迫昭嘉の第九 vol.5 年の瀬は2台ピアノによる“第九”を!

全席指定 5,000円(税込)
迫昭嘉の第九 vol.5 年の瀬は2台ピアノによる“第九”を!
(C)武藤章

毎年恒例!年末の風物詩、ベートーヴェンの“第九”をピアノで!
フランツ・リストが4楽章・約70分のこの大曲を2台のピアノのために編曲したアレンジ版は、オーケストラにもひけをとらない重厚な響きに、ピアノならではの繊細さも加わった、まさに驚異的な作品。
今年は日米を軸として世界的に活躍する才人・江口玲を迎え、豊かな響きのHakuju Hallで聴く、2台のピアノによるシンフォニーをお届けします。
さらに前半は、迫とも多数の共演を重ねてきた、艶やかな音色と優美な表現力が魅力の名ヴァイオリニスト・漆原啓子を迎え、交響曲第5番「運命」と同じハ短調で書かれ、ドラマティックな内容を持つヴァイオリン・ソナタ第7番を、2人の名手による演奏でお楽しみいただけます。
ベートーヴェンの魅力を体感する、一味違うクリスマス・コンサート。どうぞご期待ください! 

出演

迫昭嘉(ピアノ)
共演:漆原啓子(ヴァイオリン)、江口玲(ピアノ)

プログラム

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 op.30-2
ベートーヴェン(リスト編):2台ピアノによる交響曲 第9番 ニ短調 op.125

プロフィール

迫昭嘉(ピアノ) Akiyoshi Sako, piano

東京藝術大学及び東京藝術大学大学院、ミュンヘン音楽大学マイスタークラス修了。中山靖子、クラウス・シルデ各氏に師事。東京藝術大学大学院にてクロイツァー賞を受賞、ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、東京国際音楽コンクール室内楽部門優勝(1980)、ハエン国際ピアノコンクール優勝およびスペイン音楽賞(83)、ABC国際音楽賞受賞(98)。2001年1月~12月に神戸新聞松方ホール、東京・第一生命ホールで行われた「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲チクルス」(全8回)は大きな反響を呼んだ。これはカメラータ・トウキョウによるライヴレコーディングで、「迫昭嘉・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」としてリリース。「ドイツ・ピアニズムの本流を継承する名手」と評価され、全てのディスクが「レコード芸術」誌で特選盤・推薦盤に輝くなど名演奏の呼び声が高い。15年12月よりHakuju Hallにて2台ピアノによるベートーヴェン(リスト編曲)の第九とそれに関連した作品を演奏する「迫昭嘉の第九」公演をスタート、16年、17年、18年12月の公演も好評を博し、今後も毎年12月に継続していく予定。現在、東京藝術大学教授・音楽学部長、東京音楽大学客員教授、洗足学園音楽大学客員教授。

迫昭嘉
© 武藤章

漆原啓子(ヴァイオリン) Keiko Urushihara, violin

1981年東京藝術大学附属高校在学中に、第8回ヴィニャフスキ国際コンクールに於いて最年少18歳、日本人初の優勝と6つの副賞を受賞した。その翌年、東京藝術大学入学と同時に本格的演奏活動を開始。86年、ハレー・ストリング・クァルテットとして民音コンクール室内楽部門で優勝並びに斎藤秀雄賞を受賞。2016年デビュー35周年を迎えた。これまで、国内外での演奏旅行、TV出演、海外主要音楽祭、マスタークラスなどに多数出演。また、V.スピヴァコフ、E.ルカーチ、J.ビエロフラーヴェク等の指揮者や、ハンガリー国立響、スロヴァキア・フィル、ウィーン放送響等のオーケストラと共演し、賛辞を浴びた。日本国内の主要オーケストラとの共演のほか、リサイタル、室内楽でも高い評価を得ている。CDは数多くリリースしており、J.S.バッハの無伴奏CD(日本アコースティックレコーズ)がレコード芸術特選盤に選ばれた。また、漆原朝子との録音「無伴奏ヴァイオリン・デュオ」(日本アコースティックレコーズ)は平成26年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞。同デュオは、17年2月に東京・浜離宮朝日ホールにて公演を行い、大絶賛された。常に第一線で活躍を続け、安定した高水準の演奏は音楽ファンのみならず、指揮者、オーケストラ・メンバー等の音楽家の間でも非常に高い信頼を得ている。現在、国立音楽大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。

漆原啓子
© Eiji Shinohara

江口玲(ピアノ) Akira Eguchi, piano

東京藝術大学音楽学部作曲科、ジュリアード音楽院ピアノ科大学院修士課程、及びプロフェッショナルスタディーを卒業。欧米及び日本をはじめとする各国でのリサイタルや室内楽、協奏曲の他、ギル・シャハム、諏訪内晶子、竹澤恭子、アン・アキコ・マイヤース等、数多くのヴァイオリニスト達と定期的に共演。現在は東京、ニューヨークと二つの拠点を行き来し、国際的な活躍を続ける。ニューヨークタイムズ紙からは「非凡なる芸術性、円熟、知性」「流暢かつ清廉なるピアニスト」と賞賛され、これまでにカーネギーホールはじめ、演奏で訪れた国は25カ国に及ぶ。レコーディングはドイツグラモフォン、フィリップス等で計30枚以上、NYS CLASSICSより10枚のソロアルバムをリリースし、レコード芸術誌での特選盤連続選出など、高い評価を得ている。現在、洗足学園音楽大学大学院客員教授、東京藝術大学教授を務めている。

江口玲
© 小林邦寿

企画制作:KAJIMOTO