中木健二(チェロ)&エリック・ル・サージュ(ピアノ)

チェロとピアノが響き合う 芳醇なオールデュオプログラム

全席指定:5,000円(税込)
中木健二(チェロ)&エリック・ル・サージュ(ピアノ)
中木健二©塩澤秀樹

フランス国立ボルドー・アキテーヌ管の首席奏者を務め帰国後、アンサンブル“天下統一”として2019年12月に「Hakuju サロン・コンサート」に出演した中木健二が久々に登場。東京藝術大学の准教授として後進の育成にも注力している中木がアンサンブルの最小単位であるデュオの相手に迎えるのは、室内楽の師でありフランスを代表するピアニストの一人エリック・ル・サージュ。この名手二人がベートーヴェン、ヴィエルヌ、ルクーの「チェロとピアノのためのソナタ」を披露いたします。優美な旋律が連綿と続く、芳醇なオールデュオプログラム。フレンチ・ロマンティシズムとベートーヴェンとの対比を通して、異なる音楽文化の魅力に迫ります。

出演

中木健二(チェロ) エリック・ル・サージュ(ピアノ)

プログラム

ヴィエルヌ: チェロとピアノのためのソナタ ロ短調 op.27
Vierne : Sonata for Cello and Piano in b minor op.27

ベートーヴェン:チェロとピアノのためのソナタ 第3番 イ長調 op.69
Beethoven : Sonata for Cello and Piano No.3 in A major op.69

ルクー:チェロとピアノのためのソナタ (V.ダンディ補筆版)
Lekeu : Sonata for Cello and Piano (completed by V.d'Indy)

プロフィール

中木健二(チェロ) Kenji Nakagi, violoncello

愛知県岡崎市出身。東京藝術大学を経て2003年渡仏、パリ国立高等音楽院、ベルン芸術大学の両校を首席で卒業。05年ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位、08年Note et Bien国際フランス音楽コンクール・グランプリなど、受賞多数。2010年より14年までフランス国立ボルドー・アキテーヌ管の首席奏者を務めると共に、リサイタル、オーケストラとの共演、音楽祭出演など幅広い演奏活動を行う。帰国後はソリストとして活躍するほか、14年にアンサンブル「天下統一」(ヴァイオリン:長原幸太、ヴィオラ:鈴木康浩)を結成し定期的に演奏活動を行うなど、室内楽にも情熱を注いでいる。これまで共演したアーティストにはアッカルド、ジュランナ、メネセス、チュマチェンコ、イヴァルディ、ル・サージュが含まれる。これまでに「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」(「レコード芸術」誌・特選盤)他のCDをリリース。紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。東京藝術大学音楽学部准教授。第11回名古屋音楽ペンクラブ賞受賞。使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている1700年製ヨーゼフ・グァルネリ。Thomastik Infeld社契約アーティスト。

中木健二
© 塩澤秀樹

エリック・ル・サージュ(ピアノ) Eric Le Sage, piano

南仏のエクサン・プロヴァンスに生まれる。パリ国立高等音楽院を17歳で卒業後、ロンドンでマリア・クルチオに師事。1985年ポルト国際および89年ロベルト・シューマン国際第1位などのコンクール受賞歴を持つ。ウィグモア・ホール、シャトレ座、アムステルダム・コンセルトヘボウ、フランクフルト・アルテ・オーパー、ケルン・フィルハーモニー、カーネギーホールを含む著名コンサートホールに出演するほか、フィラデルフィア管、トロント響、シュトゥットガルト放送響、ドレスデン・フィル、フランス放送フィル、トゥールーズ・キャピトル国立管、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管、ロッテルダム・フィル、読響、都響を含む数々のオーケストラと共演。優れた室内楽奏者としても知られ、1992年よりポール・メイエ(クラリネット)、エマニュエル・パユ(フルート)等と共にサロン・ド・プロヴァンス国際室内楽音楽祭を主宰。また、レ・ヴァン・フランセ(管楽アンサンブル)と共に演奏活動を行っている。プーランクの室内楽作品全集、シューマンのピアノ曲・室内楽作品全集(2010年ドイツ・レコード批評家賞受賞)、フォーレの室内楽作品全集を含む多数のCDをリリース。フライブルク音楽大学教授。

エリック・ル・サージュ