仲道郁代 言葉を奏でる vol.1

シューベルト「白鳥の歌」 ~加耒徹を迎えて

2025年01月25日(土)
15:00Start(14:30Open)
全席指定:6,600円(税込)
仲道郁代 言葉を奏でる vol.1
仲道郁代©Taku Miyamoto 

ピアニスト仲道郁代が“言葉を奏でる”と題し、ゲスト歌手を迎えてお届けする歌曲シリーズが2025年Hakuju Hallで新たにスタートいたします。初回は、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、表現豊かな歌唱で魅了するバリトンの加耒徹を迎え、シューベルト最後の歌曲集「白鳥の歌」を取り上げます。「白鳥の歌」はイソップ童話の「白鳥は死ぬ前にもっとも美しい声で歌を歌う」という伝承に基づき、遺作となった14曲の歌をまとめ出版されたもので、心の痛みや憧れ、愛をテーマに歌われます。美しくもはかない、静謐なシューベルトの歌曲を、仲道が言葉を紡ぐようにピアノで奏でる貴重なひととき、どうぞお聴き逃しなく!

出演

仲道郁代(ピアノ) 加耒徹(バリトン)

プログラム

F.シューベルト:音楽に寄せて D 547 
F. Schubert : An die Musik D 547 

F.シューベルト:「4つの即興曲」D 935より 第3番 変ロ長調 <ピアノ・ソロ>
F. Schubert : No.3 in B♭ major from ‘4Impromptus’ D 935

L.v.ベートーヴェン:連作歌曲「遥かなる恋人に寄せて」 op.98
L.v.Beethoven : An die ferne Geliebte op. 98 

F.シューベルト:歌曲集「白鳥の歌」D 957
F. Schubert : Schwanengesang D 957

プロフィール

仲道郁代(ピアノ) Ikuyo Nakamichi, piano

桐朋学園大学1年在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、増沢賞を受賞。ミュンヘン国立音楽大学に留学。ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、メンデルスゾーン・コンクール第1位メンデルスゾーン賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞。1988年に村松賞、93年にモービル音楽奨励賞を受賞。古典派からロマン派まで幅広いレパートリーを持ち、日本の主要オーケストラはもとより、海外のオーケストラとの共演も数多く、人気、実力ともに日本を代表するピアニストとして活動している。 これまでにサラステ指揮フィンランド放送交響楽団、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団(ECO)、フリューベック・デ・ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団、P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団と共演。99年にはカーネギーホールでリサイタル・デビュー、2001年にはサンクトペテルブルグ、ベルリンでコンチェルト・デビュー。05年には、英国チャールズ皇太子夫妻ご臨席のもとウィンザー城で行われたイギリス室内管弦楽団(ECO)主催の「結婚祝祭コンサート」に出演。室内楽ではストルツマン、ハーゲン弦楽四重奏団、ブランディス弦楽四重奏団、ベルリン・フィル八重奏団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団等と日本ツアーを行った。近年では、22年12月にブダペストのリスト音楽院でヤーノシュ・コヴァーチュ指揮ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団と、そして23年4月にはケン・シェ指揮バンクーバーメトロポリタンオーケストラと共演し高評された。CDはソニー・ミュージックレーベルズと専属契約を結び、レコード・アカデミー賞受賞CDを含む「仲道郁代ベートーヴェン集成~ピアノ・ソナタ&協奏曲全集」や、「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」「シューマン:ファンタジー」「ドビュッシーの見たもの」など多数リリースしている。著作には『ピアノの名器と名曲』『ショパン鍵盤のミステリー』『ベートーヴェン鍵盤の宇宙』(ナツメ社)、『ピアニストはおもしろい』(春秋社)等がある。2018年よりベートーヴェン没後200周年の2027年に向けて「仲道郁代 The Road to 2027 リサイタル・シリーズ」を展開中。一般社団法人音楽がヒラク未来代表理事、一般財団法人地域創造理事、桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。令和3年度文化庁長官表彰、ならびに文化庁芸術祭「大賞」を受賞。
 

仲道郁代
© Kiyotaka Saito

加耒徹(バリトン)  Toru Kaku, baritone

福岡市出身。東京藝術大学大学院修士課程を首席で修了。修了時に大学院アカンサス賞受賞、武藤舞奨学金を受ける。二期会オペラ研修所マスタークラスを総代で修了。最優秀賞および川崎靜子賞受賞。第20回友愛ドイツリートコンクール第2位。2014年シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、バッハ・コレギウム・ジャパンでは「マタイ受難曲」のCDに参加する他、21年1月の『エリアス』ではタイトルロールを務め絶賛された。オペラシティ財団主催リサイタルシリーズ《B→C》では東京、福岡両公演満席の中、10ヶ国語による歌曲プログラムを熱演した。オペラでは日生劇場『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『ランメルモールのルチア』エンリーコ、二期会『ナクソス島のアリアドネ』ハルレキン、『ジューリオ・チェーザレ』アキッラ、黛敏郎作曲『金閣寺』鶴川、J.シュトラウスⅡ世『こうもり』ファルケなどに出演。二期会『ルル』では急遽代役として難役シェーン博士を演じ、表現豊かな演唱で観客を魅了した。23年11月には二期会『午後の曳航』にて1号役を演じその歌唱力と演技力にて好評を博した。オペラだけでなく舞台・ミュージカル作品での演奏も好評で、日生劇場主催『アラジンと魔法のヴァイオリン』『アラジンと魔法の音楽会』ではアラジン王子役として全国でツアーを行なう。2018-19日本フィル&サントリーホール《とっておきアフタヌーン》ではナビゲーターとして出演。メディアでもテレビ朝日『題名のない音楽会』をはじめ、NHK-Eテレ『すくすく子育て』NHK-FM『リサイタルノヴァ』などに出演し活動の場を広げている。フィガロ技研(アルコール検知器)のCM出演中。23年7月には4thアルバム【A Time for Us】をリリース。その他3枚のソロアルバムをリリースの他、MSJ『フィガロの結婚』CDフィガロ役などでも出演。24年4月にはプロムジカ使節団のCD【イタリアンソングwith加耒徹】ではイタリア初期バロックのプログラムを演奏している。Jリーグ「アビスパ福岡」の熱狂的サポーターとしても知られ、2021&2022明治安田生命Jリーグ開幕戦では国歌独唱も行う。女声合唱団「サーナ・テクセレ」音楽監督、混声合唱団「コール・グラウベン福岡」音楽監督。洗足学園音楽大学非常勤講師。

加耒徹
© Hiroki Watanabe