笹沼樹&上田晴子 DUO リサイタル
第20回(2021年度)齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞し、「カルテット・アマービレ BRAHMS Plus」シリーズにおいても並外れた存在感を発揮しているチェロの笹沼樹。パリで教鞭をとりながら、ソリストおよび室内楽奏者として輝かしい経歴を積み、「小林美恵 華麗なるヴァイオリンの伝説」第4回・第5回でも好評を博したピアノの上田晴子。Hakuju Hallにゆかりのある2人が、2022年9月のDUO リサイタル以来、再登場いたします。格調高く奏でられるカサドの「スペイン古典様式によるソナタ」、洒脱な旋律と独特な拍子が魅力のプーランク「チェロとピアノのためのソナタ」などを取り上げます。互いの音楽性に絶大な信頼を寄せ、共演を重ねる2人。Hakuju Hallの親密な空間でしか味わうことのできない音楽の対話をご堪能ください。
出演
笹沼樹(チェロ) 上田晴子(ピアノ)
プログラム
G.カサド:スペイン古典様式によるソナタ
G.Cassadó : Sonata nello stile antico spagnuolo
G.カサド:親愛の言葉
G.Cassadó : Requiebros
E.グラナドス(G.カサド編):歌劇「ゴイェスカス」より “間奏曲”
E.Granados (arr. G.Cassadó) : “Intermezzo” from Opera ‘Goyescas’
M.ファリャ(M.マレシャル編):スペイン民謡組曲
M.Falla (arr. M. Maréchal) : Suite populaire espagnole
G.フォーレ:チェロとピアノのためのエレジー ハ短調 op.24
G. Fauré : Élégie for Violoncello and Piano in c minor op.24
J.フランセ(M.ジャンドロン編):子守唄
J. Françaix (arr. M. Gendron) : Berceuse
F.プーランク(M.ジャンドロン編):「陽気な歌」より 第8番 “セレナード”
F.Poulenc (arr. M. Gendron) : No.8 “Sérénade” from ‘Chansons gaillardes’
F.プーランク:チェロとピアノのためのソナタ
F.Poulenc : Sonata for Violoncello and Piano
プロフィール
笹沼樹(チェロ) Tatsuki Sasanuma, violoncello
2022年第20回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。ARDミュンヘン国際コンクール弦楽四重奏部門第3位、ニューヨークのYoung Concert Artists International Auditionで第1位、東京音楽コンクール弦楽部門第2位、日本音楽コンクールチェロ部門入選。室内楽奏者としても横浜国際音楽コンクール第1位、ルーマニア国際音楽コンクール第1位、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール第1位、第22回ホテルオークラ音楽賞など受賞多数。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を首席卒業後、桐朋学園大学ソリストディプロマコース修了、並びに学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科卒業。同校で2017年6月に天皇皇后両陛下をお迎えしての天覧公演となったリサイタルシリーズは毎年開催されている。19年1月にはデビューCD『親愛の言葉』(日本コロムビア レコード芸術特選盤)をリリース。桐朋学園大学大学院修了。NHK交響楽団アカデミー生修了。現在エコールノルマル音楽院特待生として在籍中。22年にはバッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏会を開催。23年6月、7月にはスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会(スロヴァキア ブラティスラヴァ)および日本ツアーにソリストとして登場、9月には日本公演のライブCDがリリースされた。チェロを、V.アダミーラ、古川展生氏、堤剛氏、アンリ・ドゥマルケット氏に師事。これまでにアルゲリッチ、マイスキー、ヴェンゲーロフ、ギトリス、ダン・タイ・ソン各氏らと共演。新日本フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団等と共演。カルテット・アマービレ、ラ・ルーチェ弦楽八重奏団、Trio Rizzleのメンバー。東京交響楽団客演首席奏者。使用楽器は 1771 年製 C.F.Landolfi(宗次コレクション)。
上田晴子(ピアノ) Haruko Ueda, piano
東京芸術大学付属高等学校、同大学卒業、同大学院修了後、ロータリー財団奨学生として渡仏、パリ・ヨーロッパ音楽院卒業。1986年、ロン・ティボーコンクール入賞、1995年、日本国際ヴァイオリンコンクール最優秀伴奏者賞受賞など受賞。ソリスト、室内楽奏者として日、欧で演奏活動を行う。共演する演奏家は、J.J.カントロフ、P. ヴェルニコフ、O.シャルリエ、千々岩英一、小林美恵、 玉井菜採、A ・デュメイ、S・ルセフ(vn)、 B.パスキエ(vla)、堤剛、笹沼樹(vc)、M.アリニョン(cl)等。録音は、ALMより、J.J.カントロフとのCD「プロコフィエフ、シュトラウス・ヴァイオリンソナタ集」(レコード芸術誌準特選)、同誌特選の「ドホナニ、エネスコ・ヴァイオリンソナタ集」「エネスコ、ブゾーニ・ヴァイオリン作品集」「ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全曲集vol.1,vol.2,vol.3」、M・アリニョンとのCD(レコード芸術誌準特選)、エイヴェックスよりL・カンタとの「メロディーズ」(レコード芸術誌特選)、オクタヴィアレコードより千々岩英一との「ポエム」(レコード芸術誌準特選)、フランスのレーヴェルでL・コルシアとの「ミスターパガニーニ」、郷古廉との「ブラームスソナタ」、J.J.カントロフとの「20世紀フランスヴァイオリンソナタ集」など多数。2019年2月、姫路市文化芸術賞受賞。2020年10月、音楽の友社より「応用が効く、上田晴子のライブレッスン」上梓。現在パリ国立高等音楽院室内楽科教授、ピアノ科准教授。
協力:一般社団法人 Music Dialogue