カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈 Ⅲ 〉
ブラームスを主軸に新世代を牽引する弦楽四重奏団の意欲シリーズ 第3弾
山崎伸子と鈴木康浩をゲストに迎えての共演が実現!
難関ARDミュンヘン国際音楽コンクール入賞という快挙を2016年に成し遂げたカルテット・アマービレが、ブラームスを縦軸に据え、20年にスタートさせたHakuju Hall独自の室内楽シリーズ3回目です。今回は緊密なアンサンブルと流麗な旋律で聴かせるブラームスの弦楽四重奏曲 第2番を取り上げます。また、桐朋学園大学特任教授、東京藝術大学名誉教授であるチェロの山崎伸子、読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者の鈴木康浩をゲストに迎え、スラヴ地方特有の民族舞曲を取り入れたドヴォルザークの弦楽六重奏曲を演奏いたします。より一層厚みの増したアンサンブルに期待が高まります。
出演
山崎伸子(チェロ) 鈴木康浩(ヴィオラ)
カルテット・アマービレ
篠原悠那
北田千尋(以上、ヴァイオリン)
中恵菜(ヴィオラ)
笹沼樹(チェロ)
プログラム
プッチーニ | 弦楽四重奏曲 「菊」 嬰ハ短調 |
Puccini | I Crisantemi |
ブラームス | 弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 op.51-2 |
Brahms | String Quartet No. 2 in a minor op.51-2 |
ドヴォルザーク | 弦楽六重奏曲 イ長調 op.48 |
Dvořák | String Sextet in A major op.48 |
プロフィール
山崎伸子(チェロ) Nobuko Yamazaki, violoncello
広島生まれ。「子供のための音楽教室」広島分室を経て、桐朋女子高等学校音楽科、同大学音楽学部卒業。齋藤秀雄、レイヌ・フラショー、堤剛、安田謙一郎、藤原真理各氏に師事。第1回民音室内楽コンクール第1位、第44回日本音楽コンクール・チェロ部門第1位。卒業後、文化庁海外派遣研修員として、2年間ジュネーヴでピエール・フルニエに師事。帰国後は日本国内の主要オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽のほか、サントリーホール・オープニングシリーズでイギリス室内管との共演をはじめ、スイス・ロマンド管や、バンベルク響のソリストに選ばれるなど、活躍を続けている。また、カザルスホール主催のチェロ連続リサイタルでも卓越した音楽性が高く評価された。さいたまアーツシアター・カルテットの主軸として、ベートーヴェンの弦楽四重奏全曲に取り組むなど、室内楽においても卓越した音楽性を発揮している。マルタ・アルゲリッチ、堀米ゆず子等とサントリーホールにて共演。「見事に自身の歌を聴かせて情感の幅をより豊かに、またふくよかにしてくれた山崎の充実ぶりも驚異的だった。感動と同時に感謝である。」(諸石幸生:音楽の友2005年3月号より)1987年「村松賞」、「グローバル音楽賞第1回奨励賞」受賞。第49回レコード・アカデミー賞<室内楽曲部門>「チェロ・リサイタル4」(共演:野平一郎)を受賞。2007年より10年にわたり津田ホール、浜離宮朝日ホールでチェロ・ソナタ・シリーズを開催し、17年5月に紀尾井ホールで最終回を迎え、好評を博した。18年12月には同リサイタルシリーズでライブ録音した「J.S.バッハ: 無伴奏チェロ組曲全曲」をリリース。2017年度からフィリアホールにて山崎伸子プロデュース「未来に繋ぐ室内楽」と題し、優秀な若手演奏家の紹介と室内楽を共演するシリーズを開催している。2012年度『東燃ゼネラル音楽賞』(旧:エクソンモービル音楽賞)奨励賞受賞。現在、桐朋学園大学特任教授、東京藝術大学名誉教授。使用楽器はヒエロニムス・アマティ 1641年製。
鈴木康浩(ヴィオラ) Yasuhiro Suzuki, viola
桐朋学園大学卒業。ヴァイオリンを辰巳明子氏、ヴィオラを岡田伸夫氏に師事。第9回クラシックコンクール全国大会ヴィオラ部門第2位(1位なし)。第12回宝塚ベガ音楽コンクール弦楽部門第1位ほか受賞多数。01年からベルリンのカラヤン・アカデミーで研鑽を積んだ後、ベルリン・フィルの契約団員となる。2004年に帰国。サイトウ・キネン・オーケストラ、宮崎国際音楽祭などで活躍しながら、室内楽では岡崎を拠点にアンサンブル天下統一で、新潟を拠点にTOKI弦楽四重奏団、そして東京では王子ホールのランチタイムコンサートのお昼の名曲サロンを年に二回企画、アンサンブルにも力をいれて活動をしている。桐朋学園大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学で講師を勤め後進の指導にあたっている。読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者。
カルテット・アマービレ(弦楽四重奏) Quartet Amabile, Strings Quartet
