第15回 Hakuju ギター・フェスタ 2021 原点回帰

~日本が誇る5人のギタリストがギターの魅力を聴かせる~

2021年

8月20日(金) 19:00開演(18:15開場) 第一夜
 全席指定5,000円(税込)
8月21日(土) 16:00開演(15:15開場) 旬のギタリストを聴く 
 ※約45分/休憩なし
 全席指定1,000円(税込)
8月21日(土) 18:30開演(17:45開場) 第二夜
 全席指定5,000円(税込)
8月22日(日) 15:00開演(14:15開場) フィナーレ 
 全席指定5,000円(税込)

セット券(3日間通し券&「旬のギタリストを聴く」/ 限定50セット)
 13,000円(税込)
※セット券はHakuju Hallチケットセンターお電話のみの取り扱いとなり、全公演すべて同じ席になりますのでご了承ください。

第15回 Hakuju ギター・フェスタ 2021 原点回帰

記念すべき第15回を迎えるは、「原点回帰」をテーマにギターの魅力を実力派日本人ギタリストでお届けいたします。
第一夜の前半は大萩康司のソロ。ギタリストであり作曲家のブローウェルや藤井敬吾を取り上げ、ギタリストによるギタリストのための作品を中心にお届けします。後半は福田進一のソロで、待望のJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番より “シャコンヌ”」、そして現代のギター作品を奏でます。2日目の若手ギタリストの登竜門「旬のギタリストを聴く」には、パリ国立高等音楽院で学び、パリで活躍する松本大樹が登場。第二夜の前半は鈴木大介のソロで、昨年リリースした「シューベルトを讃えて」にも収録されているJ.K.メルツ編曲の「シューベルトの6つの歌曲」を、後半は荘村清志の奏でるI.アルベニスにご注目ください。最終日前半はフラメンコ・ギタリスト沖仁のソロで、自身の作品をはじめ、情熱のフラメンコ・ギターの世界に迫ります。後半は荘村清志福田進一鈴木大介大萩康司の4人のギタリストによる饗宴。J.M.レイモンによる委嘱新作のデュオを荘村と福田が奏で、4人の豪華ギター・カルテットで締めくくります。
ギター音楽の可能性を拡げ、ギターの魅力を伝えていくことを目的に始まったHakujuギター・フェスタ。第15回を迎えるにあたり、開始当時の原点に帰り、ギター・ソロでたっぷりとギターの魅力をお届けすると同時に、進化し続けるギターの世界を披露します。今年の夏もどうぞご注目ください。

プログラム

8月20日(金)19:00開演 第一夜


Part1 大萩康司 ソロ 

[出演] 
大萩康司(ギター) 
アンコールゲスト : 荘村清志 

[プログラム]

F.ソル : モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲 op.9 
F.Sor :  Introduction and Variations on a theme by Mozart ‘Die Zauberflöte’ op.9
L.ブローウェル : ラ・グラン・サラバンダ(ver.2019) 
L.Brouwer : La Gran Sarabanda (ver.2019)
藤井敬吾 : 羽衣伝説~山入端博の旋律に基づく 
Keigo Fujii : The Legend of Hagoromo on a melody of H.Yamanoha

他 

Part2 福田進一 ソロ 

[出演] 
福田進一(ギター) 
アンコールゲスト : 鈴木大介 

[プログラム]

M.オアナ : ティエント 
M.Ohana : Tiento
M.ポンセ : 「スペインのフォリア」の主題による変奏曲とフーガ 
M.Ponce : Variations sur “Folia de Espana” et Fugue
J.S.バッハ(福田進一編) :  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004 より 第5曲 “シャコンヌ” 
J.S.Bach (arr. Shin-ichi Fukuda) :  No.5 “Ciaccona” from Violin Partita No.2 in d minor BWV 1004



8月21日(土)16:00開演(約45分) 旬のギタリストを聴く


松本大樹 リサイタル 

[出演] 
松本大樹(ギター) 

[プログラム]

ベートーヴェン(西垣正信編)  :  
Beethoven (arr. Masanobu Nishigaki)  :  

麗しい「J」のためのアダージョ 
Adagio pour La Belle “J” 

チェンバロとマンドリンのための変奏曲 
Variations pour Mandoline et Clavecin
R.シューマン(C.マルキオーネ編) :  
R.Schumann (arr. C.Marchione) :  

