第18回 Hakuju ギター・フェスタ 2024
ラテンアメリカ 4 ~ポンセのギター・ソナタ全曲
2024年
① 8月16日(金) 19:00開演(18:30開場) 第一夜
全席指定5,500円(税込)
② 8月17日(土) 14:00開演(13:30開場) 旬のギタリストを聴く
全席指定1,100円(税込) ※約45分/休憩なし
③ 8月17日(土) 18:00開演(17:30開場) 第二夜
全席指定5,500円(税込)
④ 8月18日(日) 15:00開演(14:30開場) フィナーレ
全席指定5,500円(税込)
第18回を迎える<Hakuju ギター・フェスタ 2024>は、2017年以来4回目となる“ラテンアメリカ”をテーマに、H.ヴィラ=ロボス、A.ピアソラ、M.ポンセなどラテンアメリカの作曲家を取り上げます。中でも、出演者全員でポンセのギター・ソナタ全曲を演奏するのが今回の聴きどころの一つ。バラエティーに富んだポンセの作品は、ギタリストにとって重要なレパートリーになっています。作風の変遷を辿りながら、ギタリストの個性を味わえるプログラムをお届けいたします。
オープニングを飾るのは、初登場となる村治奏一。郷愁あふれる音色、心温まる旋律をお楽しみ下さい。後半はエドゥアルド・フェルナンデスが登場、卓越した技巧に加え、装飾音にまで宿る的確な表現力で魅了いたします。
第二夜の前半は日本ギター界の第一人者として名高い荘村清志。デビュー55周年を迎える荘村の華やかで心地よい音運びをご堪能ください。そして後半は、アルゼンチン出身、日本を拠点に活動を続けるレオナルド・ブラーボが登場。ヴァイオリンの近藤久美子をゲストに招き、タンゴの魅力をたっぷりとお届けいたします。
最終日フィナーレの前半は、昨年デビュー40周年を迎え日本ギター界を牽引し続ける福田進一が、作曲家への“讃歌・オマージュ”でまとめたプログラムを披露。続く後半は荘村清志、福田進一、エドゥアルド・フェルナンデス、レオナルド・ブラーボ、村治奏一によるアンサンブル。加羽沢美濃による委嘱新作(世界初演)のデュオを荘村と福田が奏で、L.ブラーボ編曲による多彩なラテン音楽を披露、情熱溢れる演奏で締めくくります。
また、2日目の若手ギタリストの登竜門「旬のギタリストを聴く」には、2023年、ミケーレ・ピッタルーガ国際ギターコンクールにて日本人として30年ぶりの優勝を果たし、世界中から大きな注目を浴びている山田唯雄が登場いたします。
ギター音楽の可能性を広げ、ギターの魅力を伝えていくことを目的に始まったHakuju ギター・フェスタ。今年の夏もどうぞご注目ください。
プログラム
8月16日(金)19:00開演 第一夜
Part1 村治奏一
[出演]
村治奏一(ギター)
アンコール・ゲスト:荘村清志
[プログラム]
G.ロイグ(L.ブローウェル編):魅惑の瞳
G.Roig(arr.L.Brouwer) : Ojos brujos
H.ヴィラ=ロボス:「12の練習曲」より 第4番 ト長調
H. Villa-Lobos : No.4 in G major from ‘12 Etudes’
A.C.ジョビン/V.D.モライス:フェリシダージ
A.C.Jobim / V.D.Moraes : Felicidade
A.バリオス:過ぎ去りしトレモロ
A.Barrios : Ultimo trèmolo
F.ショパン(L.アルメイダ編):夜想曲 第2番 op.9-2
F.Chopin(arr.L.Almeida) : Nocturne No. 2 op.9-2
M.M.ポンセ:ソナタ・メヒカーナ 第1番
M.M.Ponce : Sonata Mexicana No.1
ガロート(R.ハベーロ編):ラメントス・ド・モーホ
Garoto(arr.R.Rabello): Lamentos do morro
Part2 エドゥアルド・フェルナンデス
[出演]
エドゥアルド・フェルナンデス(ギター)
アンコール・ゲスト:福田進一
[プログラム]
J.S.バッハ(E.フェルナンデス編):リュート組曲 第3番 イ短調 BWV 995
