至高のメゾ・ソプラノ林美智子が描く音の世界
第1回 祈りと沈黙の歌~武満徹 「SONGS」 全曲
国内外の主要オーケストラとの共演やリサイタルを通じて、繊細で表現豊かな歌唱で活躍を続ける林美智子がキャリア25年目を迎えた今年、満を持してHakuju Hallの新シリーズに登場します。全3回のこのシリーズは、林が今歌いたい、そして来し方を少し振り返りつつその時の思いを皆様と共有したいという歌を集めました。第1回は作曲家でもあり、多くの名手たちと共演し室内楽奏者としても活躍する野平一郎をピアニストに迎え、武満徹「SONGS」全曲をお贈りいたします。2026年は武満徹没後30年の記念の年で、林自らがライフワークの歌と位置づける「SONGS」。武満のメロディーは真摯で丁寧な言葉とともに、今もなお不安定な世の中と向き合う勇気を与えてくれるかのようにやさしく我々の心を包んでくれます。透明感あふれる野平のピアノの音色と、林の語り掛けるような祈りの歌をHakuju Hallの響きでお楽しみください。
出演
林美智子(メゾ・ソプラノ)
野平一郎(ピアノ)
プログラム
武満徹:SONGS (全曲)
Toru Takemitsu: SONGS
プロフィール
林美智子(メゾ・ソプラノ) Michiko Hayashi, mezzo-soprano
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。桐朋学園大学研究科、二期会オペラスタジオマスターコース、新国立劇場オペラ研修所第1期修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてミュンヘンへ留学。アテネで開催された「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」で最高位入賞。第5回ホテルオークラ音楽賞受賞。
2002年、新国立劇場「ヘンゼルとグレーテル」ヘンゼルでオペラ・デビュー。以降、二期会、新国立劇場を中心に多数のオペラ公演に出演、最近では2009年の佐渡裕プロデュースオペラ「カルメン」タイトル・ロールで新たなカルメン像を創り絶賛を浴び、さらに2012年の日生劇場開場50周年・読売日響創立50周年・二期会創立60周年ライマン作曲「メデア」日本初演のクレオサ、2013年は2月に二期会「こうもり」オルロフスキー、7月に兵庫県立芸術文化センターでの佐渡裕指揮「セヴィリアの理髪師」ロジーナ役で好評を博した。2015年には紀尾井ホールにて「オリンピーアデ」のアルジェーネ、日生劇場にて「ドン・ジョヴァンニ」エルヴィーラ役と、初役に挑み卓越した歌唱と抜群の存在感を示した。
これまでにチョン・ミョンフン、パーヴォ・ヤルヴィなど国内外の指揮者と主要オーケストラに共演を重ねる。リサイタル活動においても求心力あるプログラムや、R.シュトラウスやプーランクの歌曲など、常に意欲的な取り組みを行っている他、また、モーツァルトのダ・ポンテ三部作オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」を自らプロデュースするなど幅広く活動を行なっている。
CDは「赤と黒」「地球はマルイぜ~武満徹:SONGS~」(レコード芸術特選盤)「ベル・エクサントリック~林美智子ベル・エポック歌曲集」をリリース。大阪音楽大学特任准教授及び日本大学芸術学部声楽講師
オフィシャル・ホームページ https://www.japanarts.co.jp/artist/michikohayashi/
野平一郎(作曲・ピアノ) Ichiro Nodaira, composer/piano
東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストとしては内外のオーケストラにソリストとして出演する一方、多くの国際的名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。近年はコンチェルトの弾き振りや、自作自演を含めた指揮活動も多い。また、東京シンフォニエッタの初代代表(1994-1999)を務めた。200曲に及ぶ作品の中には、フランス文化庁、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、国立劇場などからの委嘱作品があり、近作では、室内オペラ「亡命」(サントリーホール)、NHK 交響楽団との3回に亘る新作発表のプロジェクト「シズオカ・トリロジーⅠ “記憶と対話”」「同Ⅱ “終わりなき旅”」「同Ⅲ “瞬間と永遠の歌”」(静岡グランシップ)、「言葉にならない世界へ」 (オーケストラ・ニッポニカ)、「廃墟の風景」(国立伝統芸術センター台湾音楽館)、「織られた時IV〜横浜モデルニテ」(読売日本交響楽団)など、いずれの作品も圧倒的な成功を収めた。第13回中島健蔵音楽賞、第44回、第61回尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞、第35回サントリー音楽賞、第55回芸術選奨文部科学大臣賞、日本芸術院賞、第52回ENEOS音楽賞洋楽部門本賞受賞。芥川也寸志メモリアル・オーケストラ・ニッポニカのミュージック・アドヴァイザーとして佐川吉男音楽賞、また同オーケストラを指揮した「第38回演奏会 松村禎三交響作品展」が、第21回佐治敬三賞(2021)を受賞。2012年春、紫綬褒章受章。日本芸術院会員。モナコ・ピエール皇太子財団音楽評議員。現在、日本フォーレ協会会長、東京文化会館音楽監督、仙台国際音楽コンクールピアノ部門審査委員長。東京藝術大学名誉教授、東京音楽大学学長。
主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所