N響チェンバー・ソロイスツ 第8回
シューベルトの八重奏曲
NHK交響楽団の新進気鋭メンバーをHakuju Hallに迎えて2021年にスタートした室内楽シリーズ企画の第8回。今回はF.シューベルトの室内楽で最も大きな編成、全6楽章からなる「八重奏曲」をお届けいたします。各楽器の個性を発揮しながら生き生きと奏でられる美しい旋律、そして統制された濃密なアンサンブルをじっくりとご堪能いただきます。一方前半は、J.バリエールではチェロとコントラバスの低音の響き、L.v.ベートーヴェンではクラリネットとファゴットの音色、A.ドヴォルザークではヴァイオリン2艇とヴィオラによる透明感溢れる三重奏と、各々の楽器の多面的な魅力をお楽しみいただきます。このような多彩なプログラムを、N響の若手から中堅メンバー中心のアンサンブルで聴くことができるのはHakuju Hallのシリーズならでは。この瞬間をお聴き逃しなく!
出演
郷古廉、飯塚歩夢(以上、ヴァイオリン)
村上淳一郎(ヴィオラ) 矢部優典(チェロ) 西山真二(コントラバス)
伊藤圭(クラリネット) 宇賀神広宣(ファゴット)
庄司雄大(ホルン)
プログラム
J.バリエール(J.バウマン編): 6つのソナタ 第4集より
2つのチェロのためのソナタ 第4番 ト長調 (チェロとコントラバス編)
J.Barrière (arr.J.Baumann) : 6 Sonates BookⅣ from Sonata for 2 Violoncello No.4 in G major
(version violoncello and contrabass)
L.v.ベートーヴェン:3つの二重奏曲 WoO 27より 第1番 ハ長調
L.v.Beethoven : No.1 in C major from 3 Duets WoO 27
A.ドヴォルザーク:三重奏曲 ハ長調 op.74 B.148
A. Dvořák : Terzetto in C major op.74 B.148
F.シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D 803
F. Schubert : Octet in F major D 803
プロフィール
郷古廉(ヴァイオリン) Sunao Goko, violin
2013年ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。06年第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門第1位(史上最年少優勝)。07年のデビュー以来、各地のオーケストラと共演。セイジ・オザワ松本フェスティバル、東京・春・音楽祭などにも招かれている。第16回ホテルオークラ音楽賞、第29回出光音楽賞、令和元年度文化庁芸術祭賞音楽部門大賞を受賞。使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。個人の所有者の厚意により貸与される。NHK交響楽団第1コンサートマスター。2013年ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。06年第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門第1位(史上最年少優勝)。07年のデビュー以来、各地のオーケストラと共演。セイジ・オザワ松本フェスティバル、東京・春・音楽祭などにも招かれている。第16回ホテルオークラ音楽賞、第29回出光音楽賞、令和元年度文化庁芸術祭賞音楽部門大賞を受賞。使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。個人の所有者の厚意により貸与される。NHK交響楽団第1コンサートマスター。
飯塚歩夢(ヴァイオリン) Ayumu Iizuka, violin
2001年生まれ。7歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を経て、桐朋学園大学に特待生として入学し、2023年3月に首席で卒業。令和4年度音楽大学卒業生演奏会(皇居東御苑内桃華楽堂)に出演。これまでにヴァイオリンを渡辺亜美、岩澤麻子、徳永二男の各氏に師事。
村上淳一郎(ヴィオラ) Junichiro Murakami, viola
桐朋学園にてヴィオラを店村眞積氏、室内楽を山崎伸子、ゴールドベルク山根美代子の各氏に師事。2003年より文化庁新進芸術家海外派遣員としてイタリア、フィレンツェに留学。ケルビーニ音楽院にてヴィオラをアウグスト・ヴィスマーラ氏に師事。トリエステ国際コンクール第1位(イタリア,トリエステ)、当時のイタリア大統領チャンピ氏より金メダルを授与される他、イタリア全土、ヨーロッパ各地で約50回のコンサートを提供される。ヴィットリオ・グイ国際コンクール第1位(イタリア,フィレンツェ)。09年、イタリアからドイツに移りケルン放送交響楽団ソロヴィオリストに就任、ゲヴァントハウス管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団等で客演首席奏者として出演の他、ヨーロッパ各地の音楽祭で室内楽奏者や独奏者として出演。21年10月よりNHK交響楽団首席ヴィオラ奏者。
矢部優典(チェロ) Yusuke Yabe, violoncello
8歳よりチェロを始め毛利伯郎氏に師事。第86回日本音楽コンクールチェロ部門第2位及びE.ナカミチ賞受賞。第69回全日本学生音楽コンクール高校の部第1位及び日本放送協会賞受賞。これまでに宮崎国際音楽祭、サントリーホールARKクラシックス、リッカルド・ムーティ「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」等に出演。桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース修了。2023年 CHANEL Pygmalion Days 参加アーティスト。
西山真二(コントラバス) Shinji Nishiyama, contrabass
東京藝術大学附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学器楽科を2001年卒業。学内にて安宅賞、アカンサス音楽賞、受賞。また藝大オケとニーノ・ロータの「ディベルティメント・コンチェルタンテ」を共演。第9回宝塚ベガ音楽コンクール弦楽器部門第3位。第2回よこすかベイサイドポケットミュージックフェスティバル国際コンクール第1位、あわせて横須賀市長賞受賞。第71回読売新人演奏会出演。これまでに永島義男、西田直文、石川滋、マシュー・マクドナルドの各氏に師事。2003年4月NHK交響楽団入団。現在、NHK交響楽団次席奏者。東京音楽大学、日本大学芸術学部、長野県小諸高等学校音楽科、各非常勤講師。
伊藤圭(クラリネット) Kei Ito, clarinet
宮城県出身。東京藝術大学卒業。2004年第6回日本クラリネットコンクール第1位。06年第74回日本音楽コンクール入選。クラリネットを千石進、日比野裕幸、野田祐介、山本正治、三界秀実、村井祐児の各氏に師事。ソロ、室内楽、オーケストラ奏者としての活躍の傍ら、東京音楽大学兼任准教授、東京藝術大学、国立音楽大学講師として後進の指導にあたる。21年N響公演ではモーツァルト《クラリネット協奏曲 イ長調》、《4つの管楽器と管弦楽のための協奏交響曲》のクラリネット・ソロを務めた。藝大フィルハーモニア、東京都交響楽団を経て、現在、NHK交響楽団首席クラリネット奏者。
宇賀神広宣(ファゴット) Hironori Ugajin, fagotto
東京音楽大学付属高校、同大学卒業。ファゴットを霧生吉秀、菅原眸の両氏に、室内楽を植村泰一、中野真理、安原理喜の各氏に師事。セントラル愛知交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団を経て、現在NHK交響楽団首席ファゴット奏者。愛知県立芸術大学、洗足学園音楽大学、東京音楽大学非常勤講師。
庄司雄大(ホルン) Yudai Syoji, horn
宮城県仙台市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。第3回日本ホルンコンクール第2位。第86回日本音楽コンクールホルン部門第2位。第35回日本管打楽器コンクールホルン部門第1位。ソリストとして藝大フィルハーモニア管弦楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と共演。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」出演。これまでにホルンを、須田一之、日髙剛、西條貴人、伴野涼介の各氏に師事。藝大フィルハーモニア管弦楽団 首席ホルン奏者を経て、現在、NHK交響楽団ホルン奏者。Japan National Orchestra コアメンバー。ホルンアンサンブルHorshメンバー。
主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所
共催:特定非営利活動法人 奥渋クラシック