原支配人による公演レビュー

2019年10月23日 (水)
【原支配人による公演レビュー】
9/10(火)「Opus One Live @ Hakuju Hall Vol.1 笹沼樹(チェロ)」

日本コロムビアさんが出した新レーベル、オーパスワンからCDデビューした演奏家達をハクジュホールで1名ずつ取り上げて演奏会を行うシリーズ、来年4月にかけて5回コンサートがあるオーパスワンシリーズ、第1回チェロ笹沼樹さんのコンサートが行われました。
オーパスワンのお披露目コンサートは当ホールで今年の1月に行われた事、選出された方々が当ホールと縁の深い方が多いという事もありましたので、二社の共同開催という事で決定させて頂きました。
笹沼さんについてはハクジュホール別企画の「チェロ・コレクション」「リクライニング・コンサート」「藤倉大 個展」など様々なシリーズで出演頂きました。ハクジュホール初見参の時はまだ未成年で、打ち上げでお酒がまだ飲めなかったという事が記憶にあります。
今回は主役で2時間コンサートをやって頂くのは初めてで、とても楽しみにこの日を迎える事が出来ました。
コンサートは伴奏に入江一雄さんを迎えて、ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタを軸にカサドを始めとした小品を散りばめたコンサートでしたが、どんどん集中力が上がっていき、入江さんとのバランスも最高で、まさに圧巻の演奏会になりました。
お客様に第4回の出演者であるギタリストの秋田勇魚さんもいらしていたりして、オーパスワン仲間の結びつきも感じる事が出来ました。当日は師匠の堤剛先生もお見えになり、色んな観点から感動出来た1日になりました。

Opus One Live @ Hakuju Hall Vol.1 笹沼樹(チェロ)
2019年9月10日(火)19時開演

[出演]
笹沼樹(チェロ)
入江一雄(ピアノ)

[曲目]
カサド:親愛の言葉
グラナドス(笹沼樹編):「スペイン舞曲集」op.37より 第5番 "アンダルーサ"
カサド:無伴奏チェロ組曲
ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 op.3
ラフマニノフ:「2つの小品」 op.2 より 第1曲 "前奏曲"
ラフマニノフ:「14の歌」op.34 より 第14曲 ホ短調 "ヴォカリーズ"
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 op.40

※しばらくお休みしておりました、当ホール支配人原浩之によるハクジュホール主催公演レビューの掲載を再開します。
※チェロの笹沼樹は来年1月29日(水)19時開演「カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈I〉」にカルテット・アマービレのメンバーとして出演します。
※「Opus One Live @ Hakuju Hall Vol.2 古海行子(ピアノ)」は12月26日(木)19時開演です。