原支配人による公演レビュー
2019年11月20日 (水)
【原支配人による公演レビュー】
11/13(水)「向山佳絵子&長谷川陽子 プロデュース チェロ・コレクション ~バッハへのオマージュ vol.6」
7年前、チェロ長谷川陽子さんとの会話の中で生まれた企画チェロ・コレクション。
1.同世代の向山佳絵子さんとのきちんとした共演が実はない
2.チェロ同士横のコミュニケーションが少ない
3.ハクジュホールの最大の企画ギターフェスタみたいなものを
というところから考えて、
1.全6回で必ずバッハ無伴奏チェロを1回目は1番、6回目は6番と1年に一曲ずつゲストが弾く
2.打ち合わせ段階で10代のチェリストをたまご世代、20、30代の若手、中堅をひよこ世代として必ず1人ずつゲストで呼んで、ひよこ世代に無伴奏チェロを弾いて貰う
3.必ずその回の無伴奏チェロ組曲のメロディをモチーフにした世界初演を、日本人作曲家に委嘱する
というルールで6年間行ってきたシリーズの最終回でした。無伴奏も難曲になって来て昨年第5回はひよこに遠藤真理さんを呼んで、壇上で「子連れのひよこです」という名言を生んだりしましたが、今回はひよこに昨年葵トリオでミュンヘン国際にて1位を取った伊東裕さんと、たまごに最年少、中学生の天才鳥羽咲音さん、もう1名都響のチェリスト長谷部一郎さんをお迎えしての会になりました。
前半ハイライトは伊東さんのバッハ無伴奏チェロ第6番。誠実で安定した素晴らしい演奏でした。その後6番をモチーフにした曲名「アンコール」という曲を酒井健治さんに作曲して頂き前半は終了。6番から代表的なモチーフを2つほど引用で、必ずそこに戻って聴衆を安心させるという内容でした。素晴らしかったです。
後半は最初緊張していたように見えた鳥羽さんもどんどん勢いが出て、客席からも歓声が湧くような盛り上がりになりました。
アンコールにカザルス作曲「鳥の歌」のチェロ五重奏。世界的チェリストが国連で弾いた平和の願いをファースト伊東さんが中心にメロディを歌い上げ、構想から7年、6年間かけた長大なシリーズは大きなお客様の満足と共に終了しました。
長きに渡る、シリーズへのご声援どうもありがとうございました。
チェロだけで行う企画というのは殆ど行われていないという事で惜しい惜しいの声、古のカザルスホールチェロウィークという企画を懐かしむ声、色々聞こえて来ました。
具体的に次回なにをやるとは決まっていませんがチェロという楽器とハクジュホールの音響特性の相性はかなり良いこともあり、また形を変えてチェロが主役の企画を考えてみたいと思います。
【向山佳絵子&長谷川陽子 プロデュース チェロ・コレクション ~バッハへのオマージュ~ vol.6 】
2019.11.13 (水) 19:00 開演
[出演]
向山佳絵子、長谷川陽子
長谷部一郎、伊東裕、鳥羽咲音 (以上、チェロ)
酒井健治(作曲)
[プログラム]
ポッパー:行進曲 op.16a (鳥羽、長谷川)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012 (伊東)
酒井健治:エコーズ / アンコール (向山、長谷部)
*J.S.バッハ“無伴奏チェロ組曲第6番”をモチーフにした委嘱新曲(世界初演)
オッフェンバック:二重奏の演奏法 op.54より
“ポロネーズ” (鳥羽、向山)
ポッパー:演奏会用ポロネーズ op.14 (長谷川、鳥羽、長谷部、伊東)
アルビノーニ:アダージョ ト短調 (長谷部、長谷川、伊東、向山)
フンパーディンク(ニーフィント編):歌劇「ヘンゼルと グレーテル」前奏曲 (伊東、鳥羽、長谷部、長谷川、向山)
