【残席僅少】近藤嘉宏&外山啓介
初共演の2人が魅せる 甘美な調べ
国内外のオーケストラと共演、精力的に活動を続けている近藤嘉宏、2021年はオール・ベートーヴェン・プログラムで全国規模のリサイタル・ツアーを行った外山啓介、初共演の二人がソロ曲を交えながら2台ピアノで魅了するサロン・コンサート。近代フランス音楽の正統派デュティユが2台4手に編曲したドビュッシーの“月の光”、またブラームス「交響曲 第4番」を作曲家自身の編曲による2台ピアノ版でお届けいたします。Hakuju Hall の親密な音空間で、幅広い表現で魅せる豊かなピアノの音色に酔いしれながら、ロマンティックなひとときをお楽しみいただきます。
出演
近藤嘉宏(ピアノ)
外山啓介(ピアノ)
プログラム
ラヴェル Ravel | 水の戯れ (近藤) Jeux d'eau |
ショパン Chopin | 舟歌 嬰ヘ長調 op.60 (近藤) Barcarolle in F♯ major op.60 |
リスト Liszt | バラード 第2番 ロ短調 S.171/R.16 (外山) Ballade No. 2 in b minor S.171/R.16 |
ドビュッシー (デュティユ編) Debussy (arr.Dutilleux) | ベルガマスク組曲 より 第3曲 “月の光” (1st 外山/2nd 近藤) No.3 “Clair de lune” from ‘Suite bergamasque’ |
ラフマニノフ Rachmaninov | 組曲 第2番 ハ長調 op.17 より 第4曲 タランテラ (1st 外山/2nd 近藤) No.4 “Tarantelle” from ‘Suite No.2’ in C major op.17 |
ブラームス Brahms | 交響曲 第4番 ホ短調 op.98 ※作曲者自身の編曲による2台ピアノ版 (1st 近藤/2nd 外山) Symphony No.4 in e minor op.98 |
プロフィール
近藤嘉宏(ピアノ) Yoshihiro Kondo, piano
4歳からピアノを始め、桐朋女子高等学校(共学)を経て桐朋学園大学を首席卒業。1987年日本音楽コンクール第2位。大学卒業後ミュンヘン国立音楽大学マイスターコースにおいて名匠ゲルハルト・オピッツのもと更なる研鑚を積み、92年ミュンヘン交響楽団との共演でデビュー、大成功をおさめる。国内では95年に正式にデビュー。翌96年にはCDデビューを果たし一躍注目を浴びる存在となる。以来日本を代表するピアニストとして第一線で活躍。これまでDenon ,Philips、Deccaを始めとする数多くのレーベルから30タイトル以上のCD及びDVDを国内外でリリース、その内容はソロ、協奏曲、室内楽と多岐に渡る。98~2008年にかけてフェスティバルホール(大阪)で行った合計20回に及ぶリサイタルシリーズや99年ショパン没後150年を記念して全国各地で行った大規模なツアーは驚異的な動員数とともに絶賛を博す。01年チョン・ミュンフンの主宰する「セブン・スターズ・ガラ・コンサート」に出演、チェロのジャン・ワンと白熱した演奏を繰り広げる。また05年にはデビュー10周年を記念してサントリーホールとザ・シンフォニーホール(大阪)でリサイタル、高い評価を受けるなど、着実にキャリアを積み重ね、不動の人気と評価を獲得するに至っている。欧米やアジアなど海外においても充実した演奏活動を展開し高い評価と支持を得ており、04年カーネギーホール、06年ウィーン・ムジークフェライン・ブラームスザールにおいてリサイタル。10年プラハでの室内楽音楽祭に招かれ、マルティヌー弦楽四重奏団と共演。16年ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」でウィーン・ムジークフェライン大ホールにデビュー。17年台湾の高雄交響楽団と共演、18年韓国の光州市立交響楽団の定期演奏会に招かれるなど、国際的な活動にも益々の広がりを見せている。17年より、松竹映画「砂の器」シネマコンサートにおいて、不可能と言われた「宿命」を含むピアノソロを演奏し成功を収め、東響、日本フィル、東京フィル、日本センチュリー響、九響などで再演を重ね絶賛を博す。これまでに数多くの国内外のオーケストラに客演し、ネーメ・ヤルヴィ、トーマス・ザンデルリンク、クリスティアン・マンデアル、外山雄三、広上淳一など多くのマエストロと共演を重ね厚い信頼が寄せられている。またプロデューサーにギタリストの鈴木大介を迎え、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を録音、深化した音楽性に高い賞賛が寄せられている。
外山啓介(ピアノ) Keisuke Toyama, piano
札幌市出身。5才からピアノを始める。2004年、第73回日本音楽コンクール第1位(併せて増沢賞、井口賞、野村賞、河合賞、聴衆賞を受賞)。東京藝術大学卒業。08年よりドイツ(ハノーファー音楽演劇大学)留学を経て、11年、東京藝術大学大学院を修了。18年、第44回「日本ショパン協会賞」受賞。札幌大谷大学芸術学部音楽学科講師。洗足学園音楽大学非常勤講師。桐朋学園大学非常勤講師。07年、デビュー・アルバム『CHOPIN:HEROIC』リリース。サントリーホールを始め全国各地で行われたデビュー・リサイタルが完売、新人としては異例のスケールでデビュー。08年、2作目のアルバム『インプレッションズ』をリリース。09年、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団来日公演にてショパンのピアノ協奏曲を共演。3作目のアルバム『ラフマニノフ』は『レコード芸術』誌特選盤に選出された。10年、4作目のアルバム『幻想ポロネーズ』をリリース、12月31日には「東急ジルベスターコンサート」に出演(テレビ東京系にて全国ネット生中継)。11年、過去4枚のアルバムから選曲した『外山啓介BEST』を発売。12年、札幌コンサートホールKitaraでのニューイヤー・コンサートに出演。13年、ベルギー国内5か所でフランダース交響楽団定期演奏会に出演しヨーロッパ・デビュー。NHK交響楽団との共演がNHK Eテレにて全国放送。6作目のCD『展覧会の絵』が『レコード芸術』誌特選盤に選出された。14年、映画『砂の器』のテーマ曲「宿命」を東京・大阪にて演奏(ライヴ録音CD発売)。15年、CD『ショパン:バラード全集』をリリース。16年にはベルリン交響楽団日本公演ツアーにソリストとして参加。17年はデビュー10周年記念ツアーを全国約20か所で実施、CD『マイ・フェイヴァリッツ』リリース。21年、最新CD『《ワルトシュタイン》《悲愴》《熱情》~ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集』が発売される。毎年全国規模のリサイタル・ツアーを行っており、その繊細で色彩感豊かな独特の音色を持つ演奏は、各方面から高い評価を得ている。これまでに、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、札幌交響楽団など多くのオーケストラと共演。植田克己、ガブリエル・タッキーノ、マッティ・ラエカリオ、吉武雅子、練木繁夫の各氏に師事。
後援:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)