J.S.Bach(arr.E.Fernández) : Lute Suite No.3 in a minor BWV 995
M.M.ポンセ:ソナタ・クラシカ(ソル讃歌)
M.M.Ponce : Sonata clasica
8月17日(土)14:00開演(約45分) 旬のギタリストを聴く
山田唯雄 リサイタル
[出演]
山田唯雄(ギター)
[プログラム]
R.サインス.デ・ラ・マーサ:「ラ・フロンテーラ・デ・ディオス」 より
Ⅰ.夜明けと風景
R. Sainz. de la Maza : Ⅰ.Albada y Paisaje from La Frontera de Dios
E.サインス.デ・ラ・マーサ:組曲「プラテーロと私」
E.Sainz.de la Maza :‘Platero y yo’
M.M.ポンセ:スペインのフォリアの主題による20の変奏曲とフーガ (抜粋)
M.M.Ponce : 20 Variations on Folia de España and Fugue (excerpt)
8月17日(土)18:00開演 第二夜
Part1 荘村清志
[出演]
荘村清志(ギター)
アンコール・ゲスト:福田進一
[プログラム]
H.ヴィラ=ロボス:「5つの前奏曲」より 第3番 イ短調 “バッハへの讃歌”
H. Villa-Lobos : No.3 in a minor “Homenagem a Bach” from ‘5 Preludes’
H.ヴィラ=ロボス:「12の練習曲」より
H. Villa-Lobos : from ‘12 Etudes’
第1番 ホ短調 No.1 in e minor
第8番 嬰ハ短調 No.8 in c# minor
第9番 嬰ヘ短調 No.9 in f# minor
第7番 ホ短調 No.7 in e minor
M.M.ポンセ:「24の前奏曲」より (セゴビア版)
M.M.Ponce : from ‘24 Préludes’ (Segovia edition)
第1番 嬰へ短調 No.1 in f# minor
第3番 嬰へ長調 No.3 in F# major
第5番 ロ短調 No.5 in b minor
第2番 イ長調 No.2 in A major
第6番 二短調 No.6 in d minor
第4番 ロ長調 No.4 in B major
M.M.ポンセ:南のソナチネ
M.Ponce : Sonatina meridional
Ⅰ.田園 Ⅰ.Campo
Ⅱ.唄 Ⅱ.Copla
Ⅲ.祭り Ⅲ.Fiesta
Part2 レオナルド・ブラーボ
[出演]
レオナルド・ブラーボ (ギター)
ゲスト:近藤久美子(ヴァイオリン)
[プログラム]
レオナルド・ブラーボ ソロ
A.ラミレス(L.ブラーボ編):アルフォンシーナと海
A.Ramirez(arr.L.Bravo) : Alfonsina y el Mar
M.M.ポンセ:ソナタ 第3番
M.M.Ponce : Sonata No.3
A.ピアソラ(L.ブローウェル編):タンゴ
A.Piazzolla(arr.L.Brouwer) : Tango
近藤久美子&レオナルド・ブラーボ
J.プラサ:ノクトゥルナ
J. Plaza:Nocturna
A.バルディ:恋人もなく
A.Bardi : Nunca tuvo novio
M.D.プホール:「ブエノスアイレス組曲」より Ⅰ.ポンペーヤ
M.D.Pujol : Ⅰ.Pompeya from ‘Suite Buenos Aires’
A.ピアソラ:「タンゴの歴史」より Ⅱ.カフェ 1930
A.Piazzolla : Ⅱ.Cafe 1930 from ‘Histoire du Tango’
A.ピアソラ:アディオス・ノニーノ
A.Piazzolla : Adiós Nonino
8月18日(日)15:00開演 フィナーレ
Part1 福田進一
[出演]
福田進一(ギター)
アンコール・ゲスト:エドゥアルド・フェルナンデス
[プログラム]
M.デ.ファリャ:ドビュッシー讃歌
M.de Falla : Homenaje pour le tombeau de Claude Debussy
