レクチャーコンサート vol.6 知る、聴く、喜び ~時代を彩る名曲とともに~
ブラームス晩年の交流 ~グリーグとドヴォルジャーク、そしてブラームス「最後のソナタ」

知的好奇心を刺激する、体が “知る、聴く、喜ぶ” 新体験!世界的ヴァイオリニスト渡辺玲子によるレクチャーコンサート。楽譜に記された音符、音型、調性-その背景には、作曲家が意図した隠されたメッセージがあるはず?! 一見難しいと感じるようなクラシックの名曲の数々を、ピアニスト江口玲とともに紐解いていきます。
今回は晩年のブラームスに焦点を当てます。彼は63歳で世を去るまでの数年間に珠玉の作品を数多く残しました。ここで取り上げる晩年のヴァイオリン・ソナタ(op.120-1)は、クラリネット版、ヴィオラ版として知られるものですが、今回はブラームス本人によるヴァイオリン版で演奏する珍しい機会になります。また晩年のブラームスと親交が深かったドヴォルジャークとグリーグが、同じ1887年に作曲したヴァイオリン音楽屈指の名作を紹介します。 …
出演
渡辺玲子(ヴァイオリン)
江口玲(ピアノ)
プログラム
グリーグ : ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ短調 op.45
Grieg : Sonata for Violin and Piano No.3 in c minor op.45
ドヴォルジャーク : 4つのロマンティックな小品 op.75
Dvořák : 4 Romantic Pieces op.75
ブラームス : ヴァイオリン・ソナタ へ短調 op.120-1
Brahms : Sonata for Violin and Piano in f minor op.120-1
プロフィール
渡辺玲子(ヴァイオリン) Reiko Watanabe, violin
超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性、切れ味鋭い官能性と幅広いレパートリーで、世界のヴァイオリン界をリードする逸材。1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。これまでにワシントン・ナショナル響、ロサンゼルス・フィル、フィルハーモニア管、BBC響、ウィーン・トーンキュンストラー管、ロシア・ナショナル管などと共演。とりわけシノーポリ指揮ドレスデン・シュターツカペレ、 …

江口玲(ピアノ) Akira Eguchi, piano
東京藝術大学附属音楽高校を経て東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業、その後ジュリアード音楽院のピアノ科大学院修士課程、及びプロフェッショナルスタディーを修了。1992年に大成功を収めたアリスタリーホールでのニューヨークリサイタルデビュー以来、アメリカ、ヨーロッパ、アジアでの主要演奏会場にて演奏を続けてきた。ニューヨークタイムズ紙からは「非凡なる芸術性、円熟、知性」「流暢かつ清廉なるピアニスト」と賞賛されている。 …
