第180回 リクライニング・コンサート

田原綾子(ヴィオラ)&實川風(ピアノ)

2025年07月04日(金)
15:00Start(14:30Open)
19:30Start(19:00Open)
※約1時間/休憩なし
各回全席指定リクライニング席 2,750円(税込)
田原綾子(ヴィオラ)&實川風(ピアノ)
田原綾子©Taira Tairadate 實川風©平舘平

日本の若い世代を代表するヴィオラ奏者の一人。現在は各オーケストラとの共演に加え、室内楽奏者としても活躍がめざましい田原綾子。ピアノの多彩な音色でバロックから現代曲まで幅広くレパートリーを持ち、弦楽器奏者との共演も多く、ソロは勿論アンサンブルでも存在感を示し、作曲家としても作品を発表している實川風。幾度も共演を重ねている2人がリクライニング・コンサートに登場いたします。朝の清々しい雰囲気を持つE.エルガーの「朝の歌」にはじまり、美しさに満ちたF.シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」、そして實川風が作曲した無伴奏ヴィオラのための作品「月の晩」。ヴィオラとピアノのために作曲されたZ.コダーイ「アダージョ」ではロマンティックな主題と、ヴィオラならではの美しい哀愁の響きを、A.ピアソラ「ル・グラン・タンゴ」では丁々発止の音の会話をお楽しみいただけます。息の合った名手2人による充実の演奏をご堪能ください。

出演

田原綾子(ヴィオラ)&實川風(ピアノ)

プログラム

E.エルガー: 朝の歌 op.15-2   
E.Elgar : Chanson de matin op.15-2

F.シューベルト: アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821 
F.Schubert : Arpeggione Sonata in a minor D821

Ⅰ. Allegro moderato
Ⅱ. Adagio
Ⅲ. Allegretto

實川風: 月の晩  〜無伴奏ヴィオラのための〜(2024)

Z.コダーイ: アダージョ 
Z.Kodály : Adagio

A.ピアソラ: ル・グラン・タンゴ 
A.Piazzolla : Le Grand Tango

プロフィール

田原綾子(ヴィオラ) Ayako Tahara, viola

第11回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、第9回ルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門第1位併せて全部門最優秀賞、ルーマニア国立ラジオ局賞を受賞。国内外でソロリサイタルが定期的に行われており、ソリストとして読売日本交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー管弦楽団等と共演。室内楽奏者としてもマルタ・アルゲリッチやミッシャ・マイスキー、イリヤ・グリンゴルツ、伊藤恵、堤剛など国内外の著名なアーティストと多数共演し、オーケストラの客演首席も務めるなど、活躍の幅を広げている。現代音楽にも意欲的に取り組んでおり、新作の委嘱や世界、日本初演も数多い。TV朝日「題名のない音楽会」、NHK-BS「クラシック倶楽部」、NHK-BS「クラシック音楽館」、NHK-Eテレ「ららら♪クラシック」、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」、宮崎国際音楽祭、武生国際音楽祭、ル・ポン国際音楽祭、軽井沢国際音楽祭、東京・春・音楽祭、サントリーホールチェンバーミュージックガーデン、国際音楽祭NIPPON 、JTアートホール室内楽シリーズ等に出演。プロジェクトQ、ヴィオラ・スペース、ヴェルビエ音楽祭、パブロ・カザルス音楽祭、韓国音楽祭GMMFS、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀などのアカデミーに参加し、今井信子や大山平一郎、ジェラール・コセ、タベア・ツィマーマン、アントワン・タメスティ、ハートムット・ローデ、ディエムット・ポッペン、マテ・スーチュなどの各氏から薫陶を受けた。 桐朋学園大学、桐朋学園大学大学院特待生、奨学金を得てパリ・エコールノルマル音楽院とデトモルト音楽大学を最高得点で修了。これまでに藤原浜雄、岡田伸夫、ブルーノ・パスキエ、ファイト・ヘルテンシュタインの各氏に、室内楽を原田幸一郎、藤井一興、山崎伸子、毛利伯郎、磯村和英の各氏に師事。2015年度宗次エンジェル基金奨学生、2015、2016年度ロームミュージックファンデーション奨学生、第47回江副記念財団奨学生、2019年度明治安田クオリティオブライフ文化財団海外留学研修生。第23回ホテルオークラ音楽賞受賞。Music Dialogue Artist、アンサンブルofトウキョウ、エール弦楽四重奏団、ラ・ルーチェ弦楽八重奏団、Trio Rizzleのメンバーとして活躍中。

田原綾子
©Taira Tairadate

實川風(ピアノ) Kaoru Jitsukawa, piano

2015年ロン・ティボー国際コンクール(フランス)にて、第 3 位・最優秀リサイタル賞・最優秀現代曲賞を受賞。翌2016年には、カラーリョ国際ピアノコンクール(イタリア)にて第1位・聴衆賞など、多くの国際コンクールにて、その美しく多彩な音色と音楽性が評価される。リサイタルでは、バッハとベートーヴェンをプログラムの中心に据えており、近年はチェンバロ演奏での研究も続けている。これまでにソリストとして、パリ室内管弦楽団・キャンベラ交響楽団・クラクフ室内管弦楽団・東京交響楽団・東京フィル・日本フィル・新日本フィル・シティーフィル・大阪交響楽団・日本センチュリー交響楽団・名古屋フィル・千葉交響楽団などのオーケストラ共演。また、別府アルゲリッチ音楽祭・仙台クラシックフェスティバル・上海音楽祭・ソウル国際音楽祭・ノアン・ショパンナイト(フランス)・アルソノーレ(オーストリア) などの国際音楽祭に客演。東京藝術大学を首席で卒業し、同大学大学院(修士課程)修了。グラーツ芸術大学(オーストリア)ポストグラデュエート課程修了。2024年4月より東京藝術大学器楽科ピアノ専攻専任講師を務める。

實川風
© 平舘平

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所