Hakuju Hall 20周年記念 ガラコンサート

全席指定:5,000円(税込)
Hakuju Hall 20周年記念 ガラコンサート
小林、長谷川、三舩©Akira Muto 川本©島崎 陽子 大萩©SHIMON SEKIYA 林©Toru Hiraiwa 平野©ノザワヒロミチ(CAPSULEOFFICE)

2003年10月に開館したHakuju Hallは、今年開館20周年を迎えます。その節目のお祝いに、Hakuju Hallにゆかりのある豪華メンバーによるガラコンサートを開催いたします。
メンバーはヴァイオリン小林美恵、ヴィオラ川本嘉子、チェロ長谷川陽子、ギター大萩康司、メゾ・ソプラノ林美智子、ピアノ三舩優子、サクソフォン平野公崇。10年間にわたり「Hakuju 東日本大震災 チャリティコンサート」にご出演いただいた日本を代表する7名の素晴らしい音楽家をお招きし、聴き馴染みのある名曲の数々で彩りながら豊かな響きを誇るHakuju Hallの20周年を盛大に祝います。

出演

小林美恵(ヴァイオリン) 川本嘉子(ヴィオラ) 長谷川陽子(チェロ)
大萩康司(ギター) 林美智子(メゾ・ソプラノ) 三舩優子(ピアノ) 平野公崇(サクソフォン)

プログラム

L.ブローウェル:永劫の螺旋 [大萩]
L.Brouwer : La espiral eterna

A.ピアソラ:「ブエノスアイレスの四季」より “秋”、“冬” [長谷川、小林、三舩]
A.Piazzolla : “Otoño Porteño” and “Invierno Porteño” from ‘Las 4 estaciones porteñas’

L.ハーライン:星に願いを [林、三舩]
L.Harline : When You Wish Upon a Star

G.ガーシュウィン:サマータイム [林、三舩]
G.Gershwin : Summertime

H.マンシーニ:ムーン・リバー [林、三舩]
H.Mancini : Moon River

J.C.バッハ:四重奏曲 ハ長調 op.19-1 [平野、小林、川本、長谷川]
J.C.Bach : Quartet in C major op.19-1

F.リスト:リゴレット・パラフレーズ S.434/R.267 [三舩]
F.Liszt : Rigoletto Paraphrase de concert S.434/R.267

J.ブラームス:2つの歌曲 op.91 [川本、林、三舩]
J.Brahms : 2 Gesänge op.91

P.サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン op.20 [小林、三舩]
P.Sarasate : Zigeunerweisen op.20

C.サン=サーンス(平野公崇編):動物の謝肉祭 [全員]
C.Saint-Saëns (arr. Masataka Hirano) : Carnival of the Animals

プロフィール

小林美恵(ヴァイオリン) Mie Kobayashi, violin

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学を首席で卒業。在学中に安宅賞、福島賞を受賞。 1990 年、ロン=ティボー国際コンクールヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝。以来、日本を代表する ヴァイオリニストとして活躍。これまでに、国内の主要オーケストラ、ハンガリー国立交響楽団、プラハ交響楽 団と共演し、充実した演奏を高く評価された。また、静岡の AOI・レジデンス・クヮルテットのメンバーをはじめ、 数多くの共演者と室内楽でも活躍。 2010 年には、ロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門の審査 員として招かれた。 2015 年デビュー25 周年は、2017 年までに 6 回の記念リサイタルシリーズを企画・好演。2018 年から Hakuju Hall にてヴァイオリンの魅力に迫る全 6 回のリサイタルシリーズを行い好評を博した。CD は「J.S.バッハ:無伴 奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)」等多数リリース。使用楽器は昭和音楽大学所有の 1734 年製ス トラディヴァリウス。 現在、昭和音楽大学客員教授。愛知県立芸術大学でも後進の指導にあたっている。
公式ホームページ:http://miekobayashi.com/

