近藤嘉宏&レグルス・クァルテット

「室内楽ホールで聴く、ブラームスとショパンのピアノ協奏曲」

2026年03月10日(火)
19:00Start(18:30Open)
全席指定5,500円(税込)
近藤嘉宏&レグルス・クァルテット
近藤嘉宏© De Uschi 

室内楽ホールとして理想的な音響を備えたHakuju Hall。その豊かな響きを生かした新たな試みとして、日本を代表するピアニストの一人である近藤嘉宏を迎え、若手ながらも卓越した技術とアンサンブルを誇るレグルス・クァルテット、そして日本フィルハーモニー交響楽団のコントラバス奏者・森田麻友美とともに、ロマン派の巨匠ショパンとブラームスの若き日の名曲「ピアノ協奏曲 第1番」の室内楽版に挑みます。ショパンの作品は、ショパン・コンクールのファイナルの課題曲としてもおなじみの、若々しい詩情に満ちた華やかな楽曲。ブラームスの作品はドラマティックかつ繊細な感情があふれる人気曲です。ピアノ六重奏版という最小の形態で演奏することで作品の骨子が浮かび上がり、新たな発見とオリジナル版にはない魅力を感じていただけるのではないでしょうか。どうぞご期待ください!

出演

近藤嘉宏(ピアノ)
< レグルス・クァルテット >
吉江美桜(ヴァイオリン)、東條太河(ヴァイオリン)、
山本周(ヴィオラ)、矢部優典(チェロ)
森田麻友美(コントラバス)

プログラム

F.ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
F.Chopin : Piano Concerto No. 1 in e minor op.11

J.ブラームス(パオロ・カンパニーニ編/平井秀明校訂): ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調op.15
J.Brahms (arr.Paolo Campanini / Edeited by Hideaki Hirai) : Piano Concerto No. 1 in d minor op.15

H.ヴォルフ:イタリアンのセレナーデ ト長調
H.Wolf : Italian Serenade G major


後援:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)

プロフィール

近藤嘉宏(ピアノ) Yoshihiro Kondo, piano

川崎市生まれ。4歳からピアノを始める。桐朋学園大学を首席卒業。1987年日本音楽コンクール第2位。大学卒業後ミュンヘン国立音楽大学マイスターコースにおいて名匠ゲルハルト・オピッツ氏のもと、さらなる研鑚を積み、92年ミュンヘン交響楽団との共演でデビュー、大成功をおさめる。国内では95年に正式にデビュー。翌96年にはCDデビューを果たし一躍注目を浴びる存在となる。以来、日本を代表するピアニストとして第一線で活躍。Denon, Philips, Deccaなどのメジャー・レーベルをはじめとし、30タイトル以上のCDおよびDVDを国内外でリリース、その内容もソロ、協奏曲、室内楽と多岐にわたる。 99年のショパン歿後150年を記念した大規模な全国ツアーや、98〜2008年にかけてフェスティバルホール(大阪)で行った計20回にも及ぶリサイタル・シリーズは、驚異的な動員数とともに絶賛を博す。2001年にはチョン・ミュンフンの主宰する「セブン・スターズ・ガラ・コンサート」に出演、チェロのジャン・ワンらと白熱した演奏を繰り広げる。また05年にはデビュー10周年を記念し、サントリーホールとザ・シンフォニーホール(大阪)でリサイタル、高い評価を受けるなど、着実にキャリアを積み重ね、不動の人気と評価を獲得するに至っている。欧米やアジアなど国際的にも充実した演奏活動を展開し、広がりを見せてきている。2002年、“ジョルジュ・エネスコ”ブカレスト・フィルの日本ツアーのソリストを務め、06年にはウィーン・ムジークフェライン・ブラームスザールにおいてリサイタル。10年、プラハの音楽祭“International chamber music festival Euroart Praha”に招かれ、マルティヌー弦楽四重奏団と共演。16年、ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」でウィーン・ムジークフェライン大ホールにデビュー。18年には韓国の光州市立交響楽団の定期演奏会に招かれている。2024年6月にはクラシックでは日本発の試みとなる配信限定アルバム‘Brilliant Virtuoso’をリリースし話題を呼ぶ。同月、ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15(カンパニーニ弦楽五重奏版)を初演し絶賛を浴びる。これまでに数多くの国内外のオーケストラに客演し、ネーメ・ヤルヴィ、トーマス・ザンデルリンク、クリスティアン・マンデアル、外山雄三、秋山和慶、広上淳一の各氏など多くのマエストロと共演を重ね、その音楽性に厚い信頼が寄せられている。またプロデューサーにギタリストの鈴木大介を迎え、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を録音、その深化した音楽性に高い賛が寄せられている。25年デビュー30周年を迎え、円熟味を増しつつも新たな挑戦を続け、繊細な感性から紡ぎ出される色彩豊かな美音としなやかな音楽性を持ち味に、着実に巨匠への道を歩んでいる。