A.タンスマン:ギターのためのバラード (ショパン讃歌)
A.Tansman : Ballade ‘Hommage à Chopin’
M.M.ポンセ:ソナタ・ロマンティカ (シューベルト讃歌)
M.M.Ponce : Sonata Romantica ‘Hommage a Franz Schubert’
Part2 ギター・アンサンブル~委嘱新作・世界初演
[出演]
荘村清志、福田進一、エドゥアルド・フェルナンデス、レオナルド・ブラーボ、村治奏一(以上、ギター)
[プログラム]
(第18回 Hakuju ギター・フェスタ 2024 委嘱作品/世界初演)
加羽沢美濃:風のうた [1st 福田/2nd 荘村]
Ⅰ.Song Ⅱ.Dance
commissioned by vol.18 Hakuju Guitar Festa 2024 / World premiere
Mino Kabasawa :Kaze no Uta
Ⅰ.Song Ⅱ.Dance
A.ブルリ(L.ブラーボ編):エスタモス・リストス [1st ブラーボ/2nd フェルナンデス/3rd 村治/4th 荘村]
A.Burli(arr.L.Bravo) : Estamos Listos
A.トロイロ(L.ブラーボ編):ラ・トランペラ [1st 村治/2nd フェルナンデス/3rd ブラーボ/4th 福田]
A.Troilo(arr.L.Bravo) : La trampera
H.ヴィラ=ロボス(L.ブラーボ編):センチメンタルなメロディ [1st 荘村&福田/2nd フェルナンデス/3rd ブラーボ/4th 村治]
H.Villa-lobos : Melodia Sentimental
ギター・マルシェ 開催!
◆日時:8/17(土)13:30~19:30
◆会場:1階 *入場無料
CD、楽譜、ギター関連グッズ販売、ギターの展示など、ギターファンが楽しめる空間にぜひお立ち寄りください。
ジュニア・ギター・コンクール優勝者による演奏を開催!
◆日時:8/17(土)17:00より
◆会場:7階ホワイエ *入場無料
◆出演:岡本周(ギター)
F.シューベルト(J.K.メルツ編):涙の賛美
G.レゴンディ:ノクターン「夢」op.19
N.コシュキン:アッシャー・ワルツ
岡本周(おかもと はるか)
6歳よりギターを始め、これまでに村治昇、金庸太、坂場圭介、ジョージ・ニコルソン、ダヴィデ・ジョヴァンニ・トマシの各氏に、ソルフェージュを森あみ氏に師事。現在、英国ユーディ・メニューイン音楽学校に在籍しリチャード・ライト氏に師事。第13回ギターコンペティショングランプリ、第54回クラシカルギター・コンクール第2位、 第45回ジュニア・ギター・コンクール最優秀賞、第48回GLC学生ギターコンクールGLC賞、第50回日本ギターコンクール第2位(1位なし)。
プロフィール
荘村清志(ギター) Kiyoshi Shomura, guitar
2024年にデビュー55周年、喜寿を迎える荘村清志は実力、人気ともに日本を代表するギター奏者として近年ますます充実した活動を展開している。9歳からギターを始め、父・荘村正人と、後に小原安正に師事する。1963年、来日した巨匠ナルシソ・イエペスの歓迎演奏会で氏に認められ、翌年スペインに渡りイエペスに師事。同時期にスペインに滞在していた岩崎洋に音楽理論も学ぶ。67年イタリア各地で18回、翌68年にはミラノなど22都市でリサイタルを開き、各地で好評を博す。帰国後、69年の日本デビュー・リサイタルで、「テクニック、音楽性ともに第一人者」との高い評価を得る。71年にイタリアで開かれた世界青少年協会国際フェスティヴァルに日本代表ギタリストとして参加し、この成功により北米各都市で28回にのぼる公演を開き、国際的評価を確実なものにする。74年にはNHK教育テレビ「ギターを弾こう」に講師として出演し、一躍、日本全国にその名と実力が知られることになった。77年と80年に再びスペインに渡り、イエペスのもとでさらに研鑚を積み、ヨーロッパ各地でコンサート活動を行なう。以後、リサイタルや、日本の主要オーケストラとの共演で活躍を続けている。