第5回 白寿こどもヴァイオリンコンクール 本選
本コンクールは2016年に第1回を開催し、当時小学生だった方々は現在、中学生や高校生になり、本コンクールで入賞した方の中から、国際コンクールへの入賞やプロのオーケストラとの共演など、目覚ましく活躍されている方も多く見受けられるようになりました。未来ある子供たちの経験を積む一助になればという思いで、分数ヴァイオリンの名器を貸与することで、早い段階から良質な楽器に触れる機会を提供するという点から、小学1~4年生を対象にしております。また入賞者には、Hakuju Hallでの演奏機会も賞としており、審査委員の先生方との共演も含まれてます。その入賞者コンサートはコンクールの翌年に開催しております。今回の第5回ですが、今までは予選の翌日が本選でしたが、予選と本選との間を約1ヶ月開けて、本選に向けて整える期間を設けました。またカテゴリー1(小学1・2年生部門)については、この何回かにおいて技巧に偏る傾向が感じられ、音楽を楽しむことや曲の理解度など大事な事柄が置き去りになってしまってはないかとの問題提起から、これまでは自由曲としてましたが、課題曲を設定して審査を行う事になりました。
今回も未来ある子供たちと多く出会えることを楽しみにしております。
出演
小学1、2年生部門(カテゴリー1)、小学3、4年生部門(カテゴリー2)の予選通過者
審査員:大谷康子、漆原朝子、久保田巧
プロフィール
大谷康子(ヴァイオリン) Yasuko Ohtani, violin
2025年にデビュー50周年を迎える。人気・実力ともに日本を代表するヴァイオリニスト。これまでにリサイタルはもとより、N響、モスクワ・フィル、スロヴァキア・フィルなど国内外の著名なオーケストラと多数共演。キーウ(キエフ)国立フィルとは17年以降毎年招聘されている。また、19年5月に実力派ピアニスト、イタマール・ゴランと全国ツアー(12都市)を開催し、好評を博す。最新CDはイタマール・ゴランとのフランスのエスプリ薫る珠玉の名曲集。CDは他に、ベストセラー「椿姫ファンタジー」(SONY)や、「R.シュトラウス/ベートーヴェン・ソナタ№5(ピアノ: イタマール・ゴラン)」(SONY)も評価が高い。著書に「ヴァイオリニスト 今日も走る!」(KADOKAWA)がある。BSテレ東(毎週土曜朝8時)「おんがく交差点」では司会・演奏を務める。文化庁「芸術祭大賞」受賞。東京音楽大学教授。元東京藝術大学客員教授。東京藝大ジュニア・アカデミー特別教授。(公財)練馬区文化振興協会理事長。川崎市市民文化大使。高知県観光特使。(公財)日本交響楽振興財団理事。(公社)日本演奏連盟理事。使用楽器はピエトロ・グァルネリ(1708年製)。
公式ホームページ: https://www.yasukoohtani.com
【公式YouTube】「大谷康子のやっこチャンネル」演奏動画続々公開中!
漆原朝子(ヴァイオリン) Asako Urushihara, violin
第2回日本国際音楽コンクール最年少優勝。ジュリアード音楽院卒業。1988年N響定期公演でデビュー。ニューヨークやワシントンでのリサイタルが絶賛を博し、マールボロ音楽祭等に登場。巨匠ベリー・スナイダーとのデュオは長年好評を博しており、2017年には『エルガー:ヴァイオリン協奏曲』ライヴレコーディングをリリースして大きな話題となる。平成26年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。東京藝術大学教授、大阪音楽大学特任教授。
久保田巧(ヴァイオリン) Takumi Kubota, violin
4歳よりヴァイオリンを始め、福島幸雄、西島英子、外山滋、江藤俊哉の各氏に師事。桐朋女子高等学校音楽科を経て、ヴォルフガング・シュナイダーハン氏に師事。1983年第2回フリッツ・クライスラー国際コンクール第2位、第3回ミケランジェロ・アバド国際音楽コンクール第1位、84年ミュンヘン国際コンクールに日本人初優勝。桐朋学園大学教授、国立音楽大学客員教授として後進の指導にあたるほか、オリジナリティ溢れる子供教育公演も好評を博している。
主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所
企画制作:株式会社 日本ヴァイオリン
主催者代表/発起人:原昭邦
実行委員:原浩之、中澤創太