原支配人による公演レビュー

2020年06月19日 (金)

【原支配人による公演レビュー】
2020年6月14日(日) 
コンサートの再開方法を教えてください!リサイタル 14:00開演

こういう厳しい情勢で、コンサートを行うのは本当にハードルが高いところですが、湘南鎌倉総合病院の院長代行小林修三医師の監修によるガイドラインに基づいたお客様導線、アーティスト導線を考えたコンサートを6月11日から始めております。少しずつ色んな事を試しながら、時間、人を増やし、この状況でステップ3の上限150人まで密にならないでお客様導線を作れるところまで先ずは頑張ろうと考えております。
今回は株式会社CAPの坂田社長、株式会社日本ヴァイオリンの中澤社長と共同開催の方式でコンサートを行いました。11、12日のコンサートに比較しての新しい試みは、最大70人動員、非接触のバーコードでの決済、自由席の設定、演奏家2組、歌という飛沫が飛ぶジャンルの指名、真ん中に休憩時間を挟む2時間コンサート、音楽家のファンクラブ以外の外売りをやったという所です。
前半はチェロ笹沼樹、ピアノ入江一雄コンビのショパン、ラフマニノフ。後半はバリトン加耒徹、ピアノ松岡あさひコンビの歌のコンサート。今回も私はホールの中に入らずバックヤードで聴いておりまして、今日も客としての生音の感動は実感できませんでしたが、中に入っていた関係者、3ヶ月ぶりの生音を聴いた方々の感動を聴くと、本当に伝わった内容になったのだと思います。
イケメンの若者2名の前向きな素晴らしいステージ対応。お客様も元気を貰えたと思います。
加耒さんについては、ステージから2メートルほど後ろに立って歌ってもらう、客席1列目は空席等の細かいところも考えました。
次回は124席にまで緩和しながらテノールとチェロを行います(※)。コンサートを聞く喜び、演奏する喜びを感じられたとともに、いつか、また正常な状況下でなんの心配もないコンサートを開ける時が来ると良いな、と感じた1日になりました。

【コンサートの再開方法を教えてください!リサイタル】
2020.6.14 (日) 14:00開演

[出演]
笹沼樹(チェロ)、入江一雄(ピアノ)、加耒徹(バリトン)、松岡あさひ(ピアノ)

[プログラム]
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 op.3(笹沼、入江)
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 op.19(笹沼、入江)
ヘンデル:歌劇「リナルド」より “私の周りで聞こえてくるのは何だ”(加耒、松岡)
ヘンデル:歌劇「セルセ」より “オンブラ・マイ・フ”(加耒、松岡)
フィンジ:歌曲集「さあ、花束を捧げよう」 op.18(加耒、松岡)
松岡あさひ:星降る夜〈ピアノ・ソロ〉(松岡)
松岡あさひ:すいぞくかん(加耒、松岡)
ドニゼッティ:歌劇「ドン・パスクワーレ」より “天使のように美しい”(加耒、松岡)
ビゼー:歌劇「真珠採り」より “おぉ、ナディール”(加耒、松岡)

[アンコール]
シューベルト(松岡あさひ編曲):「音楽に寄す」 op.88-4 D.547 ( 加耒、笹沼樹、松岡あさひ)

※次回「コンサートの再開方法を教えてください!リサイタル Vol.2」は7月5日(日)14時開演です。出演は樋口達哉(テノール)、金井信(ピアノ)、新倉瞳(チェロ)、梅村百合(ピアノ)。詳細はHakuju Hallホームページ内「Hakuju Hallニュース」でお知らせしています。

Hakuju Hallホームページ→https://www.hakujuhall.jp/