松田理奈&三舩優子
ブラームス3つのヴァイオリン・ソナタへの
愁いに満ちた旋律と人生を鼓舞する響き
ブラームスが壮年期の40代から50代に作曲した3曲のヴァイオリン・ソナタは、いずれもヴァイオリン・ソナタ史上屈指の名曲として親しまれています。今回のサロン・コンサートではヴァイオリンの松田理奈、ピアノの三舩優子、いずれも経験豊かな名手が、この珠玉のヴァイオリン曲の世界にお誘いします。美しいメロディー、変化に富んだハーモニー、堅牢な構成で展開するこれらの曲で、ブラームスの細やかな心の機微をお楽しみいただきます。
出演
松田理奈(ヴァイオリン)
三舩優子(ピアノ)
プログラム
ブラームス Brahms | ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 op.78 「雨の歌」 Sonata for Violin and Piano No.1 in G major op.78 ‘Regenlied’ |
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 op.100 Sonata for Violin and Piano No.2 in A major op.100 | |
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 op.108 Sonata for Violin and Piano No.3 in d minor op.108 |
プロフィール
松田理奈(ヴァイオリン) Lina Matsuda, violin
2001年、第10回日本モーツァルト音楽コンクール第1位。02年にはトッパンホールで「16才のイザイ弾き」というテーマでソロリサイタル開催。04年、第73回日本音楽コンクール第1位、07年にはサラサーテ国際コンクールにてディプロマ入賞。これまで国内の主要オーケストラに加え、ハンガリー国立フィル、ヤナーチェク・フィル、スーク室内オーケストラ、ベトナム響など数々の楽団や著名指揮者と共演。06年ビクターより『ドルチェ・リナ』、08年に『カルメン』、10年には『ラヴェル・ライブ』をリリース。イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲集は、「レコード芸術」特選盤に選出された。18年5月にはブラームスとフランクのソナタを収録した5枚目のアルバムをリリース。
三舩優子(ピアノ) Yuko Mifune, piano
幼少の頃よりニューヨークで育つ。桐朋学園在学中、第57回日本音楽コンクール第1位。同大学首席卒業後、文化庁派遣研修員としてジュリアード音楽院に留学。1991年フリーナ・アワーバック国際ピアノコンクール優勝後、カーネギーホール、リンカーンセンターでリサイタルを行う。帰国後は、モスクワ交響楽団、サンクトペテルブルク交響楽団、パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団と日本ツアー、韓国ソウル国際音楽祭、ニュージーランド・ツアーなど、国内外で活躍。また95年より5年にわたりFM横浜のパーソナリティー、2003年から6年にわたりNHK-BS2「週刊ブックレビュー」の司会も務めるなど、演奏以外の分野でも活躍、視聴者から高い人気と支持を集めた。14年よりドラム・パーカッションの堀越彰と “OBSESSION” を結成。クラシックピアノとドラムという他にない組み合わせで「最小にて最大のオーケストラ」を目指す新しい活動を開始。古典から現代音楽に至る幅広いレパートリーに定評があり、シャープで切れのあるタッチと繊細で品格の美音、華のあるダイナミックな演奏は、ファンを魅了し続けている。19年6月には、Hakuju Hallにおいてデビュー30周年を記念してリサイタルを行い、高い技術と深い演奏解釈で絶賛された。これまでに「ラプソディ・イン・ブルー」「バーバー/ピアノ作品集」などCDも多数リリースしている。京都市立芸術大学非常勤講師。