「詩人の恋」 op.48 より 
from ‘Dichterliebe’ op.48 

第1曲 “美しい五月には”   
No.1 “Im wunderschönen Monat Mai” 

第2曲 “僕のあふれる涙から”   
No.2 “Aus meinen Tränen spriessen” 

第14曲 “夜毎君の夢を”   
No.14 “Allnächtlich im Traume”
R.シューマン(F.タレガ編) :  
R.Schumann (arr. F.Tárrega) :  

「子供の情景」 op.15 より 第7曲 “トロイメライ” 
No.7 “Träumerei” from ‘Kinderszenen’ op.15
G.レゴンディ :  
G.Regondi :  

ベッリーニの歌劇「カプレーティとモンテッキ」のアリアによる変奏曲 
Variations on an air from Bellini's Opera ‘I Capuleti e i Montecchi’
S.ドッジソン :  ファンタジー・ディヴィジョンズ
S. Dodgson :  Fantasy Divisions



8月21日(土)18:30開演 第二夜


Part1 鈴木大介 ソロ

[出演]
鈴木大介(ギター)
アンコールゲスト : 大萩康司

[プログラム]

L.d.ナルバエス : 皇帝の歌
L.d.Narváez : La canción del Emperador
J.ロドリーゴ : かつて音に聞こえしイタリカ
J.Rodrigo : Un tiempo fue Italica famosa
F.シューベルト(J.K.メルツ編) : シューベルトの6つの歌曲
F.Schubert (arr. J.K.Mertz) : 6 Schubert's Lieder
  1.涙の讃美  Lob der Tränen
  2.愛の便り  Liebesbotschaft
  4.セレナーデ  Ständchen
  5.郵便馬車  Die Post
A.ピアソラ : アディオス・ノニーノ
A.Piazzolla : Adiós Nonino
A.ピアソラ : リベルタンゴ
A.Piazzolla : Libertango


Part2 荘村清志 ソロ

[出演]
荘村清志(ギター)
アンコールゲスト : 福田進一

[プログラム]

I.アルベニス
I.Albéniz
「スペイン組曲」 op.47 より 第1曲 “グラナダ”
 No.1 “Granada” from ‘Suite española’ op.47
 「旅の思い出」 op.71 より 第6曲 “入江のざわめき”
No.6 “Rumores de la Caleta” from ‘Recuerdos de viaje’ op.71
  マリョルカ島(舟歌) op.202
Mallorca (Barcarola) op.202
 「12の性格的小品」 op.92 より 第12曲 “朱色の塔”
No.12 “Torre Bermeja” from ‘12 Piezas características’ op.92
 「スペインの歌」 op.232 より 第4曲 “コルドバ”
No.4 “Córdoba” from ‘Chants d'Espagne’ op.232
 「スペインの組曲」 op.47 より 第3曲 “セビーリャ”
No.3 “Sevilla” from ‘Suite española’ op.47



8月22日(日)15:00開演 フィナーレ


Part1 沖仁 ソロ

[出演]
沖仁(ギター)
アンコールゲスト : 福田進一(大萩康司)

[プログラム]

沖仁 : レスペート・イ・オルグージョ ~誇りと敬意~(ファルーカ)
Jin Oki : Respeto y orgullo (Farruca)
不詳 : 禁じられた遊び
Anonymous : Romance, “Jeux interdits”Anonymous
I.アルベニス : 「スペイン組曲」 op.47 より 第5曲 “アストゥリアス (伝説)”
I.Albéniz : No.5 “Asturias” (Leyenda) from ‘Suite española’ op.47
沖仁 : マエストロ・セラニート (ソレア)
Jin Oki : Maestro Serranito (Solea)
沖仁 : フエゴ ~炎~ (ブレリア)
Jin Oki : Fuego (Bulerías)


Part2 ギター・アンサンブル~委嘱新作・世界初演

[出演]
荘村清志、福田進一、鈴木大介、大萩康司(ギター)

[プログラム]

