笹沼樹&上田晴子 DUO リサイタル

第20回(2021年度)齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞し、「カルテット・アマービレ BRAHMS Plus」シリーズにおいても並外れた存在感を発揮しているチェロの笹沼樹。パリで教鞭をとりながら、ソリストおよび室内楽奏者として輝かしい経歴を積み、「小林美恵 華麗なるヴァイオリンの伝説」でも好評を博したピアノの上田晴子。Hakuju Hallにゆかりのある2人がDUOで再登場いたします。今回はスーク、ヤナーチェク、マルティヌー、ドヴォルザークとチェコの作曲家の作品、そしてブラームス円熟期の傑作と言われる「ピアノとチェロのためのソナタ 第2番」を取り上げます。ピアノパートが時にオーケストラのように重厚な和声を提供し、チェロの旋律を引き立てると同時に対等な役割を果たします。互いの音楽性に絶大な信頼を寄せ、共演を重ねる2人。Hakuju Hallの親密な空間でしか味わうことのできない音楽の対話をご堪能ください。
出演
笹沼樹(チェロ) 上田晴子(ピアノ)
プログラム
J.スーク:バラードとセレナーデop.3
J.Suk : Ballad and Serenade op.3
L.ヤナーチェク:おとぎ話
L.Janáček : Pohádka
J.パレニーチェク:コラール変奏曲
J.Páleníček : Chorálové Variace
Ⅰ.Con moto
Ⅱ.Con moto
Ⅲ.Allegro
B.マルティヌー:ロッシーニの主題による変奏曲H.290
B.Martinů : Variations on a Theme of Rossini H.290
A.ドヴォルザーク:ロンドト短調 op.94
A. Dvořák : Rondo in g minor op. 94
J.ブラームス:ピアノとチェロのためのソナタ第2番 ヘ長調 op.99
J. Brahms : Sonata for Piano and Violoncello in F major op.99
Ⅰ. Allegro vivace
Ⅱ.Adagio affettuoso
Ⅲ. Allegro passionate
Ⅳ. Allegro molto
プロフィール
笹沼樹(チェロ) Tatsuki Sasanuma, violoncello
ルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール、東京音楽コンクール、日本音楽コンクールなどで優勝、入賞。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース修了、学習院大学ドイツ語圏文化学科卒業、桐朋学園大学院修了。パリエコールノルマル音楽院エリート過程を経て、現在ベルギーエリザベート王妃音楽大学にてアーティストインレジデンス在籍中。2022年第20回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。東京交響楽団客演首席奏者。使用楽器は1771年製C.F.ランドルフィ(宗次コレクション)

上田晴子(ピアノ) Haruko Ueda, piano
東京芸術大学付属高等学校、同大学卒業、同大学院修了後、ロータリー財団奨学生として渡仏、パリ・ヨーロッパ音楽院卒業。1986年、ロン・ティボーコンクール入賞、1995年、日本国際ヴァイオリンコンクール最優秀伴奏者賞受賞など受賞。ソリスト、室内楽奏者として日、欧で演奏活動を行う。共演する演奏家は、J.J.カントロフ、P. ヴェルニコフ、O.シャルリエ、千々岩英一、小林美恵、 玉井菜採、A ・デュメイ、S・ルセフ(vn)、 B.パスキエ(vla)、堤剛、笹沼樹(vc)、M.アリニョン(cl)等。録音は、ALMより、J.J.カントロフとのCD「プロコフィエフ、シュトラウス・ヴァイオリンソナタ集」(レコード芸術誌準特選)、同誌特選の「ドホナニ、エネスコ・ヴァイオリンソナタ集」「エネスコ、ブゾーニ・ヴァイオリン作品集」「ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全曲集vol.1,vol.2,vol.3」、M・アリニョンとのCD(レコード芸術誌準特選)、エイヴェックスよりL・カンタとの「メロディーズ」(レコード芸術誌特選)、オクタヴィアレコードより千々岩英一との「ポエム」(レコード芸術誌準特選)、フランスのレーヴェルでL・コルシアとの「ミスターパガニーニ」、郷古廉との「ブラームスソナタ」、J.J.カントロフとの「20世紀フランスヴァイオリンソナタ集」など多数。2019年2月、姫路市文化芸術賞受賞。2020年10月、音楽の友社より「応用が効く、上田晴子のライブレッスン」上梓。現在パリ国立高等音楽院室内楽科教授、ピアノ科准教授。

協力:一般社団法人 Music Dialogue