原支配人による公演レビュー
【原支配人による公演レビュー】
2023年10月19日(木) Hakuju Hall 20周年記念 カウンターテナーの饗宴
ハクジュホール20周年記念公演の第3弾はカウンターテナーの饗宴でした。米良美一さんとはホール黎明期からの長いご縁があります。15周年のガラコンサート、弊社のお客様向けの母の日コンサートに加え、ホール館長・弊社会長である原昭邦の喜寿の祝いにも歌ってくださり、勝手ながらハクジュファミリーの一員と思っています。カウンターテナーという声種を広めた米良さんの後に続き、海外でも高い評価を受けている藤木大地さんと新進気鋭の村松稔之さん、そして様々なシーンでハクジュにお力添えいただいている作曲・ピアノの加藤昌則さんをお迎えしてのコンサートでした。このメンバーでのコンサートは史上初だと思いますが、前評判が高くあっという間にチケットが完売。NHKの収録も入りました。
プログラムはそれぞれの個性が出た選曲で、村松さんはハッセ、ヘンデル、ロッシーニを演奏。今回の記念公演に合わせてか、有名な「私を泣かせてください」を歌ってくださいました。藤木さんは以前「Hakuju ギター・フェスタ」でも演奏した「死んだ男の残したものは」、「いのちの歌」、私がその昔リクエストしたことのある「さとうきび畑」でした。米良さんは「もののけ姫」「ヨイトマケの唄」と十八番を歌ってくださり、前半ですでに最高潮の盛り上がりになりました。後半は加藤さんによる作曲・編曲の作品が取り上げられ、「日本の歌メドレー」はまさに饗宴の三重唱でした。懐かしい歌が3人のハーモニーで奏でられ、本当に心が洗われるような思いでした。キャリアも年齢も異なるメンバーが同じ舞台に立ち、またお互いに大きく分かり合えたのではないかと思い、良いコンサートを作れたととても嬉しい気持ちになった夜でした。
2023年10月19日(木) Hakuju Hall 20周年記念 カウンターテナーの饗宴 19:00開演
[出演]米良美一、藤木大地、村松稔之(以上、カウンターテナー)
加藤昌則(ピアノ)
[プログラム]
J.A.ハッセ:オラトリオ「聖ペトロとマグダラのマリア」より “我が苦しみよ、急げ” [村松]
G.F.ヘンデル:歌劇「リナルド」より “私を泣かせてください” [村松]
G.ロッシーニ:歌劇「タンクレーディ」より “この胸の高鳴りに” [村松]
寺島尚彦(詞:寺島尚彦):さとうきび畑 [藤木]
武満徹(詞:谷川俊太郎):死んだ男の残したものは [藤木]
村松崇継(詞:Miyabi):いのちの歌 [藤木]
久石譲(詞:宮崎駿):もののけ姫 [米良]
美輪明宏(詞:美輪明宏):ヨイトマケの唄 [米良]
加藤昌則(詞:千家元麿):落葉 [村松]
加藤昌則(詞:高村光太郎):レモン哀歌 [藤木]
加藤昌則(詞:山之口貘):ミミコ三部作 [米良]
加藤昌則編:日本の歌メドレー [村松・藤木・米良]
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