原支配人による公演レビュー

2019年10月26日 (土)
【原支配人による公演レビュー】
10/9(水)「IL DEVU リサイタル ~熟成された声~」1日目

毎年恒例の2公演。イル・デーヴ秋場所は10月9日と12日(※)の2回公演でした。日本中の大ホールを埋め尽くす大人気のイル・デーヴ。うちの2公演600席も当然にチケット完売です。
今年も大分、松本等で日本中のファンを喜ばせた最後に東京公演。イル・デーヴメンバーがホームの白寿に帰って来たと必ずお客様に言って下さる一言は、本当に心に染みてありがたい言葉です。
コンサートは歌ありトークあり。前半は日本のオペラ界を背負っている皆さんのソロと名ピアニスト河原忠之先生の演奏です。
今年は私の耳のせいか、声量がいつにも増して凄かった感じも。
何人かご縁が深まっている邦人の作曲家、編曲家による曲目のストック中心に、客層を考えた中での、日本語の、歌詞がわかる、人の心を打つ曲の連続でした。2020年東京オリパラを意識した選曲も。
アンコールは木下牧子作曲「鴎」。裏に特攻隊、反戦の意味を込めた歌。そして、竹内まりやの「いのちの歌」を歌って貰い、お客様皆大感激の夜になったと思います。
心に染みる、イル・デーヴです。

※10月12日に予定されていた2回目の公演は台風19号の影響で中止となりました。

「IL DEVU(イル・ デーヴ) リサイタル ~熟成された声~」
10月9日(水)19時開演

[出演]
IL DEVU(イル・デーヴ)
 望月哲也(テノール)
 大槻孝志(テノール)
 青山貴(バリトン)
 山下浩司(バスバリトン)
 河原忠之(ピアノ)

[プログラム]

~最初に一曲ずつ~
 暁は光から(曲:P.トスティ)〈青山ソロ〉
 霧(曲:O.レスピーギ)〈大槻ソロ〉
 夜の歌(曲:F.メンデルスゾーン)〈山下ソロ〉
 夜の散歩 op.29-3(曲:R.シュトラウス)〈望月ソロ〉
 自由への賛歌(曲:O.ピーターソン)〈河原ソロ〉

~1st Album「Debut」より~
 アマリッリ、私の美しい人(曲:G.カッチーニ)
 シルヴィアに D.891(曲:F.シューベルト)
 ダニー・ボーイ(アイルランド民謡/詞:F.ウェザリ/編:B.チルコット)
 朧月夜(曲:岡野貞一/詞:高野辰之/B.チルコット)
 ロマンチストの豚(曲:木下牧子/詩:やなせたかし)

~木下牧子&信長貴富 DEVU 新作アレンジ集~
 春に(詩:谷川俊太郎/曲・編:木下牧子)
 夕焼け(詩:高田敏子/曲・編:信長貴富)
 糸(詞・曲:中島みゆき/編:信長貴富)
 時代(詞・曲:中島みゆき/編:信長貴富)

~世界の愛唱曲シリーズ・森田花央里編~
 ユーアー・ソー・ビューティフル(詞・曲:B.プレストン&B.フィッシャー)
 スマイル(曲:C.チャップリン/詞:J.ターナー&G.パーソンズ)

~ Road to 2020 東京オリンピックに向けて ~
 バルセロナ(詞・曲:F.マーキュリー&M.モラン/編:森田花央里)
 栄光の架橋(詞・曲:北川悠仁/編:加藤昌則)
 アンパンマンのマーチ(曲:三木たかし/詞:やなせたかし/編:内門卓也)

<アンコール曲>
鴎(曲:木下牧子/詩:三好達治)
いのちの歌(曲:村松崇継/詞:Miyabi)