小林美恵
© Akira Muto

川本嘉子(ヴィオラ) Yoshiko Kawamoto, viola

1992年ジュネーブ国際コンクールヴィオラ部門で最高位受賞など多数の賞を受賞。室内楽ではアルゲリッチ、バシュメット等世界一流のソリストたちと共演。ソリストとしてはガリー・ベルティーニ、ジャン・フルネなど著名な指揮者と共演し絶賛を博す。東京都交響楽団では首席奏者を、2017年から2021年までNHK交響楽団の首席客演ヴィオラ奏者を務める。現在は演奏活動のみならず、小澤音楽塾や愛知室内オーケストラなどで後進の育成にも力を注いでいる。

川本嘉子
© 島崎 陽子

長谷川陽子(チェロ) Yoko Hasegawa, violoncello

色彩豊かな音色と音楽性を持ち合わせた、日本を代表するチェロ奏者の一人。桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」で井上頼豊氏に師事。1987年リサイタル・デビュー。翌1988年小林研一郎指揮/日本フィルとの共演で協奏曲デビュー。桐朋学園音楽大学を経て、シベリウス・アカデミー(フィンランド)に留学。アルト・ノラス氏に師事し、1992年首席で卒業。これまでNHK交響楽団、プラハ交響楽団等、国内外の主要オーケストラとの共演多数。その他、日本各地でのソロ・リサイタルや無伴奏リサイタル、室内楽奏者としても多くのコンサートに出演し、幅広いファン層から支持を得ている。NHK Eテレ「ららら♪クラシック」や、ラジオのパーソナリティなども務めた。2022年デビュー35周年を迎え、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲演奏会は満席の観客から大喝采を浴びた。記念CDとしてリリースした「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲」(日本アコースティックレコーズ)はレコード芸術特選盤に選出されるなど好評を博している。アリオン賞審査員奨励賞、松村賞、霧島国際音楽祭賞、ロストロポーヴィチ国際コンクール特別賞、モービル音楽賞奨励賞、新日鉄音楽賞フレッシュ・アーティスト賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞等、受賞多数。桐朋学園大学音楽学部・准教授、「子供のための音楽教室」茨木教室長。日本チェロ協会理事。
公式ホームページ:http://yoko-hasegawa.com/

長谷川陽子
© 武藤章

大萩康司(ギター) Yasuji Ohagi, guitar

高校卒業後にフランスに渡り、パリのエコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。ハバナ国際ギター・コンクール第2位、合わせて審査員特別賞「レオ・ブローウェル賞」を受賞。その後4年間イタリアのキジアーナ音楽院でオスカー・ギリアに師事し、4年連続最優秀ディプロマを取得。ギターを萩原博、中野義久、福田進一、キャレル・アルムス、アルベルト・ポンセ、オリヴィエ・シャッサンの各氏に、ソルフェージュを山田順之介、リュート、テオルボ、バロック・ギターをエリック・ベロックの各氏に、室内楽をラスロ・アダディ氏に師事。これまでにNHK「トップランナー」「スタジオパークからこんにちは」「ららら♪クラシック」やMBS「情熱大陸」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等メディアへの出演多数。近年では2019年夏にNHK交響楽団(井上道義指揮)と「アランフェス協奏曲」を演奏し好評を博したほか、ラ・フォル・ジュルネTOKYO、セイジ・オザワ松本フェスティバル、霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭等の代表的な音楽祭に定期的に招かれている。また、モスクワ、コロンビア、キューバ等海外の国際フェスティバルにも招かれ、2019年9月には台湾国際ギターフェスティバルにソリスト&マスタークラス講師として参加。これまでに20枚のCDおよび2枚のDVDをリリース。最新の録音は、オーボエ広田智之との「Cantilene」、セルフレーベル第二弾ヴィラ=ロボス作品集「メロディア・センチメンタル」。2020年には、演奏活動20周年を迎えた。第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学、大阪音楽大学各客員教授。
公式Instagram @yasujiohagi_official
公式Twitter @yasujiohagi

