小林美樹&小林有沙 DUO リサイタル

伝統と格式あるヴィエニャフスキー国際ヴァイオリンコンクールで第2位を受賞後、様々なオーケストラと共演し、国内外で活躍するヴァイオリンの小林美樹。モロッコ王妃国際ピアノコンクールでは審査員満場一致で優勝し併せて最優秀ドビュッシー演奏家賞を受賞するなど、国内外で数多くの受賞歴を誇るピアニストの小林有沙。実力ある二人が、ブラームスの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」全3曲を演奏いたします。歌曲「雨の歌」のメロディを織り込んだ詩情豊かな第1番、ヨアヒムとの演奏をするために作られた第2番、重厚で内省的な第3番。歌心豊かで艶やかなヴァイオリンの音色、繊細さと力強さ、奥深い表現力を創り出すピアノの響き。ヴァイオリンとピアノが対等なパートナーとして互いの対話から生まれるハーモニーをご堪能ください。
出演
小林美樹(ヴァイオリン) 小林有沙(ピアノ)
プログラム
J.ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト長調「雨の歌」op.78
J.Brahms : Sonata for Piano and Violin No.1 in G Major op.78
I. Vivace ma non troppo
Ⅱ. Adagio
Ⅲ. Allegro molto moderato
J.ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 op.100
J.Brahms : Sonata for Piano and Violin No.2 in A Major op.100
I. Allegro amabile
Ⅱ. Andante tranquillo‐Vivace
Ⅲ. Allegro grazioso (quasi andante)
J.ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ニ短調 op.108
J.Brahms : Sonata for Piano and Violin No.3 in A Major op.100
I. Allegro
Ⅱ. Adagio
Ⅲ. Un poco presto e con sentimento
Ⅳ. Presto agitato
プロフィール
小林美樹(ヴァイオリン) Miki Kobayashi, violin
レオポルド・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクールにてギドン・クレーメル氏より審査員特別賞を受賞後、5年に一度ポーランドで行われ伝統と格式あるヴィエニャフスキー国際ヴァイオリンコンクールで第2位を受賞している。確固たるテクニックにもとづく、歌心豊かな大きな演奏と艶やかな美音で常に注目を集めて来た。N響はじめ国内主要オーケストラ、さらにはウィーンフィルメンバーと共演する他、名手ヴェンゲーロフや国内外の多くの指揮者からの信頼も厚い。紀尾井ホールほか各地でのリサイタルや、宮崎国際音楽祭・鎌倉芸術館ゾリステンなど室内楽にも力を発揮するほか、NHKはじめ「題名のない音楽会」などTVにも度々出演し多くのファンを獲得している。2013年第24回出光音楽賞を受賞するとともに、これまでに「レコード芸術」誌の特選盤・推薦盤を含む4枚のCDをリリースしている。桐朋学園ソリスト・ディプロマコースに特待生として入学後、明治安田クオリティオブライフ及びロームミュージックファンデーションから全額奨学金を得てパヴェル・ヴェルニコフ氏のもとウィーン私立音大で学んだ。これまでに徳永二男氏から多くの薫陶を受けている。

小林有沙(ピアノ) Arisa Kobayashi, piano
桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学に進学したのち、ロームミュージックファンデーションより奨学金を得てベルリン芸術大学へ入学。2010年同大学を優秀な成績で卒業。その後ウィーン国立音楽大学ポストグラデュエートコースにて研鑽を積み、2013年活動の拠点を日本に移す。在学中、モロッコ王妃国際ピアノコンクールにて、審査員満場一致で優勝し、併せて最優秀ドビュッシー演奏家賞を受賞した。その他に第1回クールシュベール音楽祭inともべ優秀音楽賞、ルーマニア国際音楽コンクール第3位、ウィーン•ディヒラー音楽コンクール第2位など数々の国際コンクールで入賞。これまでに、指揮者山田和樹氏、飯森範親氏らとコンチェルトを共演する他、銀座王子ホール、ヤマハホールなどでのソロリサイタルも行っている。室内楽においても共演ピアニストとして高く評価され、様々なアーティストとのCD録音をする他、ニューヨークフィル首席奏者らとの度重なる共演や、ウィーンフィルのシュトイデカルテットとの共演でも高い評価を得ている。これまでに岡本美智子、有森博、伊藤恵、横山幸雄、Pascal DEVOYON、Jan Gottlieb JIRACEKの各氏に師事し、室内楽を野平一郎氏に学ぶ。日本ショパン協会正会員、日本ピアノ教育連盟会員。レコード芸術誌において準特選盤含む3枚のCDをリリースする他、2018年より昭和音楽大学にて非常勤講師をつとめ、後進の指導にも積極的に取り組んでいる。

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所