弦楽七重奏による「メタモルフォーゼン」
浪漫派の変容~ブラームスからリヒャルト・シュトラウスへ

2026年12月01日(火)
19:00Start(18:30Open)
全席指定5,500円(税込)
弦楽七重奏による「メタモルフォーゼン」浪漫派の変容~ブラームスからリヒャルト・シュトラウスへ
白井圭 ©kazumichi kidera(FU.) 岡本誠司 ©S.Ohsugi 山崎伸子 ©武藤章

浪漫派の変容~ブラームスからリヒャルト・シュトラウスへ と銘打った本公演、ヴァイオリンに元NHK交響楽団ゲストコンサートマスター白井圭、JNOコンサートマスター岡本誠司、ヴィオラに山形交響楽団首席奏者成田寛、東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者小峰航一、チェロは日本が誇るソリスト山崎伸子、山形交響楽団首席奏者矢口里菜子、コントラバスは読売日本交響楽団ソロ・コントラバス奏者石川滋、と日本クラシック界の弦楽器奏者の精鋭が、一堂に会してブラームスとリヒャルト・シュトラウスそれぞれの晩年の室内楽を演奏いたします。楽器編成も5,6,7と<変容>する構成、そして時代背景も、ワルツの主題がちりばめられ華やかなウィーンの名残を纏ったブラームス「弦楽五重奏曲 第2番」。次いでオペラの舞台は1700年代半ばですが、シュトラウスの最後のオペラとなった「カプリッチョ」から“プレリュード”、そして悲痛極まりない一つの社会の終焉を描いた「メタモルフォーゼン」。豪華なメンバーが創り出す豊穣の弦のうねりで現代にも通じる諸行無常の響きをお届けします。

出演

【出演者】
白井圭、岡本誠司(以上、ヴァイオリン) 成田寛、小峰航一(以上、ヴィオラ)
山崎伸子、矢口里菜子(以上、チェロ) 石川滋(コントラバス)

プログラム

J.ブラームス:弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 op.111 
J.Brahms : String Quintet No.2 in G major op.111

R.シュトラウス:歌劇「カプリッチョ」より “プレリュード”(弦楽六重奏) 
R.Strauss : “Prelude” from Opera ‘Capriccio’

R.シュトラウス:メタモルフォーゼン TrV 290(弦楽七重奏版) 
R.Strauss : Metamorphosen TrV 290
 

プロフィール

白井圭(ヴァイオリン) Kei Shirai, violin

1983年トリニダード・トバゴ共和国生まれ。ソリスト、室内楽奏者、客演コンサートマスター、指揮者として幅広く活動している。2020年4月より3年間務めたNHK交響楽団ゲスト・コンサートマスターとしては、世界的な指揮者達から全幅の信頼を得ると同時に各方面より絶賛された。 3歳よりヴァイオリンを庭野冬子氏の下で始め、6歳より徳永二男氏の薫陶を受ける。東京藝大卒業後、ウィーン国立音楽演劇大学に留学。その間、大谷康子、田中千香士、堀正文、ゴールドベルク山根美代子、ヨハネス・マイスルの各氏に師事。 
日本音楽コンクール第2位及び増沢賞(2001)、ARDミュンヘン国際音楽コンクール第2位及び聴衆賞(2009)、ハイドン国際室内楽コンクール第1位及び聴衆賞(2015)などの受賞歴を持ち、これまでにチェコ・フィルなど内外のオーケストラと共演。2011年9月より半年間は、日本人として初めてウィーン国立歌劇場管弦楽団及びウィーン・フィルの契約団員として所属した。 
国内各地の音楽祭に毎年のように参加するほか、国内外のオーケストラにコンサートマスターとして招聘されている。ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ、トリオ・アコード、ザ・プラーター・クインテットなどのメンバーとしても活躍。田中千香士レボリューション・アンサンブル音楽監督。2023年より鵠沼音楽アカデミーを主宰。https://km-academy.jp https://kei-shirai.site

白井圭
白井圭 © kazumichi kidera (FU.)

