第153回 リクライニング・コンサート

金川真弓 ヴァイオリン・リサイタル

ドイツ在住 ロン=ティボー&チャイコフスキー入賞の才媛

※約1時間/休憩なし
各回全席指定リクライニング席 2,200円(税込)
金川真弓 ヴァイオリン・リサイタル
金川真弓(c)Francisca Blaauboer

ドイツ生まれ、さらには日本、ニューヨークを経て現在はベルリンにて研鑽を積み、2018年ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位、19年チャイコフスキー国際コンクール第4位入賞と、目覚ましい活躍を続けているヴァイオリニスト金川真弓の “来日” リサイタル!
ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、クレメラータ・バルティカなどの一流オーケストラとも共演経験を持ち、多様な表現力で聴衆を魅了する演奏は、国際的にも高い評価を得ています。
金川のヴァイオリンとの出会いは日本。日本にルーツを持ちながら、欧米で育まれた才能が、このHakuju Hallでどのような音色を響かせてくれるのか、注目のリクライニング・コンサートです。

出演

金川真弓(ヴァイオリン)
ジュゼッペ・グァレーラ(ピアノ)

プログラム

サン=サーンス
Saint-Saëns
序奏とロンド・カプリチオーソ op.28
Introduction and Rondo Capriccioso op.28
R.シュトラウス
R.Strauss
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18/TrV 151
Violin Sonata in E♭ major op.18/TrV 151
エルガー
Elgar
気まぐれな女 op.17
La capricieuse op.17
サラサーテ
Sarasate
序奏とタランテラ op.43
Introduction and Tarantella op.43

プロフィール

金川真弓(ヴァイオリン) Mayumi Kanagawa, violin

1994年ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始める。その後ニューヨークを経て、12歳でロサンゼルスに移る。現在はベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で、コリヤ・ブラッハーのもと研鑽を積んでいる。2018年、ロン=ティボー国際音楽コンクールで第2位に入賞するとともに最優秀協奏曲賞を受賞し、大きな話題を呼ぶ。そして19年チャイコフスキー国際コンクールでは第4位受賞。また、16年第18回プリンセス・アストリッド国際音楽コンクール、13年第4回ヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリン・コンクール、11年第26回アーヴィング・M・クライン国際弦楽コンクールでいずれも優勝をおさめ、国際的に高い評価を得ている。これまでに、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団とベルクのヴァイオリン協奏曲を、アレクサンダー・シェリー指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を、モデスタス・ピトレナス指揮リトアニア国立交響楽団とブルッフのヴァイオリン協奏曲を共演している。この他、マリインスキー劇場管弦楽団、プラハ放送交響楽団、クレメラータ・バルティカ、ロサンゼルス室内管弦楽団等のオーケストラと共演を重ねている。ヴェルビエ、イエロー・バーン、アスペン等の音楽祭にも出演するほか、12年にはアメリカの “パフォーマンス・トゥデイ” アーティストに選ばれ、演奏とインタビューがナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)を通じて全米に放送された。これまでに、日本で名倉淑子、ジュリアード音楽院プレカレッジで川崎雅夫、ロサンゼルスのコルバーン・スクールにてロバート・リプセットの各氏に師事。使用楽器は、ドイツ演奏家財団のドイツ国家楽器基金から貸与されたペトラス・グァルネリウス(マントヴァ、17世紀後半製作)。 

金川真弓
© Francisca Blaauboer

ジュゼッペ・グァレーラ(ピアノ) Giuseppe Guarrera, piano

2017年モントリオール国際音楽コンクールで第2位および聴衆賞を含む5つの賞を受賞したほか、15年ジェイムズ・モットラム国際ピアノ・コンクール第2位、10年プレミオ・ヴェネツィア・コンクール優勝等、優秀な成績を収める。近年は、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオールのマギル室内管弦楽団、フィレンツェのニュー・ジェネレーション・オーケストラへデビューを果たし、レバノンのアル・ブスタン音楽祭にも出演した。リサイタルでは、ウィグモア・ホール、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭、マドリードのスケルツォ・シリーズ、ミラノコンサート協会、アルモニー・イン・ヴァルチェッリーナ音楽祭、リンゴット・ジョヴァンニ音楽祭で演奏している。広くヨーロッパで活躍しており、ピエール・ブーレーズ・ザール、ルール・ピアノ・フェスティバル、パリのルイ・ヴィトン財団、メドック夏の音楽祭、ボローニャ・フェスティバル、レーリチ音楽祭等に登場している。17年にはピエール・ブーレーズ・ザールにおいて、ダニエル・バレンボイムのタクトでバンジャマン・アタイールの協奏曲を初演した。これまでに、ヴァシリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、クラウス・ペーター・フロール指揮モントリオール交響楽団等と共演し、コトブス州立劇場フィルハーモニー管弦楽団やフェニーチェ劇場管弦楽団にも客演している。室内楽では、エルサレム国際室内楽フェスティバルに、エレーナ・バシュキロワ、ラモン・オルテガ・ケロ、パスカル・モラゲス等と共に出演したほか、ホルン奏者のベン・ゴールドシャイダーとも度々共演している。近年はヴァイオリニストの金川真弓と共演を重ねているほか、チェリストのアレクサンダー・ヴァレンベルクと録音したショスタコーヴィチとラフマニノフのソナタのアルバムが、19年にTRPTKレーベルからリリースされた。シチリアに生まれ、イタリアでシアヴァシュ・ガジェヴとジュゼッペ・カルテッラに学び、ハンス・アイスラー音楽大学でエルダー・ネボルシンに、バレンボイム・サイード・アカデミーでネルソン・ゲルナーに師事。18年ヤング・クラシカル・アーティスツ・トラスト(YCAT)のアーティストに選ばれた。ルール・ピアノ・フェスティバル奨学生として研鑽を積んだほか、ヴェルビエ音楽祭のアカデミーでテイバー財団賞を受賞した。ダニエル・バレンボイム、フェレンツ・ラードシュ、ミハイル・ヴォスクレセンスキー、セルゲイ・ババヤン、リチャード・グード、ミシェル・ベロフのマスタークラスを受講した。18年よりベルリンのバレンボイム・サイード・アカデミーで講師として後進の指導にもあたっている。 

ジュゼッペ・グァレーラ