2016年9月難関で知られる第65回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第3位に入賞、あわせて特別賞(コンクール委嘱作品の最優秀解釈賞)を受賞。19年11月、ニューヨークで行われたヤングコンサートアーティスト国際オーディションで第1位を獲得。ニューヨーク、ワシントンなどでの米国デビューツアーが予定されている。15年桐朋学園大学在籍中の篠原悠那、北田千尋、中恵菜、笹沼樹により結成される。山崎伸子、磯村和英氏に師事。第10回横浜国際音楽コンクール第1位及び全部門グランプリ、第12回ルーマニア国際音楽コンクール第1位、第4回宗次ホール弦楽四重奏コンクール第1位、聴衆賞受賞。第12回ミュージックアカデミーinみやざき講師特別賞、第26回リゾナーレ室内楽セミナー奨励賞、第37回霧島国際音楽祭賞、 堤剛音楽監督賞を受賞。松尾学術振興財団より第26〜28回、第30回松尾音楽助成・奨励を受ける。プロジェクトQ第13章に出演し、カルミナ四重奏団、今井信子らのマスタークラスを受講。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部」に出演。第57回レコード・アカデミー賞現代曲部門受賞した藤倉大のアルバム「ざわざわ」で福川伸陽氏とのゆらゆら〜ホルンと弦楽四重奏のための〜がリリースされている。マルタ・アルゲリッチ、ダン・タイ・ソン、清水和音他とも共演、高い評価を得る。20年よりハクジュホール”BRAHMS Plus”シリーズ、21年より王子ホール”ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会”シリーズ始動。21年3月ホテルオークラ音楽賞受賞。今後の活躍が期待されているカルテットである。
篠原悠那(ヴァイオリン) Yuna Shinohara, violin
第80回日本音楽コンクール第2位、並びに岩谷賞(聴衆賞)受賞。フジテレビ系アニメ「四月は君の嘘」ヒロイン役モデルアーティスト。シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。2016年EPIC SONYより、CD「Estreno」をリリース。桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース(特待生)修了、スイス・国際メニューイン音楽アカデミーを修了しディプロマを取得、桐朋学園大学大学院修士課程修了。山下金彌、辰巳明子、マキシム・ヴェンゲーロフ、篠崎史紀各氏に師事。室内楽を藤井一興、徳永二男、磯村和英各氏他に師事。ヤマハ音楽支援制度、明治安田クオリティオブライフ文化財団、ローム ミュージック ファンデーション奨学生。使用楽器は1832年製G.F.プレッセンダ ex “カール・フレッシュ” (宗次コレクション)。
北田千尋(ヴァイオリン) Chihiro Kitada, violin
3才よりヴァイオリンをはじめる。第7回仙台国際音楽コンクール第4位受賞。第65回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位併せて東儀賞、兎束賞、音楽奨励賞、ANA賞受賞。いしかわミュージックアカデミーIMA奨励賞受賞。ミュージックアカデミー in みやざき優秀賞受賞。霧島国際音楽祭賞受賞。東京・春・音楽祭、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、別府アルゲ リッチ音楽祭等に出演。これまでに、日本フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、桐朋学園オーケストラと共演。ヴァイオリンを川本義幸、小室瑛子、村上直子、篠﨑功子の各氏に師事。室内楽を佐々木亮、銅銀久弥、徳永二男、磯村和英、山崎伸子、練木繁夫、原田幸一郎、池田菊衛、鈴木康浩の各氏に師事。桐朋学園大学音楽学部卒業、同大学院修士課程修了、現在ブリュッセル王立音楽院にて堀米ゆず子氏に師事。
中恵菜(ヴィオラ) Meguna Naka, viola
4歳よりヴァイオリンを始め、21歳でヴィオラに転向。2005年全日本学生音楽コンクール名古屋大会小学校の部入選。桐朋学園女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部を卒業。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン マスター課程修了。テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK-FM 「リサイタル・パッシオ」、東京・春・音楽祭、ヴィオラスペース、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、北九州国際音楽祭、その他多数出演。第5回 次代へ伝えたい名曲 今井信子ヴィオラ・リサイタルにて、今井信子氏と共演。 シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。Music Dialogueアーティスト。国内オーケストラの客演首席奏者を務める。これまでに、ヴァイオリンを久保良治、ヴィオラを佐々木亮、ヴァルター・キュスナーの各氏に師事。現在、新日本フィルハーモニー交響楽団首席ヴィオラ奏者。使用楽器は宗次コレクションより特別に貸与されたMontagnana.
笹沼樹(チェロ) Tatsuki Sasanuma, violoncello
全日本学生音楽コンクールチェロ部門高校の部、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール、東京音楽コンクール、日本音楽コンクールなどで優勝、入賞。桐朋女子高等学校音楽科チェロ科を首席卒業後、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース、並びに学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科卒業。2017年学習院文化活動賞を受賞し、同校で天皇皇后両陛下をお迎えしての天覧公演となったリサイタルシリーズは毎年開催されている。シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。日本コロムビアよりリリースされたデビューアルバム「親愛の言葉」はレコード芸術特選盤を獲得するなど話題を呼んでいる。桐朋学園大学大学院修士修了後履修生在籍中。堤 剛氏に師事。使用楽器は1771年製C.F.Landolfi(宗次コレクション)。