岡本誠司(ヴァイオリン) Seiji Okamoto, violin

第19回J.S.バッハ国際コンクールのヴァイオリン部門第1位、ヴィエニャフスキ国際コンクール第2位、エリザベート王妃国際コンクールファイナリスト入賞、2021年にはARDミュンヘン国際音楽コンクールヴァイオリン部門第1位など、受賞歴多数。 現在はドイツを拠点に、ソリストや室内楽奏者として精力的な演奏活動を行いつつ、ライプツィヒ音楽演劇大学の非常勤講師、ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学ではアシスタントとして後進の指導にも当たっている。 
反田恭平プロデュースJapan National Orchestraではコンサートマスターを務めている。 これまでに、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、MDR ライプツィヒ放送交響楽団、ウィーン室内管弦楽団、ベルギー国立管弦楽団、サンクトペテルブルグ交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団など、国内外のオーケストラとの共演多数。2022 年文化庁長官より表彰。第 31 回出光音楽賞を受賞。 NPO法人イエロー・エンジェルよりM.ゴフリラー (1702年製)の貸与を、日本ヴァイオリンソサエティよりF.ガリアーノ(1777年製)の貸与を受けている。CD「frei aber einsam 〜自由だが孤独に〜」をNOVA Recordよりリリース。 
公式サイト https://seijiokamoto.net/

岡本誠司
岡本誠司 © S.Ohsugi

成田寛(ヴィオラ) Hiroshi Narita, viola

1986年に新日本フィルハーモニーに入団、約10年在籍。その間 89年~90 年、93年~94年の二度に渡りオランダのデン・ ハーグ王立音楽院に留学、 V.メンデルスゾーン氏に師事。またKISA 弦楽 四重奏団のメンバーとして95年~97年、秩父及びロンドンでの”アマデウス・クァルテット・セミナー”に定期的に参加しアマデウス・クァルテットのメンバーより薫陶を受け、ロンドン・ロイヤル・ポートレートギャラリーに於ける演奏会等に出演。その後新星 日本交響楽団の首席奏者に就任、合併後東京フィル首席奏者を2003年まで務めた。現在は山形交響楽団契約首席を務める他、鈴木秀美、若松夏美、寺神戸亮、有田正広、 L・コッポラ、S・ホッホランドの各氏等との室内楽での共演、楽遊会弦楽四重奏団やオーケストラ・リベラ・クラシカ、バッハ・コレギウム・ジャパン等のメ ンバーとして活動している。