近藤嘉宏
©  De Uschi

吉江美桜(ヴァイオリン) Mio Yoshie, violin

4歳からヴァイオリンを始める。 第12回東京音楽コンクール 弦楽部門 第3位。 第84回日本音楽コンクール 第3位。 第6回宗次エンジェルヴァイオリンコンクール 第2位。 第69回プラハの春国際音楽コンクール 特別賞受賞。 2019年、24年エリザベート王妃国際音楽コンクール セミファイナリスト。 桐朋学園大学ヴァイオリン科を首席で卒業後、同大学ソリスト・ディプロマ・コースを最優秀の成績で修了。成績優秀者による室内楽演奏会や卒業演奏会に出演する他、19年春には桐朋学園首席卒業者として皇居にて行われた御前演奏会に出演した。 東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、パシフィックフィルハーモニー管弦楽団などと共演。 宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、ヴィオラスペースなど多数の音楽祭に参加。 これまでにソロを石川杉子、清水涼子、漆原朝子、神谷美千子、原田幸一郎の各氏に、室内楽を東京クァルテット、山崎伸子、練木繁夫の各氏に師事。 2017年度および2018年度ロームミュージックファンデーション奨学生。サントリーホール室内楽アカデミー第6期、第8期フェロー。

吉江美桜
 

東條太河(ヴァイオリン) Taiga Tojo, violin

1997年生まれ。甲府市出身。ザルツブルクモーツアルテウム音楽大学留学を経て、東京藝術大学音楽学部附属高等学校及び同大学を卒業。全日本学生音楽コンクール小学生部門優勝、メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクール第3位。日本音楽コンクール入選。 サントリーホール室内楽アカデミー、小澤国際室内楽アカデミーin奧志賀、ラインガウ音楽祭、宮崎国際音楽祭等に参加。東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団等と共演。 これまでに竹原久美子、原田幸一郎、漆原朝子、松原勝也、ピエール・アモイヤル、レジス・パスキエの各氏に師事。 2021、22年度ロームミュージックファンデーション奨学生。 現在、NHK交響楽団第一ヴァイオリン奏者。

東條太河
 

山本周(ヴィオラ) Shu Yamamoto, viola

3歳よりヴァイオリンを、18歳よりヴィオラをはじめる。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)、桐朋学園大学を経て同研究科修了。 室内楽、オーケストラ奏者として国際音楽祭NIPPON、武生国際音楽祭、東京・春・音楽祭や宮崎国際音楽祭などに出演。また首席奏者として、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢などに客演。 これまでにヴァイオリンを森川ちひろ、徳永二男、ヴィオラを佐々木亮、鈴木康浩の各氏に師事。またジェラール・コセ、ヴァルター・ケスナー、オリ・カム各氏の指導を受ける。サントリーホール室内楽アカデミー第4期~第6期フェロー。

山本周
 

矢部優典(チェロ) Yusuke Yabe, violoncello

8歳よりチェロを始め毛利伯郎氏に師事。 第86回日本音楽コンクールチェロ部門第2位及びE.ナカミチ賞受賞。 第69回全日本学生音楽コンクール高校の部第1位及び日本放送協会賞受賞。 これまでに宮崎国際音楽祭、サントリーホールARKクラシックス、リッカルド・ムーティ「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」等に出演。 室内楽にも積極的に取り組み、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、プロジェクトQ、ヴィオラスペース等に出演。サントリーホール室内楽アカデミー第6期フェロー。 桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース修了。 2023 年 CHANEL Pygmalion Days 参加アーティスト。 25年1月よりNHK交響楽団チェロ奏者。

矢部優典
 

森田麻由美(コントラバス) Mayumi Morita, contrabass

八王子生まれ。2歳からバイオリンを始める。
国立音楽大学附属高校を経て桐朋学園大学にて西田直文氏に師事。第86回読売新聞社主催新人演奏会に出演。桐朋学園大学院修士課程を1期生で修了。
新日本フィルハーモニー交響楽団フォアシュピラー契約団員を経て現在、日本フィルハーモニー交響楽団コントラバス奏者。

森田麻由美
 

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所