第2弾CD「ブラジル!」は、15年3度目の受賞となる独ECHO-KLASSIK「Ensemble/Orchestra of the Year」賞を獲得した。15-16年シーズンは歌曲に焦点を当て、フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)との共演によるフランス歌曲集(BBCミュージック・マガジン賞)、マティアス・ゲルネ(バリトン)やゴーティエ・カピュソン(チェロ)との共演によるシューベルト集をリリース、また、17年には、クラシックからジャズ、映画音楽までジャンルを超えた活躍が異彩を放つフランスのクラリネット奏者ミシェル・ポルタルとの共演により、「エベーヌ」各メンバーのオリジナル曲も収めた「エターナル・ストーリーズ」を発表するなど、意欲的なCDを続々リリースしている。これまでウィグモア・ホール、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、カーネギー・ホール等の権威ある音楽ホール、ヴェルビエ、エディンバラ、ルツェルン、ザルツブルク等の著名音楽祭にも頻繁に招かれている。また、内田光子、メナヘム・プレスラー(90歳誕生日記念パリ公演のライブCD&DVDは大きな話題を呼んだ)等の巨匠たちと度々共演している。19年4月から20年1月にかけて“ベートーヴェン・ライブ・アラウンド・ザ・ワールド”をテーマに、ヨーロッパ、北米、南米、アフリカ、インド、オセアニア、アジア各地を回るワールドツアーが予定されており、カルテット創立20周年とベートーヴェン生誕250年を迎える20年にベートーヴェンの弦楽四重奏曲サイクルとして完結させるプロジェクトを計画中。

エベーヌ弦楽四重奏団
© Julien Mignot

主催:Hakuju Hall/株式会社 白寿生科学研究所 メロス・アーツ・マネジメント
協力:ワーナーミュージック・ジャパン