<アンコール>
カザルス:鳥の歌
11/13(水)「向山佳絵子&長谷川陽子 プロデュース チェロ・コレクション ~バッハへのオマージュ vol.6」
7年前、チェロ長谷川陽子さんとの会話の中で生まれた企画チェロ・コレクション。
1.同世代の向山佳絵子さんとのきちんとした共演が実はない
2.チェロ同士横のコミュニケーションが少ない
3.ハクジュホールの最大の企画ギターフェスタみたいなものを
というところから考えて、
1.全6回で必ずバッハ無伴奏チェロを1回目は1番、6回目は6番と1年に一曲ずつゲストが弾く
2.打ち合わせ段階で10代のチェリストをたまご世代、20、30代の若手、中堅をひよこ世代として必ず1人ずつゲストで呼んで、ひよこ世代に無伴奏チェロを弾いて貰う
3.必ずその回の無伴奏チェロ組曲のメロディをモチーフにした世界初演を、日本人作曲家に委嘱する
というルールで6年間行ってきたシリーズの最終回でした。無伴奏も難曲になって来て昨年第5回はひよこに遠藤真理さんを呼んで、壇上で「子連れのひよこです」という名言を生んだりしましたが、今回はひよこに昨年葵トリオでミュンヘン国際にて1位を取った伊東裕さんと、たまごに最年少、中学生の天才鳥羽咲音さん、もう1名都響のチェリスト長谷部一郎さんをお迎えしての会になりました。
前半ハイライトは伊東さんのバッハ無伴奏チェロ第6番。誠実で安定した素晴らしい演奏でした。その後6番をモチーフにした曲名「アンコール」という曲を酒井健治さんに作曲して頂き前半は終了。6番から代表的なモチーフを2つほど引用で、必ずそこに戻って聴衆を安心させるという内容でした。素晴らしかったです。
後半は最初緊張していたように見えた鳥羽さんもどんどん勢いが出て、客席からも歓声が湧くような盛り上がりになりました。
アンコールにカザルス作曲「鳥の歌」のチェロ五重奏。世界的チェリストが国連で弾いた平和の願いをファースト伊東さんが中心にメロディを歌い上げ、構想から7年、6年間かけた長大なシリーズは大きなお客様の満足と共に終了しました。
長きに渡る、シリーズへのご声援どうもありがとうございました。
チェロだけで行う企画というのは殆ど行われていないという事で惜しい惜しいの声、古のカザルスホールチェロウィークという企画を懐かしむ声、色々聞こえて来ました。
具体的に次回なにをやるとは決まっていませんがチェロという楽器とハクジュホールの音響特性の相性はかなり良いこともあり、また形を変えてチェロが主役の企画を考えてみたいと思います。
【向山佳絵子&長谷川陽子 プロデュース チェロ・コレクション ~バッハへのオマージュ~ vol.6 】
2019.11.13 (水) 19:00 開演
[出演]
向山佳絵子、長谷川陽子
長谷部一郎、伊東裕、鳥羽咲音 (以上、チェロ)
酒井健治(作曲)
[プログラム]
ポッパー:行進曲 op.16a (鳥羽、長谷川)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012 (伊東)
酒井健治:エコーズ / アンコール (向山、長谷部)
*J.S.バッハ“無伴奏チェロ組曲第6番”をモチーフにした委嘱新曲(世界初演)
オッフェンバック:二重奏の演奏法 op.54より
“ポロネーズ” (鳥羽、向山)
ポッパー:演奏会用ポロネーズ op.14 (長谷川、鳥羽、長谷部、伊東)
アルビノーニ:アダージョ ト短調 (長谷部、長谷川、伊東、向山)
フンパーディンク(ニーフィント編):歌劇「ヘンゼルと グレーテル」前奏曲 (伊東、鳥羽、長谷部、長谷川、向山)
<アンコール>
カザルス:鳥の歌