99年マルク・グローウェルス(フルート)、2001年グローウェルスと、インマ・ゴンザレス(カスタネット)との共演、04年女優の岸田今日子とのコラボレーションによる《ギターと朗読の庭》のツアーを行い、カステルヌオーヴォ=テデスコの「プラテーロとわたし」をメインにした内容が好評を博す。05年にはCD「郷愁のショーロ」をリリース、アコーディオンのシュテファン・フッソングをゲストに、猿谷紀郎の委嘱新曲と新アレンジを含む意欲的なアルバムで、東京や大阪で記念コンサートを開催するなどギターの魅力をさまざまな形で伝えている。07年にはNHK教育テレビ「趣味悠々」に講師として登場し、改めて日本ギター界の第一人者としての存在を強く印象づけた。08年ミラノ弦楽合奏団の日本ツアーにソリストとして参加。同年ビルバオ交響楽団の定期演奏会に出演。「アランフェス協奏曲」を録音し、09年にCDをリリース、また同団との日本ツアーを行い好評を博した。14年デビュー45周年を記念して東京にて大友直人指揮東京都交響楽団と協奏曲3曲を演奏。15年10月にはイ・ムジチ合奏団と共演、レコーディングを行い、ジュリアーニ、ヴィヴァルディのギター協奏曲を含むアルバムが16年1月にリリースされた。17年から20年にかけてギターの様々な可能性を追求する「荘村清志スペシャル・プロジェクト」(全4回)に取り組み、注目を集めた。さだまさしとの共演、またcoba、古澤巌、錦織健と共演したガラ・コンサートではジャンルの垣根を越えたコラボレーションが話題となる。最終回ではcobaに委嘱したギター協奏曲も演奏し、好評を得る。19年はデビュー50周年に当たり、初のバッハ・アルバム「シャコンヌ」もリリース。20年には朝日新聞の連載「人生の贈りもの」をまとめた書籍『弾いて飲んで酔いしれて ギターとともに50年』(吉田純子編著)を出版。CD録音も継続的に行っており、22年にはcoba編曲による世界のポップス名曲選「ゴットファーザー~愛のテーマ~」をリリース。現代のギター作品を意欲的に取り上げるだけでなく、日本人作曲家に多数の作品を委嘱、初演するなど、ギターのレパートリー拡大にも大きく貢献している。特に武満徹には1974年に「フォリオス」、93年に「エキノクス」を委嘱、77年荘村のために編曲された「ギターのための12の歌」を初演・録音、96年には「森のなかで」を全曲初演している。2016年は武満徹没後20年に際し、同氏のギター曲を各地で演奏し好評を得た。現在、東京音楽大学特任教授。
福田進一(ギター) Shin-ichi Fukuda, guitar
1955年大阪生まれ。81年パリ国際ギターコンクールでのグランプリ優勝。以後、40年以上に亘り、国際派ギタリストとして、ソロ・リサイタル、主要オーケストラとの協演、一流ソリスト達との共演を続け、そのボーダーレスな音楽への姿勢は世界中のファンを魅了している。19年春のロシア・モスクワ、秋のスイス・ジュネーヴ公演以降、コロナ禍で休止していた海外での演奏活動を昨年より徐々に再開。23年には台湾・台北での2度のコンチェルト、韓国・大邱でのリサイタル。24年夏にはチェコ・ブルノ、イタリア・サンレモなどの各国際ギターフェスティバルに参加予定。さらに25年春には、シカゴをメインにした3度目の大きな全米ソロ・ツアーを予定している。84年のデビューLP盤から40年のキャリアを経たディスコグラフィーは、既に100タイトルを超える。23年4月には「ポンセ:スペインのフォリアによる20の変奏とフーガ(マイスター・ミュージック)」をリリース。最新アルバムは同レーベルから5月25日発売の「悪魔の奇想曲」。さらにエドゥアルド・フェルナンデスとの名盤「デュオ~ウィーンプログラムへの誘い~」も6月25日にリマスター・リリースされる。23年は2月にNHK-FM「ベスト・オブ・クラシック」、3月にはNHK-BSP「クラシック倶楽部」でライブ・リサイタルを配信開始、24年度も繰り返し放送されている。19年11月公開の映画「マチネの終わりに」(主演:福山雅治、石田ゆり子 原作:平野啓一郎)では、クラシックギター監修を担当、数々のギター名曲をスクリーン上に披露した。