ベートーヴェン 鍵盤の宇宙 第1回「ベートーヴェンとナポレオン」
これまでにないベートーヴェン・プロジェクトが誕生!昨年デビュー30周年を迎え、ますます充実した活躍を展開する日本を代表するピアニスト仲道郁代。ハクジュホールでは、大好評のシリーズ「仲道郁代 ショパンへの道(2016~18年)」につづく新たな企画として、彼女がライフワークとしてきたベートーヴェンをテーマにした新プロジェクト「仲道郁代 ベートーヴェンへの道」をスタートさせます。
テーマは、ベートーヴェンと偉大な魂との対話。哲学、美術、宗教、文学など、洋の東西を超えた偉人たちとの対比を通してベートーヴェンの生涯・音楽を読み解き、その真実にせまる画期的なプロジェクトです。
パートナーは、文筆家・文化芸術プロデューサーの浦久俊彦。西洋文化・芸術を独自の視点からおもしろく語ることで定評ある浦久との対談や、貴重な画像や歴史資料を駆使したトークも必見です。これは、仲道郁代にとっても、自身のデビュー40周年とベートーヴェン没後200周年が重なる2027年に向けて、「Road to 2027」と題した一連のプロジェクトを展開するなかで、ハクジュホールならでのサロン的で濃密な空間だからこそ実現できたプロジェクトです。
あらためてベートーヴェンの偉大さと向きあう貴重な機会となることでしょう。どうぞご期待下さい。
出演
仲道郁代(ピアノ&トーク)
浦久俊彦(ナビゲーター)
プログラム
第1回 ベートーヴェンとナポレオン 1769-1821
ベートーヴェン :
ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」
ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 op.81a 「告別」
他
プロフィール
仲道郁代(ピアノ/トーク) Ikuyo Nakamichi, piano / talk
桐朋学園大学1年在学中に第51回日本音楽コンクール第1位、増沢賞を受賞。ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、メンデルスゾーン・コンクール第1位メンデルスゾーン賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール第5位と受賞を重ね、以後ヨーロッパと日本で本格的な演奏活動を開始。これまでに国内の主要オーケストラと共演する他、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団、バイエルン放送交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団(ECO)、ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団、P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団など海外オーケストラとも多数共演。CDはソニー・ミュージックジャパンと専属契約を結び、「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」(レコード・アカデミー賞)他、「モーツァルト・ソナタ全曲集」、古楽器での録音など、高い評価を得ている。著書に「ピアニストはおもしろい」(春秋社)等がある。
2017/2018シーズンより、ベートーヴェン没後200周年の2027年に向け、「仲道郁代 Road to 2027プロジェクト」をスタート。10年にわたるベートーヴェンのリサイタルシリーズ等を展開している。Hakuju Hallでは2019年7月より新シリーズ「仲道郁代 ベートーヴェンへの道 “ベートーヴェン 鍵盤の宇宙”」がスタートする。
一般社団法人音楽がヒラク未来代表理事、一般財団法人地域創造理事、桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。
浦久俊彦(ナビゲーター) Toshihiko Urahisa, navigator
文筆家、文化芸術プロデューサー。パリで音楽学、歴史社会学、哲学を学ぶ。フランスを拠点に20年以上にわたり、音楽・芸術分野だけでなく、M.O.F.(フランス最優秀職人)の支援など、幅広く総合文化プロデューサーとしても活躍。帰国後、三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターを経て、現在、浦久俊彦事務所代表。多彩な分野のアーティストのオリジナル企画を手がけるほか、一般財団法人欧州日本藝術財団代表理事、代官山未来音楽塾塾頭、サラマンカホール音楽監督として、日本とヨーロッパの文化芸術交流にも力を注いでいる。著書に「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」(新潮社)、「138億年の音楽史」(講談社)、「悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト~パガニーニ伝」(新潮社)がある。
企画制作:浦久俊彦事務所