原支配人による公演レビュー
2021年04月24日 (土)
【原支配人による公演レビュー】
2021年4月8日(木) 19:00開演 The 4 Players Tokyo
4月8日は当初昨年4月予定でしたが7月に延期、さらに再延期となりました「The4Players Tokyo」の演奏会でした。毎週土曜日朝に放送されている、マエストロ藤岡幸夫さん司会のクラシック専門番組BSテレ東の「エンター・ザ・ミュージック」から誕生したカルテットです。今オーケストラを毎回動かせるクラシックのエンタメ番組はこの番組しかないと言い切れますが、マエストロの問題意識は、オーケストラはたくさん世の中に存在して演奏頻度も多い訳なんですが、そのアンサンブルの原型というか最大公約数の弦楽四重奏はクラシック分野に於いてとても重要な地位を占めているにも関わらず、有名な曲、愛好家、名演奏者もいるのに何故か人気がかげって来ている。弦楽四重奏をまた違う角度から見せたりしながら、毎週50~60万世帯が観ているテレビ番組、「エンター・ザ・ミュージック」で、マエストロ藤岡ご自身が人選、プロデュースし、◯◯カルテット、◯◯四重奏団とは違うネーミングで出て貰い、弦楽四重奏という存在をもっと世に魅せて行きたいというお考えを数年前から聞いており、演奏会をやりたいが主催者がなかなか見つからないという話もあり、一昨年約束して、昨年ベートーヴェンイヤーに合わせてベートーヴェンの楽曲を演奏することでまとまった話が、コロナで昨年は目論みで終わってしまった訳です。4月コロナで流れて、「早くやろうぜベイベー (←マエストロの口癖です。)」という事で7月にしたのですが、満席を埋めるコンサートなどとても出来なかったため、再々延期になりました。再々延期公演は2公演あるのですが、もう一つの再々延期はヴァイオリン木嶋真優さんの「サロン・コンサート」です。こちらは満席全部一旦払い戻しにしましたので、払い戻しは受けたものの、1年もお客様にチケットを握りしめて我慢頂いた今のところ唯一のコンサートになりました。当日はほぼ満席、多くのお客様にいらして頂きました。
ベートーヴェンイヤーからずれてしまいましたが、第3番と第16番、最初と最後に作った2曲に挟まれたのが、第3番初演から250周年記念に作られたという第3番の冒頭モチーフを利用した田中カレン作曲の演奏でした。
The4Players Tokyoに関しては、昨年の延期公演はハクジュ以外ではなく、また、「エンター・ザ・ミュージック」というBS全国放送での紹介も何度もされているので、昨年4月は結成間もなくでしたが、昨年後半には日本中で演奏会を開催、更に収容人数半分で2回公演等を経験されたという事で、ハーモニー、バランス、今までの経験とはまた違う洗練されたアンサンブルで表現されていました。素晴らしいの一言でした。
本番前にマエストロから「来年もやってくれよ!」と話があり、「番組にも出るから良いですねー」と話したら、冒頭「さっき支配人原さんに、来年も第二回定期演奏会のOKを貰いました!」なんて発表されてしまったので、来年もまたハクジュで演奏会があると思います。The 4 Players Tokyoの演奏会の様子はBSテレ東のカメラが入りましたので放映されると思います。また、秋は杉並公会堂大ホールでも定例化されそうなので、東京シティフィル、都響、N響、山形交響楽団の名手たちによるこの素敵なユニットは今後どんどん経験されて素晴らしい演奏と弦楽四重奏の素晴らしさを我々に伝え続けて下さるでしょう。
【The 4 Players Tokyo】
2021.4.8(木) 19:00開演
[出演]
The 4 Players Tokyo
戸澤哲夫(ヴァイオリン)
遠藤香奈子(ヴァイオリン)
中村洋乃理(ヴィオラ)
矢口里菜子(チェロ)
藤岡幸夫(司会/指揮者・The 4 Players Tokyo プロデューサー)
[プログラム]
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 op.18-3
田中カレン: At The Grave of Beethoven
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 op.135