また、インターネットでは「福田進一ザ・ギターレッスン」を開講。OTTAVA-TV、ぶらあぼcafeで配信、好評を得ている。大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、上海音楽院(中国)、アリカンテ大学(スペイン)各音大のギター科客員教授。東京、台北、ハバナ、アレッサンドリア、ハインスベルグ、コブレンツ、全米ギター協会など、主要国際ギターコンクールの審査員を歴任。平成19年度「外務大臣表彰」受賞。平成23年度芸術選奨「文部科学大臣賞」受賞。公益社団法人日本ギター連盟 名誉理事。
公式ホームページ https://shin-ichi-fukuda.themedia.jp
エドゥアルド・フェルナンデス(ギター) Eduardo Fernández, guitar
1952年、ウルグアイ生まれ。7歳でギターを始める。主にギターをA.カルレバーロ、作曲と理論をG.サントルソラ、H.トサールに師事。幾つかの国際コンクールで入賞。中でも特筆すべきは、72年のポルト・アレグレ国際ギターコンクール(ブラジル)、75年のパリ国際ギターコンクール(フランス)での入賞、そして75年のアンドレス・セゴビア国際ギターコンクール(スペイン)での第1位。77年、ニューヨーク・デビュー。ニューヨーク・タイムスに、“トップギタリストの登場!あらゆる楽器の中で最も印象的なデビューリサイタル”と絶賛される。以後、毎シーズンアメリカで有名オーケストラとの共演やソロ・リサイタルを開催、批評家、観客ともに絶賛される。83年、ウィグモア・ホールにてロンドン・デビュー。さらにはヨーロッパ諸国、日本、台湾、韓国、香港、中国、タイ、シンガポール、オーストラリア、南アフリカ、ラテンアメリカ諸国でも演奏し、世界最高峰のギタリストとして知られている。また、古楽器にも興味を持ち、しばしば19世紀のピリオド楽器を使用して演奏する。モンテヴィデオ音楽大学で数年間教鞭をとると同時に、研究者としても活躍。また、世界中のマスタークラスや講座に招かれている。2002年からは、毎年、ドイツのエアルバッハで行われる国際ギター・フェスティバル「ギターと自然」でマスタークラスを開催している。ディスコグラフィーは、デッカ、エラートなどのレーベルから多数リリースされ、DENONからは福田進一と3枚のデュオ作品を制作。最近では、オヘムス・クラシック・レーベルの専属レコーディング・アーティストとして、バッハのリュート組曲全曲、19世紀のピリオド楽器を使用した「ロマンティック・ギター」、ラテンアメリカ作品集、オール・ジュリアーニのCDがリリースされた。
レオナルド・ブラーボ(ギター) Leonardo Bravo, guitar
アルゼンチン共和国ロサリオ生まれ。国立ロサリオ大学芸術学部音楽学科卒業。アルゼンチン国内を始め南米、北米、ヨーロッパ各地でコンサートを行い、ギタリスト、作曲家として数々の賞を受賞。また指導者として、1991年から2003年まで、ロサリオ国立大学でギターの教授を務める。03年来日、日本を拠点に演奏活動を開始。04年日本デビューリサイタル、05年のリサイタルツアーは各方面より高評を得る。以後日本国内の他アジア、欧米各地でギターソロ、デュオ、アンサンブル等の演奏活動を展開している。指導者としては東京医科歯科大学、九州大学、北京大学、上海大学、吉林大学(中国)ブラジリア大学、マーシャル大学(米国)他に招聘され、09年にはマーシャル大学よりジョン・エドワード特別芸術賞を受賞する。10年レオナルド・ブラーボタンゴ楽団を結成。大阪シンフォニーホールにてデビューリサイタルを行う。2011年よりタンゴの歌詞についての講座を開始する。CDでは、これまでにソロ及びデュオのCDをリリースする他、指揮、ディレクターとしても多くの制作に携わる。M・コロネルとのデュオCD「El entrevero エル・エントレベロ(闘争)」、ソロCD「El alma en la raiz エ ル・アルマ・エン・ラ・ライス(魂の根より)」はイギリスとフランスのギ ター誌で高く評価された。20年にリリースした、ヴァイオリニスト近藤久美子氏とのタンゴ二重奏「TANGO」は月刊「ラティーナ」のベストアルバム、およびミュージックマガジン2020年のラテン部門ベスト5に選ばれる。08年ギターを学ぶ人のための作品集「五つの小品」をフォレストヒル・エディションより、13 年「タンゴ名曲編曲集」、19年「澄み切った空~8つのギターソロ作品集」と題したキケ・シネシ氏の作品の編曲集を、21年「アルフォンシーナと海」を現代ギター社より出版。クラシック全般をレパートリーとするが、とりわけ祖国の音楽であるアルゼンチンタンゴ、フォルクローレに造詣が深い。
