渡辺玲子 プロデュース レクチャーコンサート vol.10 <最終回>

~知る、聴く、喜び ~時代を彩る名曲とともに~ 

2025年09月25日(木)
19:00Start(18:30Open)
全席指定4,400円(税込)
渡辺玲子 プロデュース レクチャーコンサート vol.10 <最終回>
渡辺玲子© Yuji Hori  江口玲© kunihisa kobayashi

知的好奇心を刺激する、体が “知る、聴く、喜ぶ” 新体験!世界的ヴァイオリニスト渡辺玲子によるレクチャーコンサート。楽譜に記された音符、音型、調性―その背景には、作曲家が意図した隠されたメッセージがあるはず ?! 一見難しいと感じるようなクラシックの名曲の数々を、ピアニスト江口玲とともに演奏家の視点から紐解いていきます。2015年より年1回、多角的なテーマで名曲に切り込みながら、2人の名手による全曲演奏もお楽しみいただき、作品の魅力をより深くお届けしてきたこのシリーズ。最終回となる今回は、渡辺が最も伝えたい「楽曲とは音を用いて創られる心理的なドラマであり、個々のフレーズは音による対話である」という視点にフォーカスします。19世紀中頃からロシアなどのスラブ諸国、北欧、スペインに現れた「国民楽派」の作曲家たちから始まる、自国の民謡や民族音楽を作品に取り込む流れは、20世紀のバルトーク、ラヴェル、スークなどにも受け継がれています。「作曲家は創作に際して個人と国民意識、つまり民族性の両方を意識する必要がある」と語ったラヴェルは、母の故郷であるバスク地方の音楽が色濃く感じられる作品も残しています。民族的アイデンティティ=自らの心の声が作品にどのように反映されているのか?スリリングで興味深い音楽の旅に皆様をお連れします。

出演

渡辺玲子(ヴァイオリン) 江口玲(ピアノ)

プログラム

B.バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番 Sz.76
B.Bartók : Violin Sonata No.2 Sz.76

M.ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタイ短調「遺作」
M.Ravel : Violin Sonata a minor op.posth.

J.スーク:「6つのピアノ小品」op.7より 第1曲 “愛の歌”(ピアノ・ソロ)
J. Suk : No.1 “Song of Love” from ‘6 Piano Pieces’ op.7

J.スーク:4つの小品 op.17
J. Suk : 4 Pieces op.17

J.スヴェンセン:ロマンスop.26
J. Svendsen : Romance op.26

J.フバイ:「カルメン」による華麗な幻想曲
J. Hubay : Fantaisie brillante on Bizet's Carmen,

プロフィール

渡辺玲子(ヴァイオリン) Reiko Watanabe, violin

超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性、切れ味鋭い官能性とその広いレパートリーで世界のヴァイオリン界をリードする逸材。1984年ヴィオッティ、1986年にパガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。国内の主要オーケストラはもとより、ワシントン・ナショナル響、ロサンゼルス・フィル、フィルハーモニア管、BBC響、ウィーン・トーンキュンストラー管、ロシア・ナショナル管、バンベルク響等と共演。中でもシノーポリ指揮ドレスデン・シュターツカペレ、サンクトペテルブルク響との共演はCDもリリースされ、大好評を博した。近年は、バレエとの共演や現代作品の初演、青少年のためのレクチャーコンサート、ラジオのパーソナリティーを務めるなど、教育活動や音楽の魅力を広く伝える活動にも取り組んでいる。第35回エクソン・モービル音楽賞奨励賞受賞。2018年には世界で活躍する女性に与えられる「リコグニション・アウォード2018」を受賞。国際教養大学特任教授。25年4月より、東京藝術大学招聘教授。
公式ホームページ http://www.reikowatanabe.com/

渡辺玲子
© Yuji Hori

江口玲(ピアノ)Akira Eguchi, piano

「非凡なる芸術性、円熟、知性」(ニューヨーク・タイムズ紙)と評される江口玲は世界中の聴衆と批評家たちを魅了してきた。欧米及び日本をはじめとする各国でのリサイタルや室内楽、オーケストラとの共演の他、ギル・シャハム、ジャック・ズーン、渡辺玲子、竹澤恭子、アン・アキコ・マイヤース等、数多くのヴァイオリニストたちとも定期的に共演。レコーディングでも高い評価を得ている。現在は東京、ニューヨークと二つの拠点を行き来し、国際的な活躍を続ける。作曲・編曲者としても実力を備えた大胆な解釈と表現技法で国内外を問わず活躍を続けている。洗足学園音楽大学大学院客員教授、東京藝術大学ピアノ科教授。 
公式ホームページ http://www.akiraeguchi.com

江口玲
©  kunihisa kobayashi

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所