~N響メンバーによる室内楽シリーズ~  

  N響チェンバー・ソロイスツ 第9回

2025年12月11日(木)
19:00Start(18:30Open)
全席指定:6,600円(税込)
  N響チェンバー・ソロイスツ 第9回
郷古廉© Hisao Suzuki

日本のトップオーケストラ・NHK交響楽団から新世紀を担う気鋭の中堅・若手奏者を迎えて贈る、珠玉の室内楽シリーズ。第9回はN響ゲスト・コンサートマスターの川崎洋介も初登場し、ロマン派から現代に至る弦楽合奏曲をお届けします。幕開けは、20世紀ソビエト連邦の作曲家シュトニケの「モーツァルト・ア・ラ・ハイドン」。モーツァルトの楽曲の断片がコラージュされ、最後はハイドンの交響曲第45番「告別」のように演奏者が一人ずつ去っていきます。続くブラームス「弦楽五重奏曲」は円熟期に書かれた自信作で、美しい旋律に満ちたスケールの大きな作品。そしてシェーンベルク初期の代表作で、ブラームスの影響が色濃く感じられる弦楽六重奏曲「清められた夜」。ドイツの詩人デーメルの詩に曲をつけた、室内楽のための耽美的な標題音楽(音詩)です。トップクラスの弦楽器奏者が集うN響メンバーだからこそ実現するプログラムに、どうぞご期待ください!

出演

川崎洋介、横溝耕一、三又治彦、東條太河(以上、1stヴァイオリン)
郷古廉、横島礼理、村尾隆人、坪井きらら(以上、2ndヴァイオリン)
村上淳一郎、村松龍、飛澤浩人、栗林衣李(以上、ヴィオラ)
宮坂拡志、藤森洸一、矢部優典、渡邊方子(以上、チェロ)
西山真二、稲川永示(以上、コントラバス)

プログラム

A.シュニトケ:モーツァルト・ア・ラ・ハイドン
A.Schnittke : Moz-Art a la Haydn

J.ブラームス:弦楽五重奏曲第1番 ヘ長調 op.88
J. Brahms : String Quintet No. 1 in F major op.88

A.シェーンベルグ:浄められた夜 op.4
A.Schönberg : Verklärte Nacht (Transfigured Night) op.4

プロフィール

川崎洋介(ヴァイオリン) Yosuke Kawasaki, violin

ニューヨーク出身。6歳で父・川崎雅夫と五嶋節にヴァイオリンの手ほどきをうける。その後ジュリアード音楽院で学び、 ドロシー・ディレイ、ヒョー・カンらに師事。 水戸室内管弦楽団、日本センチュリー交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラなどでコンサートマスターを務め、2007年 カナダ・オタワのナショナル・アーツ・センター管弦楽団のコンサートマスターに就任し、現在もその地位にある。 ソリスト、室内楽奏者としては小澤征爾、ピンカス・ズーカーマン、ヨーヨー・マらと共演し、カーネギー・ホールやコンセルト ヘボウの舞台に立った。現在、カルテットAT水戸、トリオ・インクのメンバー。アフィニス音楽祭音楽監督、ブルガリアの 「オフ・ザ・ビートゥン音楽祭」芸術顧問も務める。 2024年4月よりNHK交響楽団ゲスト・コンサートマスター。

川崎洋介
 

横溝耕一(ヴァイオリン) Koichi Yokomizo, violin

桐朋学園大学卒業。06年Verus String Quartetを結成しヴィオラ奏者として第57回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第3位。宮崎国際音楽祭、別府アルゲリッチ音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本等に参加。これまでにヴァイオリンを小森谷巧、堀正文、徳永二男の各氏に師事。現在NHK交響楽団ヴァイオリン次席奏者としての活動の他、ヴィオラ奏者としても各地で活躍している。
横溝耕一
 

東條太河(ヴァイオリン) Taiga Tojo, violin

ザルツブルクモーツアルテウム音楽大学留学を経て、東京藝術大学音楽学部附属高等学校及び同大学を卒業。全日本学生音楽コンクール小学生部門優勝、メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクール第3位。日本音楽コンクール入選。 東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団等と共演。 これまでに竹原久美子、原田幸一郎、漆原朝子、松原勝也、ピエール・アモイヤル、レジス・パスキエの各氏に師事。 2021、2022年度ロームミュージックファンデーション奨学生。
現在、NHK交響楽団ヴァイオリン奏者。
東條太河
 