I.アルベニス(M.リョベート編) : 「スペインの歌」 op.232 より 第3曲 “椰子の木陰で”(1st 鈴木/2nd 大萩)
I.Albéniz :  No.3 “Bajo la palmera” from ‘Chant d'Espagne’ op.232
A.ピアソラ : 「タンゴ組曲」より 第2楽章、第3楽章(1st 大萩/2nd 鈴木)
A.Piazzolla : The 2nd and 3rd Movements from ‘Tango Suite’
A.ヴィヴァルディ : 「2つのマンドリンのための協奏曲」 ト長調 RV.532 より 第2楽章 アンダンテ(1st 荘村/2nd 福田)
A.Vivaldi :  The 2nd Movement Andante from ‘Concerto for 2 Mandolins’ in G major RV.532
F.メンデルスゾーン(M.リョベート編) : 無言歌集 第4巻 op.53 より 第2曲 「浮雲」(1st 福田/2nd 荘村)
F.Mendelssohn (arr. M.Llobet) :  No.2 “The fleecy cloud” from Lieder ohne Worte Book 4 op.53
M.カステルヌオーヴォ=テデスコ : エレジー風フーガ op.211(1st 荘村/2nd 福田)
M.Castelnuovo- Tedesco : Fuga elegiaca op.211
J.M.レイモン :  MIDNIGHT MEMORIES 
(Hakuju ギター・フェスタ 2020委嘱作品/世界初演)(1st 福田/2nd 荘村)
J.M.Raymond :  MIDNIGHT MEMORIES 
(commissioned by Hakuju Guitar Festa 2020 / World premiere)
R.ディアンス : 「ハムサ」より 第5楽章 チュニス・チュニジア(1st 荘村/2nd 福田/3rd 鈴木/4th 大萩)
R.Dyens : The 5th Movement Tunis, Tunisie from ‘Hamsa’

 


ジュニア・ギター・コンクール優勝者による演奏
日時 : 8月21日(土) 
会場 : 1F 入場無料
「旬のギタリスト」終演後の17:00より、ジュニア・ギター・コンクール優勝者の演奏を予定しております。
開催を予定しておりましたギター・マルシェは感染症拡大防止の観点から中止となりました。



 

プロフィール

荘村清志(ギター) Kiyoshi Shomura, guitar

9歳よりギターを始める。1963年に巨匠イエペスに認められ、翌年スペインで師事。71年には北米で28に及ぶ公演を行い、国際的評価を不動のものにした。74年にはNHK教育テレビ「ギターを弾こう」に講師として出演し、一躍全国にその名と実力が知られることになった。2007年NHK教育テレビ「趣味悠々」のギター講師として再登場し、改めて日本ギター界の第一人者としての存在を強く印象づけた。08年ビルバオ交響楽団の定期演奏会に出演。同団とは 《アランフェス協奏曲》 を録音、09年にCDをリリースした。15年にはイ・ムジチ合奏団と共演、レコーディングを行った。17年からギターの様々な可能性を追求する「荘村清志スペシャル・プロジェクト」(全4回)に取り組む。さだまさし、coba、古澤巌、錦織健らと共演し、ジャンルの垣根を越えたコラボレーションが話題となる。19年はデビュー50周年に当たり、初のバッハ・アルバム「シャコンヌ」を、続いて20年10月には、最新盤「ノスタルジー ~郷愁のショーロ」をリリース。同年11月には、朝日新聞の連載「人生の贈りもの」をまとめた書籍「弾いて飲んで酔いしれて ギターとともに50年」(吉田純子編著)が出版された。現在、東京音楽大学客員教授。