大萩康司
© SHIMON SEKIYA

林美智子(メゾ・ソプラノ) Michiko Hayashi, mezzo-soprano

埼玉県出身。東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。桐朋学園大学研究科、二期会オペラスタジオ、新国立劇場オペラ研修所第1期修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてミュンヘンへ留学。アテネで開催された「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」で最高位入賞。第5回ホテルオークラ音楽賞受賞。2002年、新国立劇場「ヘンゼルとグレーテル」ヘンゼルでオペラ・デビュー。以降、同年の二期会創立50周年記念「フィガロの結婚」ケルビーノ、2003年には二期会・ケルン市立歌劇場共同制作「ばらの騎士」オクタヴィアン、日生劇場ベルク「ルル」(3幕版/日本初演)、2004年二期会「ドン・ジョヴァンニ」ツェルリーナ、2005年佐渡裕指揮「ヘンゼルとグレーテル」ヘンゼル、2006年東京二期会「皇帝ティトの慈悲」セスト、2007年には新国立劇場「運命の力」プレツィオジッラ、同「フィガロの結婚」ケルビーノ、チョン・ミョンフン指揮の演奏会形式「イドメネオ」イダマンテ、日生劇場「カプレーティ家とモンテッキ家」ロメオ、2008年はびわ湖ホールと神奈川県民ホールの「ばらの騎士」オクタヴィアン、そして2009年には佐渡裕プロデュースオペラ「カルメン」タイトル・ロールで新たなカルメン像を創り絶賛を浴び、さらに2012年の日生劇場開場50周年・読売日響創立50周年・二期会創立60周年ライマン作曲「メデア」日本初演のクレオサ、2013年は2月に二期会「こうもり」オルロフスキー、7月に兵庫県立芸術文化センターでの佐渡裕指揮「セヴィリアの理髪師」ロジーナ、そして2015年には紀尾井ホールにて「オリンピーアデ」のアルジェーネ、日生劇場にて「ドン・ジョヴァンニ」エルヴィーラ役と初役に挑み、卓越した歌唱と抜群の存在感を示した。チョン・ミョンフン、パーヴォ・ヤルヴィ等とベートーヴェン「第九」、マーラー「復活」・第4交響曲、ヘンデル「メサイア」、ヴェルディ「レクイエム」をはじめとする宗教曲、ブラームス「アルト・ラプソディ」、ベルク「初期の7つの歌」、繊細かつ表現豊かな歌唱が高い評価を得たシルヴァン・カンブルラン指揮読売日響とのショーソン「愛と海の詩」などで国内外の主要オーケストラとも多数共演。リサイタル活動においても求心力あるプログラムや、R.シュトラウスやプーランクの歌曲など、常に意欲的な取り組みを行っている他、モーツァルトのダ・ポンテ三部作オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」を自らプロデュースするなど幅広く活動を行なっている。2006年のファースト・アルバム「赤と黒」(Victor)に続き、2008年武満徹の「SONGS」全曲(+MI・YO・TA)を収めたCD「地球はマルイぜ~武満徹:SONGS~」(レコード芸術特選盤)をリリース。2012年2月には、パリの世紀末~20世紀初期までのエスプリに満ちた「ベル・エポック期」の歌曲を集めた〈ベル・エクサントリック~林美智子ベル・エポック歌曲集~Belle Excentrique (DDCB-13021)〉をリリース。大阪音楽大学特任准教授。
公式ホームページ:https://hayashimichiko.themedia.jp/