2021年4月8日(木) 19:00開演 The 4 Players Tokyo
4月8日は当初昨年4月予定でしたが7月に延期、さらに再延期となりました「The4Players Tokyo」の演奏会でした。毎週土曜日朝に放送されている、マエストロ藤岡幸夫さん司会のクラシック専門番組BSテレ東の「エンター・ザ・ミュージック」から誕生したカルテットです。今オーケストラを毎回動かせるクラシックのエンタメ番組はこの番組しかないと言い切れますが、マエストロの問題意識は、オーケストラはたくさん世の中に存在して演奏頻度も多い訳なんですが、そのアンサンブルの原型というか最大公約数の弦楽四重奏はクラシック分野に於いてとても重要な地位を占めているにも関わらず、有名な曲、愛好家、名演奏者もいるのに何故か人気がかげって来ている。弦楽四重奏をまた違う角度から見せたりしながら、毎週50~60万世帯が観ているテレビ番組、「エンター・ザ・ミュージック」で、マエストロ藤岡ご自身が人選、プロデュースし、◯◯カルテット、◯◯四重奏団とは違うネーミングで出て貰い、弦楽四重奏という存在をもっと世に魅せて行きたいというお考えを数年前から聞いており、演奏会をやりたいが主催者がなかなか見つからないという話もあり、一昨年約束して、昨年ベートーヴェンイヤーに合わせてベートーヴェンの楽曲を演奏することでまとまった話が、コロナで昨年は目論みで終わってしまった訳です。4月コロナで流れて、「早くやろうぜベイベー (←マエストロの口癖です。)」という事で7月にしたのですが、満席を埋めるコンサートなどとても出来なかったため、再々延期になりました。再々延期公演は2公演あるのですが、もう一つの再々延期はヴァイオリン木嶋真優さんの「サロン・コンサート」です。こちらは満席全部一旦払い戻しにしましたので、払い戻しは受けたものの、1年もお客様にチケットを握りしめて我慢頂いた今のところ唯一のコンサートになりました。当日はほぼ満席、多くのお客様にいらして頂きました。
ベートーヴェンイヤーからずれてしまいましたが、第3番と第16番、最初と最後に作った2曲に挟まれたのが、第3番初演から250周年記念に作られたという第3番の冒頭モチーフを利用した田中カレン作曲の演奏でした。
The4Players Tokyoに関しては、昨年の延期公演はハクジュ以外ではなく、また、「エンター・ザ・ミュージック」というBS全国放送での紹介も何度もされているので、昨年4月は結成間もなくでしたが、昨年後半には日本中で演奏会を開催、更に収容人数半分で2回公演等を経験されたという事で、ハーモニー、バランス、今までの経験とはまた違う洗練されたアンサンブルで表現されていました。素晴らしいの一言でした。
本番前にマエストロから「来年もやってくれよ!」と話があり、「番組にも出るから良いですねー」と話したら、冒頭「さっき支配人原さんに、来年も第二回定期演奏会のOKを貰いました!」なんて発表されてしまったので、来年もまたハクジュで演奏会があると思います。The 4 Players Tokyoの演奏会の様子はBSテレ東のカメラが入りましたので放映されると思います。また、秋は杉並公会堂大ホールでも定例化されそうなので、東京シティフィル、都響、N響、山形交響楽団の名手たちによるこの素敵なユニットは今後どんどん経験されて素晴らしい演奏と弦楽四重奏の素晴らしさを我々に伝え続けて下さるでしょう。
【The 4 Players Tokyo】
2021.4.8(木) 19:00開演
[出演]
The 4 Players Tokyo
戸澤哲夫(ヴァイオリン)
遠藤香奈子(ヴァイオリン)
中村洋乃理(ヴィオラ)
矢口里菜子(チェロ)
藤岡幸夫(司会/指揮者・The 4 Players Tokyo プロデューサー)
[プログラム]
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 op.18-3
田中カレン: At The Grave of Beethoven
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 op.135