荘村清志
© Hiromichi NOZAWA

福田進一(ギター) Shin-ichi Fukuda, guitar

1955年大阪生まれ。81年パリ国際ギターコンクールでグランプリ優勝。以後約40年に亘り、ソロ・リサイタル、主要オーケストラとの協演、超一流ソリストとの共演を続け、ボーダーレスな音楽への姿勢は世界中のファンを魅了している。2017年からウィーン・フィル元コンサートマスター ライナー・キュッヒル氏との演奏活動を開始。18年4月には全米6都市でのソロ・コンサートツアー、各地の音楽大学でのマスタークラスで好評を博した。19年3月にはモスクワ・チャイコフスキーホールで、国立スヴェトラーノフ交響楽団と武満徹<虹に向かってパルマ>をロシア初演。9月には作曲家L.ブローウェルと共に台北国際ギターフェスティバルに参加、その直後、スイス・ジュネーヴ音楽院にてリサイタルとマスタークラスに招かれた。大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、昭和音楽大学、上海音楽院(中国)、アリカンテ大学(スペイン)各音大のギター科客員教授。東京、アレッサンドリア、ハインスベルグ、コブレンツ、全米ギター協会など、主要国際ギターコンクールの審査員を歴任。平成19年度「外務大臣表彰」受賞。平成23年度芸術選奨「文部科学大臣賞」受賞。2019年11月公開の映画「マチネの終わりに」(監督:西谷弘、主演:福山雅治、原作:平野啓一郎)では、クラシックギター監修を務めている。ディスコグラフィーは既に100タイトルを超える。20年10月にはフルートの工藤重典氏とのアルバム「音の旅~夜明けのセレナーデ」(マイスターミュージック)を、11月には荘村清志、福田進一、鈴木大介、大萩康司のギタリスト4名によるデュオ曲集「DUO2」(日本コロムビア)をリリースした。21年は、新録音「バロック・クロニクルズ2」や、過去の秘蔵音源によるCDも発売が予定されている。20年9月よりインターネットラジオOTTAVAにてクラシック専門番組「6弦上のアリア」でパーソナリティを務めている。また、ネット配信動画プログラム「福田進一 ザ・ギターレッスン」を開講、好評を得ている。

福田進一
© Takanori Ishii

鈴木大介(ギター) Daisuke Suzuki, guitar

作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、新しい世代の音楽家として常に注目され続けている。マリア・カナルス国際コンクール第3位、アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝など数々のコンクールで受賞。現代音楽の初演も多く、武満徹作曲「森のなかで」「スペクトラル・カンティクル」の世界初録音を始め、これまで、池辺晋一郎、猿谷紀郎、西村朗、伊左治直、林光ら、多くの作曲家による新作を初演している。アンサンブルとコンチェルトの膨大なレパートリーでの、明晰な解釈力と洗練された技術は、多方面からの評価を確立し、難度の高いプロジェクトにおけるファースト・コール・ギタリストの位置を維持している。斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作はいずれも高い評価を受け、「カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~」は2005年度芸術祭優秀賞(レコード部門)を受賞。最新CDは、ANTI INFINIより「シューベルトを讃えて」を20年3月にリリース。第10回出光音楽賞、平成17年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。横浜生まれ。

鈴木大介
© Yoshinobu Fukaya

大萩康司(ギター) Yasuji Ohagi, guitar

高校卒業後にフランスに渡り、パリのエコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。ハバナ国際ギター・コンクール第2位、合わせて審査員特別賞「レオ・ブローウェル賞」を受賞。その後4年間イタリアのキジアーナ音楽院でオスカー・ギリアに師事し、4年連続最優秀ディプロマを取得。ギターを萩原博、中野義久、福田進一、キャレル・アルムス、アルベルト・ポンセ、オリヴィエ・シャッサンの各氏に、ソルフェージュを山田順之介、リュート、テオルボ、バロック・ギターをエリック・ベロックの各氏に、室内楽をラスロ・アダディ氏に師事。これまでにNHK「トップランナー」「スタジオパークからこんにちは」「ららら♪クラシック」やTBS「情熱大陸」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等メディアへの出演多数。近年では2019年夏にNHK交響楽団(井上道義指揮)と「アランフェス協奏曲」を演奏し好評を博したほか、ラ・フォル・ジュルネTOKYO、セイジ・オザワ松本フェスティバル、霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭等の代表的な音楽祭に定期的に招かれている。また、モスクワ、コロンビア、キューバ等海外の国際フェスティバルにも招かれ、19年9月には台湾国際ギターフェスティバルにソリスト&マスタークラス講師として参加。これまでに18枚のCDおよび2枚のDVDをリリース。新譜は、東京都交響楽団首席オーボエ奏者の広田智之とのデュオCDのほか、メゾ・ソプラノ波多野睦美との「プラテーロと私」全曲録音。20年には演奏活動20周年を迎え、全国各地にてソロ・リサイタルを予定。第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。