公式サイト:https://www.leonardo-bravo.com/
村治奏一(ギター) Soichi Muraji, guitar
東京生まれ。幼少よりギタリストの父・村治昇の手ほどきを受け、福田進一、鈴木大介の両氏に師事。1997年クラシカル・ギター・コンクール、’98年第41回東京国際ギター・コンクール他数多くのコンクールで優勝。’99年ボストンに留学し、ニュー・イングランド音楽院でD.レイズナー、E.フィスク教授に師事。2003年ウォールナット・ヒル・スクールを首席で卒業後、ニューヨークのマンハッタン音楽院に進学、D.スタロビン教授に師事。’06年ワシントン、ケネディ・センター公演にて本格的に米国デビュー。‘08年マンハッタン音楽院を卒業しアンドレス・セゴビア賞を受賞。同年、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の世界ツアーにソリストとして抜擢。また、’12年には「トヨタ・クラシックス・アジアツアー」のソリストに抜擢され、ウィーン室内管弦楽団と共演、アジア5か国でのツアーを成功させた。’14年、S&R財団ワシントン・アワードを受賞し、ワシントンD.Cハルシオン・ハウスでのガラ&受賞式での演奏が好評を博した。
録音は、ビクターエンタテインメントからリリースした『シャコンヌ』が、レコード芸術誌の特選版に選ばれたのを皮切りに、キングレコードからのコンチェルトアルバム『コラージュ・デ・アランフェス』を始め、バッハから映画音楽までこれまでに10枚以上のソロ・アルバムを発表し、インターネット配信アルバム『TONES 2019』のYouTube・Apple Musicほかでの公開や缶バッチ型アルバムの発売など、意欲的なリリースを行っている。これまでにリサイタル、室内楽を始め、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、東京フィル、日本フィルほか国内外の様々なオーケストラとの共演や、NHK「トップランナー」、「スタジオパーク」、TV朝日「題名のない音楽会」、「徹子の部屋」、BSテレ東「おんがく交差点」を始めとする多数のメディア出演、NHK-BS「街道てくてく旅~熊野古道をゆく~」のテーマ曲の作曲・演奏など多彩に活躍している。また’19年からは東京の下町、浅草橋にあるアートギャラリーにおいてプレミアムライブ「TONES Live」をスタート。それが派生し、現在全国各地のカフェやお寺、ギャラリー等でも演奏し注目を集めているほか、最近ではチャットGPTを利用した「AI村治奏一」を公開し、ファンとの交流を深めて話題になっている。会話型AI構築プラットホーム「miibo(ミーボ)」公式アンバサダー。台東区観光大使。
■公式サイト:https://www.soichi-muraji.otohako.jp/
山田唯雄(ギター) Io Yamada, guitar
京都市立京都堀川音楽高等学校、東京音楽大学、ウィーン国立音大にて第一課程修了後、ワイマール フランツ・リスト音楽大学修士課程を卒業。現在同大学Konzertexamen課程に在学中。2023年、世界で最も権威のあるギターコンクールのひとつ ミケーレ・ピッタルーガ国際ギターコンクール(イタリア)にて日本人として30年ぶりの優勝を果たす。その他、第7回J.S.