成田寛
 

小峰航一(ヴィオラ) Koichi Komine, viola

6歳よりヴァイオリンを宮澤健一氏に師事。11歳でヴィオラに転向し東京藝術大学附属高校、同大を経てパリ国立高等音楽院を最高位の成績で卒業。ヴィオラを菅沼準二、B. パスキエ、C. ルローン、F. ニェリ、佐々木亮、川崎和憲の各氏に師事。  
2007年、東京文化会館にてデビュー・リサイタル(日本演奏連盟主催)を行い、「音楽現代」など各誌で好評を得る。また、同年にモーリス・ラヴェル国際音楽アカデミーよりボナ美術館賞を贈られるとともに「レシタル・ドゥ・プランタン」に招かれ、ラヴェルの生地でリサイタルを開催する。2014年、ソリストとして京都市交響楽団「ニューイヤーコンサート」(広上淳一 指揮)にモーツァルト《協奏交響曲》を演奏。2015年には別府アルゲリッチ音楽祭にてマルタ・アルゲリッチ氏とシューマン《ピアノ五重奏曲》で共演。2019年、酒井健治作曲《ヴィオラ協奏曲「ヒストリア」》を京都市交響楽団(広上淳一 指揮)と初演。2022年、別府にてアルゲリッチ氏と再共演。ヴィオラスペースには定期的に出演し、2023年にはヒンデミットのヴィオラ・ダモーレソナタを演奏し好評を博すhttps://tvuch.com/social/621/# 。2025年東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会プレコンサートにて、巨匠ピンカス・ズーカーマン氏とメンデルスゾーン《弦楽八重奏曲》を共演。  このほかサイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)、リサイタル・ノヴァ(NHK-FM)など、多数の音楽祭とラジオへの出演やJ. プーレ、O. シャルリエ、ヤン・ソンウォン、E. シュトロッセ、G. ホフマンの各氏や、ウィハン弦楽四重奏団との共演、フルート奏者瀬尾和紀氏とベートーヴェン《セレナーデ》の録音など、その活動は多岐にわたる。  
2020年にリリースしたレーガーの無伴奏ヴィオラ組曲全曲を中心としたソロ・デビュー・アルバム「モノローグ 無伴奏ヴィオラ作品集」は各紙で高い評価を受け、レコード芸術誌では特選盤に選ばれる。続いて2022年にリリースしたヒンデミットの無伴奏ヴィオラソナタ全集「ダイアローグ」も各紙に評価され、レコード芸術誌にて特選盤に選ばれる。  
2012年に結成した関西弦楽四重奏団では、ベートーヴェンを中心に様々な弦楽四重奏曲の演奏を展開。定期的な活動に加えて、クラシック倶楽部(NHK-BSP)、ベストオブクラシック(NHK-FM)への出演、豊嶋泰嗣氏やチェコの名門プラジャーク・クヮルテットと共演するなど幅広く活動している。2014年度大阪文化祭賞奨励賞、2015年度咲くやこの花賞受賞。CD「グラズノフ&ボロディン」をリリース。  
オリジナル楽器の演奏では、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、鈴木秀美のガット・サロンなどに参加し、鈴木秀美、若松夏美、佐藤俊介の各氏と共演。 
パリ管弦楽団アカデミー生、札幌交響楽団首席奏者、京都市交響楽団首席奏者を経て、現在東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者。紀尾井ホール室内管弦楽団、関西弦楽四重奏団各メンバー。京都市立芸術大学、相愛大学非常勤講師。  
使用楽器はマッテオ・ゴフリラー(1709)

小峰航一
 

山崎伸子(チェロ) Nobuko Yamazaki, violoncello

広島生まれ。桐朋女子高等学校音楽科、同大学音楽学部卒業。齋藤秀雄、レイヌ・フラショー、堤剛、安田謙一郎、藤原真理各氏に師事。 
第1回民音室内楽コンクール第1位、第44回日本音楽コンクール・チェロ部門第1位。卒業後、文化庁海外派遣研修員として、2年間ジュネーヴでピエール・フルニエに師事。 帰国後は日本国内の主要オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽のほか、サントリーホール・オープニングシリーズでイギリス室内管との共演をはじめ、スイス・ロマンド管や、バンベルク響のソリストに選ばれるなど、活躍を続けている。 
また、カザルスホール主催のチェロ連続リサイタルでも卓越した音楽性が高く評価された。 さいたまアーツシアター・カルテットの主軸として、ベートーヴェンの弦楽四重奏全曲に取り組むなど、室内楽においても卓越した音楽性を発揮している。マルタ・アルゲリッチ、堀米ゆず子等とサントリーホールにて共演。「見事に自身の歌を聴かせて情感の幅をより豊かに、またふくよかにしてくれた山崎の充実ぶりも驚異的だった。感動と同時に感謝である。」(諸石幸生:音楽の友2005年3月号より) 
1987年「村松賞」、「グローバル音楽賞第1回奨励賞」受賞。第49回レコード・アカデミー賞<室内楽曲部門>「チェロ・リサイタル4」(共演:野平一郎)を受賞。 
2007年より10年にわたり津田ホール、浜離宮朝日ホールでチェロ・ソナタ・シリーズを開催し、2017年5月に紀尾井ホールで最終回を迎え、好評を博した。2018年12月には同リサイタルシリーズでライブ録音した「J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲全曲」をリリース。
2017年度からフィリアホールにて山崎伸子プロデュース「未来に繋ぐ室内楽」と題し、優秀な若手演奏家の紹介と室内楽を共演するシリーズを開催している。 
2012年度『東燃ゼネラル音楽賞』(旧:エクソンモービル音楽賞)奨励賞 受賞。 
現在、桐朋学園大学特任教授、東京藝術大学名誉教授。 
使用楽器はヒエロニムス・アマティ 1641年製。
2026年は、デビュー50周年の記念年を迎え、各地で公演を予定している。