林美智子
© Toru Hiraiwa

三舩優子(ピアノ) Yuko Mifune, piano

幼少の頃からニューヨークに育ち、市原光子、ジェローム・ローエンタールに師事。帰国後、井口秋子、奥村洋子、安川加寿子に師事。桐朋学園大学在学中、第57回日本音楽コンクール第1位。同大学を首席卒業後、1990年、文化庁派遣研修員としてジュリアード音楽院に留学。翌年にはロス・アンジェルスにおいてアメリカデビューを果たし、L.A.TIMESで絶賛される。同年フリーナ・アワーバック国際ピアノコンクールで優勝。92年、ジュリアード・ソリストオーディション優勝、卒業記念コンサートをソリストとして飾る。帰国後は、リサイタルはもとより国内外の主要オーケストラとも共演を重ねる。96年、モスクワ交響楽団とモスクワ及び全国ツアー、97年にはサンクトペテルブルク交響楽団と共演。2001年、韓国ソウル国際音楽祭に出演。07年にはニュージーランド・ツアーを行う。13年、パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団と日本ツアーで共演、好評を博した。録音においては「リスト・巡礼の年第2年イタリア」「メフィスト・ワルツ」「ラプソディー・イン・ブルー」「ウイングド」「バーバー・ピアノ作品集」「南米作品集」「OBSESSION」「Yuko Plays Gillock」「OBSESSION Ⅱ」をリリース。「バーバー作品集」「南米作品集」「OBSESSION」「OBSESSION Ⅱ」は「レコード芸術」誌にて「特選盤」「優秀録音盤」「準特選盤」に選出された。95年より5年に亘り、FM横浜のパーソナリティーとしても活躍し、03年からは6年間NHK-BS「週刊ブックレビュー」の司会も務め、視聴者から高い人気と支持を集めた。DVD付きピアノ教則本の監修をはじめ、幼児教育にも録音やワークショップ等で積極的に活動。異ジャンルのアーティストとのコラボレーションも多数行なう。14年よりドラム・パーカッションの堀越彰と「最小にして最大のオーケストラ」と称するクラシックユニットOBSESSIONで新境地を開き、レコーディング、海外公演、アウトリーチなどで新たなファン層を広げる。19年にはデビュー30周年を記念してリサイタルを開催。リスト巡礼の年第1年、第2年を演奏し、高い技術と深い演奏解釈で絶賛された。バロックから現代作品まで幅広いレパートリーをもち、シャープなタッチからは、気品と色彩感にあふれた音色が放たれる。 華のあるダイナミックな演奏で聴衆を魅了しつづける、日本を代表するピアニストのひとりである。京都市立芸術大学教授。
公式ホームページ:http://www.yukomifune.com/

三舩優子
© Akira Muto

平野公崇(サクソフォン) Masataka Hirano, saxophone

東京藝術大学在学中、第7回日本管打楽器コンクールで第一位入賞。卒業後、パリ国立高等音楽院に入学し、サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科を最優秀の成績で卒業。在学中に J.M.ロンデックス国際コンクールを制し、日本人サクソフォニストとして初の国際コンクール優勝者となり、翌年オーケストラ・ナショナル・ボルドー・アキテーヌの定期演奏会でC.アベルのコンチェルト“It”を世界初演。Sud Ouest紙の絶賛を浴びる等、華やかなフランス・デビューを果たした。同年、パリでギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団とA・グラズノフのコンチェルトを共演している。これまでにコンテンポラリー作品と即興で構成された異色のデビュー・アルバム『ミレニアム』、ジャズメンとのセッションを収録した『ジュラシック』、待望のクラシックアルバム『クラシカ』、『C.P.E.バッハ:シンフォニア』などをリリース。読売交響楽団、大阪フィル、札幌交響楽団、広島交響楽団等、国内のオーケストラとの共演も多い。日本テレビ「深夜の音楽会」からの委嘱作品「7つの絵~有元利夫に捧ぐ」では作曲家としても高い評価を受け国内外での再演が続いている。正統派クラシックから、現代作品、即興、ジャズまで、幅広いフィールドを縦横無尽に駆け抜ける新しいタイプの実力派サクソフォニストとして活躍中。近年は、オルガニスト梅干野安未女史とのコラボレーションでパイプオルガンのコンサートに新たな風を吹き込んでいる。

平野公崇
© ノザワヒロミチ(CAPSULEOFFICE)