三又治彦(ヴァイオリン) Haruhiko Mimata, violin

宮城県出身。桐朋学園音楽学部演奏学科を優秀な成績で卒業。これまで勅使河原真実、辰巳明子、堀正文の各氏に師事。2005年、ライプツィヒ室内管弦楽団と共演。現在NHK交響楽団ヴァイオリン次席奏者。室内オーケストラARCUS(アルクス)のメンバー。08年にはハマのJACK(現在は特定非営利活動法人)を仲間とともに立ち上げ活動。未来の音楽家支援プロジェクト「金の卵ソリストオーディション」、家族で楽しめる音楽プロジェクト「みなとみらい遊音地」、こどもや障碍者が楽しめる地域コンサート「クリスマスキャロル」等、精力的に音楽コンサートやワークショップを開催している。NPO法人ハマのJACK理事長。

三又治彦
 

郷古廉(ヴァイオリン) Sunao Goko, violin

2013年ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。06年第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門第1位(史上最年少優勝)。07年のデビュー以来、各地のオーケストラと共演。セイジ・オザワ松本フェスティバル、東京・春・音楽祭などにも招かれている。第16回ホテルオークラ音楽賞、第29回出光音楽賞、令和元年度文化庁芸術祭賞音楽部門大賞を受賞。使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。個人の所有者の厚意により貸与される。NHK交響楽団第1コンサートマスター。

郷古廉
©  Hisao Suzuki

横島礼理(ヴァイオリン) Masamichi Yokoshima, violin

1991年生まれ、東京都出身。5歳よりヴァイオリンを始める。桐朋女子高等学校(共学)、桐朋学園大学を卒業。第62回全日本学生音楽コンク-ル東京大会、全国大会1位。併せて兎束賞・東儀賞・日本放送協会賞を受賞。これまでに堀正文、久保良治、飯田芳江、草野玲子の各氏に師事。N響アカデミーを経てNHK交響楽団に入団。現在第2ヴァイオリン次席奏者。
横島礼理
 

村尾隆人(ヴァイオリン) Ryuto Murao, violin

第63回全日本学生音楽コンクール東京大会奨励賞、全国大会入選。第24回日本クラシック音楽コンクール全国大会高校の部第5位。これまでに仙台フィルと共演。これまでに佐藤明美氏、徳永二男氏に師事。立教大学現代心理学部卒業。N響アカデミーを修了。現在、NHK交響楽団第1ヴァイオリン奏者。
村尾隆人
 

坪井きらら(ヴァイオリン) Kirara Tsuboi, violin

秋田市出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学音楽学部を卒業。在学中、ドイツ・国立ハンブルク音楽演劇大学へ留学。PMFオーケストラアカデミー、アフィニス夏の音楽祭等に参加。トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア、アンサンブル of トウキョウなどのコンサートに出演。日本フィルハーモニー交響楽団を経て、現在NHK交響楽団団員。これまでに故加藤道子、江口有香、辰巳明子、清水高師、コリヤ・ブラッハー、玉井菜採の各氏に師事。
坪井きらら
 

村上淳一郎(ヴィオラ) Junichiro Murakami, viola

桐朋学園にてヴィオラを店村眞積氏、室内楽を山崎伸子、ゴールドベルク山根美代子の各氏に師事。2003年より文化庁新進芸術家海外派遣員としてイタリア、フィレンツェに留学。ケルビーニ音楽院にてヴィオラをアウグスト・ヴィスマーラ氏に師事。トリエステ国際コンクール第1位(イタリア,トリエステ)、当時のイタリア大統領チャンピ氏より金メダルを授与される他、イタリア全土、ヨーロッパ各地で約50回のコンサートを提供される。ヴィットリオ・グイ国際コンクール第1位(イタリア,フィレンツェ)。09年、イタリアからドイツに移りケルン放送交響楽団ソロヴィオリストに就任、ゲヴァントハウス管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団等で客演首席奏者として出演の他、ヨーロッパ各地の音楽祭で室内楽奏者や独奏者として出演。21年10月よりNHK交響楽団首席ヴィオラ奏者。

村上淳一郎
 

村松龍(ヴィオラ) Ryo Muramatsu, viola

東京音楽大学付属高等学校を経て同大学卒業。第49回全日本学生音楽コンクール東京大会小学生の部第2位。読売新人演奏会出演。沖縄国際音楽祭、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト、東京・春・音楽祭、セイジオザワ松本フェスティバルなどに参加。これまでにヴァイオリンを井上將興、清水高師、久保陽子、ヴィオラを店村眞積、河合訓子の各氏に師事。現在、NHK交響楽団次席ヴィオラ奏者。
村松龍
 

飛澤浩人(ヴィオラ) Hiroto Tobisawa, viola

桐朋学園大学音楽学部卒業後、店村眞積氏の薦めによりヴィオラに転向。1990年よりサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーとして公演に参加。92年、フランスの第4回モーリス・ヴュー国際ヴィオラコンクール第2位(1位なし)。95年、文化庁在外芸術家研修員としてパリに留学。97年、フランス国立ペイ・ドゥ・ラ・ ロワール管弦楽団にヴィオラ第2ソリストとして入団。2005年に帰国。翌06年にNHK交響楽団入団。ヴァイオリンを故久保田良作、景山誠治、故江藤俊哉の各氏に、ヴィオラを店村眞積、ジェラール・コセの両氏に師事。
飛澤浩人
 