大萩康司
© SHIMON SEKIYA

沖仁(ギター) Jin Oki, guitar

1974年長野県軽井沢町生まれ。日本とスペインを往復しながら生きたフラメンコを吸収し、20代を過ごす。97年日本フラメンコ協会主催新人公演に於いて奨励賞を受賞。2007年NHK大河ドラマ「風林火山」紀行テーマ曲を担当。10年、スペインで開催された「第5回ムルシア “ニーニョ・リカルド” フラメンコギター国際コンクール」国際部門で優勝、その模様をTBS系「情熱大陸」でオンエアされ、大きな反響を呼ぶ。その後EXILEにシングル曲提供、フジテレビ系「ヨルタモリ」へ常連客として出演。コラボ活動に於いてはオーケストラ、バレエ、能、長唄、朗読との共演など多彩に展開。フィギュアスケートの親和性も高く、アニメ「ユーリ!!! onICE」で演奏、また複数の選手のプログラムでオリジナル楽曲が使用された。共演アーティストはセラニート、マヌエル・アグヘータ、渡辺香津美、coba、福田進一、葉加瀬太郎、押尾コータロー、NAOTO、木村大、梁邦彦、吉井和哉、玉置浩二、近藤真彦等多数(順不同、敬称略)。近年フラメンコギター・アンサンブルを立ち上げ、後進の育成にも力を入れながら、楽曲提供、プロデュース、執筆にも力を注ぎつつ、唯一無二のフラメンコギターの追求を続けている。

沖仁
 

松本大樹(ギター) Taiki Matsumoto, guitar

6歳よりピアノを初め、16歳よりクラシックギターを西垣正信氏に師事。公益財団法人滋賀県文化振興事業団主催によるザ・ファースト・リサイタル・オーディション2005-06に最年少で合格し初のリサイタルを行う。2007年フランス国立ニース音楽院に留学。08年ニース音楽院を審査員満場一致の首席で卒業。10年パリ国立高等音楽院のオリヴィエ・シャッサンのクラスに満場一致で入学。13年同音楽院の学士課程を首席卒業、後に修士を同学院にて取得。2011-2013年度公益財団法人ローム ミュージック ファンデーション奨学生。これまでにコリア国際ギターコンクール(スペイン)、ギターGem国際コンクール(イスラエル)、ロベール・ヴィダル国際ギターコンクール(フランス)など国内外の多数のコンクールにて入賞。13年スペインのバレンシアにて行われたJorndas国際ギターフェスティバルに招待されリサイタルを開催。同時に第1回アルハンブラ国際ギターコンクールの青年の部にて審査員を務めた。国内にてもこれまでに「ラ・フォル・ジュルネ琵琶湖」「東京・春・音楽祭」「名古屋ギターフェスティバル」に招待されコンサートを行う。コンサート活動を続ける傍ら教育にも力を入れ、これまでにパリ市立Francis Poulenc音楽院、La verrierre市立音楽学校、Sarcelle市立音楽院にて講師を務める。また、ギタリスト福田進一氏のアシスタントとして映画『マチネの終わりに』(19年公開)のパリでの撮影時にクラシックギターの監修、指導を行う。現在パリ在住。

松本大樹
 

J.M.レイモン(作曲) Jean Marie Raymond, composer

ギタリスト・作曲家。7歳の時に父親がフランス語を教えるために派遣されていたモロッコで、音楽人生を歩み始めた。モロッコのラバト音楽院に教えに来ていたスペインの有名なギタリストであるアントニオ・ディアス・カノにクラシック・ギターの手ほどきを受け、数年間ギターのレパートリーを学んだ。フランスに戻り、パリ・エコール・ノルマル音楽学校でアルベルト・ポンセやハビエル・イノホサから音楽を学んだ。また世界的に著名な巨匠であるエミリオ・プジョルにも師事した。さらに、作曲をローマ大賞を受賞したイヴォンヌ・デポルトに師事した。1977年にソリストとして小澤征爾指揮/パリ管弦楽団と共演した。「Four-handed Guitar」(四手のギター)は、長年の友人であるギタリスト、故・稲垣稔とプロデュースした。現在は拡大版で「KIZUNA」(絆)として再発売。またフルート、ギター、チェロによる三重奏「Trio Sortilèges」で国際的に演奏活動を行っている。作品は、ケベックのProductions d'OZから出版されている。 

後援: 公益社団法人日本ギター連盟
協力: 株式会社現代ギター社/株式会社S.I.E.