原支配人による公演レビュー

2019年10月25日 (金)
【原支配人による公演レビュー】
10/2(水)「第149回 リクライニング・コンサート 北村聡&徳永真一郎 デュオ・リサイタル」

昼夜2回公演のうち、昼の部を聴きました。5年近く前、バンドネオン北村さんには、ピアノ、ヴァイオリン、コントラバスとのユニットで1度「リクライニング・コンサート」に出て頂きましたが、過日三越劇場のとある公演で久々に北村さんのソロを聴いて、「おお、セクシー。今度は北村聡さん主役でデュオをお願いしよう。ギターと」と思い、Hakuju ギター・フェスタにも出演ソロで出て頂いた徳永真一郎さんにもお願いし、今回初顔合わせして頂きました。2人は今回が初共演です。
曲決めは、徳永さんがグノー/バッハの「アヴェ・マリア」から行きたい、というのを聞いた時から鳥肌が立つ感じで。初顔合わせはピアソラについての語り合いと、「リベルタンゴ」やるかどうか、等で盛り上がりました。
本番は「アヴェ・マリア」スタートで、そこからピアソラ、新作に近いものまで一気に1時間。演奏もダイナミックレンジ広く北村さんがフォローして下さり、徳永さんも素晴らしい、あっという間の時間でした。流暢な北村さんのトークと、とても可愛らしい(失礼!)徳永さんのトークのコントラストもまるで仕組まれているのではと考えてしまうほどに演出の一部に感じられました。お客様も喜ばれたのではないでしょうか。
また、今回は東急文化村さんとの連携で、文化村さんのアプリにうちの公演の情報を載せて頂いたり、文化村の方々が夜間公演にいらして頂いたりで、ここの交流の成果も出たコンサートでした。
末筆ですが、文化村に始まり、ハクジュホールで終わる奥渋谷「オクシブ」をこの2館に加えてNHK交響楽団さんも入り盛り上げていこうと話しております。

「第149回 リクライニング・コンサート 北村聡&徳永真一郎 デュオ・リサイタル」
2019年10月2日(水)15時、19時30分開演

[出演]
北村聡(バンドネオン)
徳永真一郎(ギター)

[曲目]
J.S.バッハ / C.F.グノー:アヴェ・マリア
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第5番 より 第1曲 アリア “カンティレーナ”
R.ディアンス:タンゴ・アン・スカイ (ギター・ソロ)
A.トロイロ:Sur(南) (バンドネオン・ソロ)
三枝伸太郎:片翼の天使
D.スキッシ:スケルツォとトンゴ
A.ピアソラ:「タンゴの歴史」 より
 第1曲:ボルデル 1900
 第2曲:カフェ 1930
 第3曲:ナイトクラブ 1960

<アンコール曲>
A.ピアソラ:デカリシモ