栗林衣李(ヴィオラ) Eri Kuribayashi, viola

長野県出身。東京藝術大学附属音楽高校、東京藝術大学音楽学部を経て、同大学院音楽研究科修士課程修了。第14回チェコ音楽コンクール第2位。第11回秋吉台音楽コンクール第1位。第21回東京音楽コンクール第3位。第28回コンセール・マロニエ21 第1位。東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。2021、2022年度宗次エンジェル基金奨学生。紀尾井ホール室内管弦楽団2022年度シーズン・メンバー。
これまでにヴィオラを市坪俊彦、佐々木亮、百武由紀の各氏に師事。
栗林衣李
 

宮坂拡志(チェロ) Hiroshi Miyasaka, violoncello

桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を経て同大学卒業。2010年、アフィニス文化財団の研修生としてミュンヘン音楽大学へ留学。これまでにチェロを木越洋、堤剛、ウェン=シン・ヤンの各氏に師事。N響アカデミーを経て、NHK交響楽団入団。N響メンバーを中心とした各種室内楽や、東京チェロアンサンブル、ソロコンサートでも活躍中。桐朋学園大学非常勤講師。

宮坂拡志
 

藤森洸一(チェロ) Koichi Fujimori

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業。卒業時に同声会賞受賞。第17回泉の森ジュニアチェロコンクール銅賞。第73回全日本学生音楽コンクール東京地区大会大学の部第1位。第14回ビバホールチェロコンクール第6位受賞。これまでにチェロを松波恵子、河野文昭、渡辺辰紀の各氏に師事。2023年3月桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程を修了。NHK交響楽団チェロ奏者。
藤森洸一
 

矢部優典(チェロ) Yusuke Yabe, violoncello

8歳よりチェロを始め毛利伯郎氏に師事。第86回日本音楽コンクールチェロ部門第2位及びE.ナカミチ賞受賞。第69回全日本学生音楽コンクール高校の部第1位及び日本放送協会賞受賞。これまでに宮崎国際音楽祭、サントリーホールARKクラシックス、リッカルド・ムーティ「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」等に出演。桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース修了。レグルス・クァルテットのメンバーとして小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、プロジェクトQ、ヴィオラスペース等に出演。サントリーホール室内楽アカデミー第6期フェロー。2023 年 CHANEL Pygmalion Days 参加アーティスト。

矢部優典
 

渡邊方子(チェロ) Masako Watanabe, violoncello

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学ソリストディプロマコース修了。その後、明治安田クオリティオブライフ文化財団、ロームミュージックファンデーションより奨学金をうけて、米国イェール大学音楽院、インディアナ大学に留学。帰国後、2010年よりNHK交響楽団のチェロ奏者を務めている。 これまでに井上頼豊、上村昇、アルド•パリソー、ヤーノシュ•シュタルケルの各氏に師事。 第66回日本音楽コンクール第2位受賞。 2015年マイスター・ミュージックよりソロCD「オリエンタル」がリリースされている。

渡邊方子
 

西山真二(コントラバス) Shinji Nishiyama, contrabass

東京藝術大学附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学器楽科を2001年卒業。学内にて安宅賞、アカンサス音楽賞、受賞。また藝大オケとニーノ・ロータの「ディベルティメント・コンチェルタンテ」を共演。第9回宝塚ベガ音楽コンクール弦楽器部門第3位。第2回よこすかベイサイドポケットミュージックフェスティバル国際コンクール第1位、あわせて横須賀市長賞受賞。第71回読売新人演奏会出演。これまでに永島義男、西田直文、石川滋、マシュー・マクドナルドの各氏に師事。03年4月NHK交響楽団入団。現在、NHK交響楽団次席奏者。東京音楽大学、日本大学芸術学部、長野県小諸高等学校音楽科、各非常勤講師。

西山真二
 

稲川永示(コントラバス) Eiji Inagawa, contrabass

桐朋学園付属高等学校を卒業。同大学を卒業。高校大学共に卒業演奏会に出演する。 これまでに西田直文、溝入敬三に師事。 2002年2005年のロストロポーヴィチ、小澤征爾率いるキャラバンコンサートに参加。 フルート、クラリネット、マリンバ、コントラバス、パーカッションによる、現代音楽の為の五重奏団『輪彩』のメンバー。 大垣市文化連盟賞を受賞。 現在NHK交響楽団団員。桐朋学園大学音楽学部非常勤講

稲川永示
 

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所
共催:特定非営利活動法人 奥渋クラシック