仲道郁代 言葉を奏でる
vol.2 シューベルト「冬の旅」 ~黒田祐貴を迎えて
出演
【出演】
仲道郁代(ピアノ) 黒田祐貴(バリトン)
粂川麻里生(ドイツ文学)
プログラム
【曲目】
F.シューベルト:「4つの即興曲」 D 899 より 第4番 変イ長調(ピアノ・ソロ)
F. Schubert : No.4 in A♭ major from ‘4 Impromptus’ D 899
プレトーク~《冬の旅》に聞こえること
F.シューベルト:歌曲集「冬の旅」 D 911 全曲(日本語訳字幕付き)
F. Schubert : Winterreise D 911
後援:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム東京
【事前レクチャー講座】
仲道郁代と《冬の旅》を読み解こう
このお話を聞くと、より《冬の旅》の公演に親しむことが出来ます!
日時:2026年1月24日(土) 15時~16時30分
会場:㈱白寿生科学研究所 本社ビル2階大研修室(Hakuju Hallと同じビル内)
講師:仲道郁代(ピアニスト)、粂川麻里生(ドイツ文学)
料金:1,100円(税込)
申し込み:Hakuju Hallチケットセンター 03-5478-8700
11:00~17:00 ※火~金(祝日・休館日を除く)
主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所
プロフィール
仲道郁代(ピアノ) Ikuyo Nakamichi, piano
桐朋学園大学1年在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、増沢賞を受賞。ミュンヘン国立音楽大学に留学。ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、メンデルスゾーン・コンクール第1位メンデルスゾーン賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール第5位入賞。1988年に村松賞、93年にモービル音楽奨励賞を受賞。 古典派からロマン派まで幅広いレパートリーを持ち、日本の主要オーケストラはもとより、海外のオーケストラとの共演も数多く、人気、実力ともに日本を代表するピアニストとして活動している。 これまでにサラステ指揮フィンランド放送交響楽団、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団(ECO)、フリューベック・デ・ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団、P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団、ヤーノシュ・コヴァーチュ指揮ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、ケン・シェ指揮バンクーバーメトロポリタンオーケストラと共演。99年にはカーネギーホールでリサイタル・デビュー、2001年にはサンクトペテルブルグ、ベルリンでコンチェルト・デビュー。05年には、英国チャールズ皇太子夫妻ご臨席のもとウィンザー城で行われたイギリス室内管弦楽団(ECO)主催の「結婚祝祭コンサート」に出演。室内楽ではストルツマン、ハーゲン弦楽四重奏団、ブランディス弦楽四重奏団、ベルリン・フィル八重奏団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団等と日本ツアーを行った。 CDはソニー・ミュージックレーベルズと専属契約を結び、レコード・アカデミー賞受賞CDを含む「仲道郁代ベートーヴェン集成~ピアノ・ソナタ&協奏曲全集」や、「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」「シューマン:ファンタジー」「ドビュッシーの見たもの」など多数。25年5月には、指揮活動を引退した名匠・井上道義氏と自身初となるモーツァルト協奏曲の録音「ザ・ラスト・モーツァルト」をリリース。著作には『ピアノの名器と名曲』『ショパン鍵盤のミステリー』『ベートーヴェン鍵盤の宇宙』(ナツメ社)、『ピアニストはおもしろい』(春秋社)等がある。 18年より、10年に及ぶ「The Road to 2027リサイタル・シリーズ」を展開中。自身の演奏哲学が反映された全20のプログラムからなり、日本全国で開催され好評を博している。21年秋に行われた当シリーズの「幻想曲の模様~心のかけらの万華鏡」公演(東京文化会館)は、令和3年度文化庁芸術祭「大賞」を受賞した。 一般社団法人音楽がヒラク未来代表理事、一般財団法人地域創造理事、桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。令和3年度文化庁長官表彰。
公式ホームページ https://www.ikuyo-nakamichi.com
黒田祐貴(バリトン) Yuki Kuroda, baritone
東京藝術大学声楽科首席卒業、同大学院音楽研究科修士課程オペラ専攻首席修了。公益財団法人青山財団奨学生。学部在籍中に安宅賞、卒業時に大賀典雄賞・松田トシ賞・アカンサス音楽賞・同声会賞受賞。宗次德二特待奨学生。大学院修了時に大学院アカンサス音楽賞受賞。武藤舞奨学金を受け渡伊、キジアーナ音楽院にてディプロマを取得。 第87回日本音楽コンクール声楽部門第2位、岩谷賞(聴衆賞)受賞。第20回東京音楽コンクール声楽部門第3位。 2021年日本コロムビア〈Opus One〉レーベルより「Meine Lieder」リリース。 同年兵庫県立芸術文化センター佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ『メリー・ウィドウ』ダニロ役でオペラ・オペレッタデビュー。以降、アントロネッロ主催『ジュリオ・チェーザレ』アキッラ役、日生劇場『セビリアの理髪師』フィガロ役、びわ湖ホール『死の都』フランク役などを演じており、2025年には静岡音楽館AOI『ナクソス島のアリアドネ』(演奏会形式)ハレルキン役、神奈川フィル『ラインの黄金』(セミステージ形式)ドンナ―役を演じ、高い評価を得ている。 コンサートでは藝大フィルハーモニア管弦楽団との「ロ短調ミサ」や「ベルシャザールの饗宴」、オルケストル・アヴァン=ギャルドおよび新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団とのベートーヴェン「第九」他、宗教曲やオラトリオなど様々な公演にソリストとして出演。 他にもびわ湖ホール主催によるリサイタル、浜離宮朝日ホール主催による父・黒田博とのデュオ・リサイタルなどで好評を博している。 NHK「リサイタル・パッシオ」、「クラシックTV」などメディアにも出演。 ピアニストの木邨清華氏とOMF室内学勉強会〜リートデュオ〜に参加、リートデュオのリサイタルを自主企画するなどドイツリートにも積極的に取り組んでおり、2023年より1年間、独・カールスルーエにて研鑽を積んだ。 2025年11月東京二期会『こうもり』にフランク役で出演予定。 二期会会員。
粂川麻里生(ドイツ文学) Mario Kumekawa, german literature
1962年栃木県生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程退学。『ワールドボクシング』誌記者、上智大学専任講師を経て、慶應義塾大学文学部教授、同大学言語文化研究所所長、アート・センター副所長。『三田文學』前編集長。ベルリン自由大学客員研究員(2012-13、23-24)「ゲーテ自然科学の集い」代表。公益財団法人ドイツ語学文学振興会理事長。専門領域はドイツ文学、学問理論、スポーツ史、大衆文化論。訳著書に『ゲーテ「ファウスト」』(作品社)。共著書に『西洋教育思想史』(慶應義塾大学出版会)、《Shintai/Soma》(Goethe-University Frankfurt am Main)など。
主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所