原支配人による公演レビュー
2021年06月24日 （木）
【原支配人による公演レビュー】
2021年6月10日(木) Hakuju サロン・コンサート vol.8 松田理奈＆三舩優子 19:00公演
かつてのクラシックは宮廷音楽。貴族の屋敷のサロンでコンサートが行われていた。もしハクジュホールがアーティストの邸宅だったらどんなコンサートを行ってお迎えしますか？とアーティストに問いかけて考えて貰うという「サロン・コンサート」シリーズ。ハクジュホールの定番シリーズは「リクライニング・コンサート」と「サロン・コンサート」の２本建てですが、「サロン・コンサート」は半年に２回主催公演で行っています。昨年7月～12月シーズンの２公演、今年２月公演が緊急事態宣言で流れてしまい１年以上振りにヴァイオリンの松田理奈さんとピアノの三舩優子さんをお迎えして、というか、松田さん＆三舩さんがお客様をサロンにお迎えしてのコンサートになりました。
三舩さんには、震災のチャリティーコンサート、ご自身の周年コンサート、今年も音楽事務所最大手ジャパン・アーツさんとの共同開催シリーズにご出演いただいています。一方、松田理奈さんはなんとハクジュホールご出演が初めてでした。数年前に“MAZDA”の車を持つヴァイオリニストという取材があり、その時に弊ホールをロケに使って頂いて以来でした。
かねてから松田さんがブラームスの「ヴァイオリン・ソナタ」全曲演奏会をやりたいという意向を聞いておりまして、サロンにしては重すぎるプログラムでは？との意見もありましたが、ブラームス３曲をいっぺんに弾くというコンサートは意外に少ないため、トークは１番始めに固める、１番２番３番の順番にして休憩は２回取る、公演時間が長くなるのでアンコールはなし、さらに4月25日からの緊急事態宣言で収容人数半分を超えるチケットの新規発売不可という行政のガイドラインを守り、お客様をお迎えすることにいたしました。
また、NHKのカメラも入りました。後日放送されますので、どうぞお楽しみに！（当日、弊社自社ビル敷地内にNHK放送車が停めてあったのを見た取引銀行が勘違いして、白寿さん、何か問題起こしたのですか？という誤解の質問が…(笑))
松田さんは1日で3曲演奏は初という事、三舩さんもヴィオラ編曲でしか1日3曲は経験がないという事で、お二人の新たな挑戦でもあったと思います。
1番の出だしから音を愛おしく出すという繊細さ、緊張が客席まで届いて来ました。有名すぎる旋律、美しすぎる響き。表現という意味に於いて難曲だと思えました。通しで聴くことは殆どなく、私もいっぺんに聴くのは人生2回目でしたが、実は曲想が全く違う3曲である事も教えて貰えた1日でした。
私もヴァイオリンを一応弾けるのですが、ブラームスの「ヴァイオリン・ソナタ」ということでヴァイオリン旋律ばかりに耳がいっておりましたが、この曲はヴァイオリンとピアノのためのソナタ。改めてヴァイオリンとピアノのデュオという最小単位の室内楽であるという認識に立って聴いてみると、ベタですが、本当にピアノの細やかな旋律、低音の支えあっての名曲であると改めて認識出来た夜になりました。
素晴らしい演奏に心から感謝したいと思いました。どうもありがとうございました。
【Hakuju サロン・コンサート vol.8 松田理奈＆三舩優子】
ブラームス3つのヴァイオリン・ソナタへの誘い
愁いに満ちた旋律と人生を鼓舞する響き
2021.6.10 (木) 19:00開演
［出演］
松田理奈（ヴァイオリン）
三舩優子（ピアノ）
［プログラム］
ブラームス：
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 op.78「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 op.100
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 op.108
2021年6月10日(木) Hakuju サロン・コンサート vol.8 松田理奈＆三舩優子 19:00公演
かつてのクラシックは宮廷音楽。貴族の屋敷のサロンでコンサートが行われていた。もしハクジュホールがアーティストの邸宅だったらどんなコンサートを行ってお迎えしますか？とアーティストに問いかけて考えて貰うという「サロン・コンサート」シリーズ。ハクジュホールの定番シリーズは「リクライニング・コンサート」と「サロン・コンサート」の２本建てですが、「サロン・コンサート」は半年に２回主催公演で行っています。昨年7月～12月シーズンの２公演、今年２月公演が緊急事態宣言で流れてしまい１年以上振りにヴァイオリンの松田理奈さんとピアノの三舩優子さんをお迎えして、というか、松田さん＆三舩さんがお客様をサロンにお迎えしてのコンサートになりました。
三舩さんには、震災のチャリティーコンサート、ご自身の周年コンサート、今年も音楽事務所最大手ジャパン・アーツさんとの共同開催シリーズにご出演いただいています。一方、松田理奈さんはなんとハクジュホールご出演が初めてでした。数年前に“MAZDA”の車を持つヴァイオリニストという取材があり、その時に弊ホールをロケに使って頂いて以来でした。
かねてから松田さんがブラームスの「ヴァイオリン・ソナタ」全曲演奏会をやりたいという意向を聞いておりまして、サロンにしては重すぎるプログラムでは？との意見もありましたが、ブラームス３曲をいっぺんに弾くというコンサートは意外に少ないため、トークは１番始めに固める、１番２番３番の順番にして休憩は２回取る、公演時間が長くなるのでアンコールはなし、さらに4月25日からの緊急事態宣言で収容人数半分を超えるチケットの新規発売不可という行政のガイドラインを守り、お客様をお迎えすることにいたしました。
また、NHKのカメラも入りました。後日放送されますので、どうぞお楽しみに！（当日、弊社自社ビル敷地内にNHK放送車が停めてあったのを見た取引銀行が勘違いして、白寿さん、何か問題起こしたのですか？という誤解の質問が…(笑))
松田さんは1日で3曲演奏は初という事、三舩さんもヴィオラ編曲でしか1日3曲は経験がないという事で、お二人の新たな挑戦でもあったと思います。
1番の出だしから音を愛おしく出すという繊細さ、緊張が客席まで届いて来ました。有名すぎる旋律、美しすぎる響き。表現という意味に於いて難曲だと思えました。通しで聴くことは殆どなく、私もいっぺんに聴くのは人生2回目でしたが、実は曲想が全く違う3曲である事も教えて貰えた1日でした。
私もヴァイオリンを一応弾けるのですが、ブラームスの「ヴァイオリン・ソナタ」ということでヴァイオリン旋律ばかりに耳がいっておりましたが、この曲はヴァイオリンとピアノのためのソナタ。改めてヴァイオリンとピアノのデュオという最小単位の室内楽であるという認識に立って聴いてみると、ベタですが、本当にピアノの細やかな旋律、低音の支えあっての名曲であると改めて認識出来た夜になりました。
素晴らしい演奏に心から感謝したいと思いました。どうもありがとうございました。
【Hakuju サロン・コンサート vol.8 松田理奈＆三舩優子】
ブラームス3つのヴァイオリン・ソナタへの誘い
愁いに満ちた旋律と人生を鼓舞する響き
2021.6.10 (木) 19:00開演
［出演］
松田理奈（ヴァイオリン）
三舩優子（ピアノ）
［プログラム］
ブラームス：
ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 op.78「雨の歌」
ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 op.100
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 op.108