バッハ国際ギターコンクール第1位、第7回イーストエンド国際ギターコンクール第1位、ニュルティンゲン国際ギターコンクール 第1位、並びに聴衆賞(ドイツ)、ウィーン国際ギターコンクール 第2位(主席)(オーストリア)、シュトゥットゥガルト国際ギターコンクール 第2位(ドイツ)、アンドレス・セゴヴィア国際ギターコンクール 第3位、並びに最優秀課題曲賞(La Herradura, スペイン)、アントニー国際ギターコンクール 第2位、並びに最優秀課題曲賞(フランス)、イザローン国際ギターコンクール 第2位(ドイツ)、台湾国際ギターコンクール第2位(台湾)、モットラ国際ギターコンクール 第2位(イタリア)、クラウディオ・デ・アンジェリス国際ギターコンクール 第1位(イタリア)、ルクセンブルク国際ギターコンクール 第2位(ルクセンブルク)、コブレンツ国際ギターコンクール第3位(ドイツ)など。室内楽では第29回国際古楽コンクール<山梨>に於いて、井本響太とのデュオ「Duo HPD」にて首席第3位を受賞。2021年、京都コンサートホール主催「北山マチネシリーズ」に出演。各地で演奏活動を行う他、秋田勇魚、井本響太とのギタートリオ「へっぽこどりぃむ」などアンサンブルによる活動も行い、18年同グループにてNHK-FM「リサイタル・ノヴァ」に出演。2018年度ロームミュージックファンデーション奨学生。また、Sylphide Recordsよりリリースした1stアルバム「1.0 (one)」はレコード芸術特選盤に選出されている。 これまでに山田直樹(父)、藤井敬吾、荘村清志、江間常夫、高田元太郎、アルヴァロ・ピエッリ、リカルド・ガレン、トーマス・ミュラー=ぺリングの各氏に師事。
近藤久美子(ヴァイオリン) Kumiko Kondo, violin
東京音楽大学卒業。タンゴヴァイオリンを神野肇、フェルナンド・スアレス・パス両氏に師事。西塔祐三とオルケスタ・ティピカ・パンパを経て、バンドネオン奏者・小松亮太ユニットやギタリスト・鬼怒無月キンテートなどの主要メンバーとして活躍。小松亮太ユニットでは日本国内をはじめ、ペルー、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジル、スペイン、韓国、台湾、中国などを巡演。これまでに多くのアルゼンチンタンゴ界のビッグアーティストたちと共演する他、タンゴ界以外でも槇原敬之、坂本美雨などとライブやレコーディングで共演多数。またブラジルの民俗楽器バンドリンの奏者としても日本におけるブラジル音楽の新機軸を目指し活躍中。
加羽沢美濃(作曲・ピアノ) Mino Kabasawa, compose / piano
東京藝術大学大学院在学中、1997年に日本コロムビアからCDデビュー。2022年にデビュー25周年を迎えた。東京佼成ウィンドオーケストラ、徳永二男氏(ヴァイオリニスト)、向山佳絵子氏(チェリスト)をはじめとするトッププレーヤーからの委嘱依頼に応え、オーケストラ、室内楽、合唱、吹奏楽などの作品を発表しているほか、器楽奏者や声楽家、ポップス演奏家のための作編曲も行っている。テレビドラマ「愛と青春の宝塚」「松本清張没後20年特別企画 ドラマスペシャル 波の塔」、映画「チルソクの夏」「四日間の奇蹟」「出口のない海」「獄に咲く花」「日輪の遺産」「指輪をはめたい」「ツレがうつになりまして。」「ライアの祈り」、舞台「黒部の太陽」など幅広いジャンルの音楽を手掛け好評を得る。活動の場は多岐にわたり、テレビやラジオ番組に数多く出演。「題名のない音楽会」「名曲リサイタル」「ららら♪クラシック」では司会を務めた。近年では、作曲家の視点からクラシックをわかりやすく解説するレクチャーコンサートや、ジャンルの垣根を越えたコラボレーションコンサートなどを全国各地で主宰。23年には台湾での新曲発表を行うなど国内外に作品を届けている。24年4月~7月には、ヴァイオリニスト高嶋ちさ子とのユニット“Chisa & Mino”の春ツアー「高嶋ちさ子&加羽沢美濃~ゆかいな音楽会~」が東京・立川公演を皮切りに予定されている。
主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所
協賛:
後援: 公益社団法人日本ギター連盟
協力: 株式会社現代ギター社/有限会社河野ギター製作所/株式会社S.I.E.