山崎伸子
山崎伸子 © 武藤章

矢口里菜子(チェロ) Rinako Yaguchi, violoncello

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学を経て、カール・マリア・フォン・ウェーバー・ドレスデン音楽大学にて研鑽を積む。第31回霧島国際音楽祭賞、第10回ビバホールチェロコンクール第1位ほか入賞多数。馬場省一、宮城健、山崎伸子、石坂団十郎の各氏に師事。堤剛、ミクローシュ・ペレーニ、ダヴィド・ゲリンガスの各氏によるマスタークラスを受講。小澤征爾音楽塾に参加。 
ソリストとして国内外のオーケストラと共演。山形交響楽団定期演奏会において広上淳一氏と共演したショスタコーヴィチ《チェロ協奏曲第1番》の演奏は、BSテレ東「エンター・ザ・ミュージック」で放送され、反響を呼んだ。ドレスデン、在ベルリン日本国大使館、パリをはじめ、欧州各地の演奏会にも出演している。 
在学中より室内楽に力を注ぎ、JTが育てるアンサンブルシリーズ、リゾナーレ音楽祭、宮崎国際音楽祭等に出演。近年はピアニスト舘野泉氏との共演を重ね、紀尾井ホールにてデュオ・リサイタルを開催。また、2019年より指揮者・藤岡幸夫氏プロデュースによる弦楽四重奏団「The 4 Players Tokyo」のメンバーとして、各楽団のトッププレイヤーとともに活動を続けている。 
現在、山形交響楽団首席チェロ奏者。

矢口里菜子
 

石川滋(コントラバス) Ishikawa Shigeru, contrabass

読売日本交響楽団ソロ・コントラバス奏者、洗足学園大学客員教授、桐朋学園音楽大学非常勤講師、東京芸術大学非常勤講師。 
東京生まれ。3歳より祖母鈴木メソード指導者にピアノを師事。慶応義塾大学経済学部卒業。大学在学中、桐朋学園大学ディプロマ・コースにも在籍し、堤俊作にコントラバスを師事。88年渡米、エール大学音楽学部にてゲイリー・カーに師事し、ジュリアード音楽院にてユージン・レヴィンソンに師事、1992年同修士課程卒業。1993年から1996年ニューワールド交響楽団首席奏者、1997年フロリダ・フィルハーモニック・オーケストラ入団、2001年同楽団首席奏者、2006年スイスのベルン交響楽団ソロ首席コントラバス奏者を経て、2013年より読売日本交響楽団ソロ・コントラバス奏者。 
92年よりサイトウ・キネン・フェスティバルに参加。94年フランス・アヴィニヨンでの国際コントラバスコンクール入賞、91年ニューヨークにて日米協会音楽賞を受賞。「王冠の宝石」-マイアミ・ヘラルド紙アメリカ、「強靭かつフットワークの軽い名人芸」-サン・センティネル紙アメリカ、「抗しがたい魅力」-ベルン・ブント紙スイスと評されるなどその実力は国内外でも高く評価されている。公演がNHK-BS「クラシック倶楽部」で収録された他、日本テレビやNHK-FM、J-WAVEなどに出演。 
ソリストとして、ベルン交響楽団、読売日本交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団などと共演。リサイタルでは他楽器のための曲にも取り組み、コントラバスのソロ楽器としての可能性を追求している。バッハの無伴奏チェロ組曲の演奏を自身のライフワークとし、CD「J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第1,2,3番」(11年)、「J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲第4,5番」13年、レコード芸術特選盤では注目を集めた。15年10月久石譲「コントラバスのための協奏曲」を久石譲指揮、読売日本交響楽団で世界初演し、その模様が日本テレビ「読響シンフォニックライブ」で放映された。久石譲CD「ミニマリズムⅣ」にコントラバス協奏曲の演奏が収録されている。コロムビアより「ヒーリング・コントラバス」という小品集をリリース。

石川滋
 

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所