原支配人による公演レビュー

2019年07月24日 (水)
【原支配人による公演レビュー】
7/17(水)「第147回 スーパー・リクライニング・コンサート 佐藤晴真 チェロ・リサイタル」

佐藤さんハクジュホール最初の縁は別のシリーズ「チェロ・コレクション」に2年前出て頂いたのが最初でした。その時まだ未成年でした。当時から日本音楽コンクール優勝の天才として有名で、チェロ・コレクションの時の打ち上げで「20歳になったらお祝いしましょう」と約束して別れ、昨年3月に食事した時は高校時代からの師匠のチェリスト中木健二さんと20歳のお祝いとルトスワフスキ・コンクールの優勝祝いになりました。
その後に今回のオファーを出させて頂いた訳ですが、1年以上経過してまた再会した佐藤晴真さんは、曲目はドイツ中心にチェコ1曲ですが、リクライニングというコンサートの質に合った曲を厳選。演奏頻度の少ない曲も有名な曲もありましたが、全てを熱く、丁寧に弾いて下さいました。
最後のシューマン、難曲で有名ですが、いとも簡単に弾けている感じでした。アンコールはラフマニノフでしたが、ホール全体を熱情で覆うような迫力、集中力であったと思いました。
終了後、早速翌日欧州に帰った佐藤さん。益々の成長を見守りたいです。

【出演】
佐藤晴真(チェロ)
大伏啓太(ピアノ)

【プログラム】
メンデルスゾーン:無言歌
R.シュトラウス:「4つの情緒のある風景」 op.9 より 第2曲 “寂しい泉のほとり”
R.シュトラウス:「4つの情緒のある風景」 op.9 より 第4曲 “トロイメライ”
シューマン:「子供の情景」 op.15 より 第7曲 “トロイメライ”
ヤナーチェク:おとぎ話
シューマン:民謡風の5つの小品 op.102
<アンコール曲>
ラフマニノフ:チェロとピアノのためのソナタ ト短調 op.19 より 第3楽章