石上真由子&中恵菜&佐藤晴真

2025年05月21日(水)
19:00Start(18:30Open)
全席指定3,850円(税込)
石上真由子&中恵菜&佐藤晴真
石上真由子 © Masatoshi Yamashiro/中恵菜 © Junichiro Matsuo/佐藤晴真 © Seiichi Saito

今日のクラシック音楽シーンで彼らの名前を見ないことはないと言ってよいほど、各方面での進境著しい実力派、石上真由子中恵菜佐藤晴真の弦楽トリオは、第1回公演で大きな期待を更に上回る成功を収めました。その熱を帯びたまま第2回公演へと歩を進めます。第1回公演では、100年を隔てたそれぞれの時代で、新しい扉を開くことに挑戦した作曲家を取り上げましたが、今回は200年を隔てた2人を取り上げます。2025年に生誕130年を迎えるヒンデミットの弦楽三重奏1番と2番、対するは340年前に生まれたJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲です。1920年代より新即物主義、新古典主義へ移行したヒンデミットに対して、ゴルトベルク変奏曲を現代クラシックのレパートリーの一つとして確立させたともいわれるグレン・グールドは「現代の数少ない真のフーガの名手である」と彼の対位法の技術の高さを評価しました。今回のゴルトベルク変奏曲は、シトコヴェツキーがそのグレン・グールドの追悼に捧げた弦楽三重奏版です。鍵盤楽器一台で奏されるゴルトベルク変奏曲に求められる統一感、かたや楽器の特性を知り尽くしたヒンデミットの豊かな響き。弦楽トリオが織りなす多彩な音楽をお楽しみください。

出演

石上真由子(ヴァイオリン) 中恵菜(ヴィオラ) 佐藤晴真(チェロ)

プログラム

P.ヒンデミット:弦楽三重奏曲 第1番 op.34 
P.Hindemith : String Trio No.1 op.20

P.ヒンデミット:弦楽三重奏曲 第2番
P.Hindemith : String Trio No.2

J.S.バッハ(D.シトコヴェツキー編):ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 (弦楽三重奏版)
 J.S.Bach (arr.D.Sitkovetsky) : Goldberg Variations BWV 988 (for string trio)

プロフィール

石上真由子(ヴァイオリン) Mayuko Ishigami, violin

日本音楽コンクール等、国内外で受賞多数。題名のない音楽会、NHKクラシック音楽館等メディア出演多数。東響、東京都響、読響、日本フィル、京響、仙台フィル、大響、大阪フィル、関西フィル、ブラショフ国立響、愛知室内、山響など、内外で多数のオーケストラと共演。長岡京室内アンサンブル、アンサンブル九条山メンバー。Ensemble Amoibe主宰。Music Dialogue、CHANEL 室内楽、おんかつアーティスト。京都市芸術新人賞、音楽クリティック・クラブ賞、大阪文化祭賞、青山音楽賞、藤堂音楽賞受賞。日本コロムビア、ALTUSよりCD好評発売中。
X @MayukoIshigami 
Instagram @mayukoishigamiviolin
Facebook https://www.facebook.com/IshigamiMayuko/ 

石上真由子
© Masatoshi Yamashiro

中恵菜(ヴィオラ) Meguna Naka, viola

京都府出身。桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学卒業。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン マスター課程修了。Quartet Amabile のヴィオラ奏者として、第 65 回 ARD ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門 第3位に入賞、2019 年 YCA 国際オーディション優勝、その他多数優勝。第 22 回ホテルオークラ音楽賞受賞。今井信子、マルタ・アルゲリッチ、ダン・タイソンの各氏と共演。元新日本フィルハーモニー交響楽団首席奏者。テレビ朝日「題名のない音楽会」NHK-FM「リサイタル・パッシオ」などに出演。B → C、ヴィオラスペース、東京・春・音楽祭、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、北九州国際音楽祭、その他多数出演。 CHANEL Pygmalion Days 室内楽アーティスト。Music Dialogue アーティスト。これまでにヴァイオリンを久保良治、ヴィオラを佐々木亮、ヴァルター・キュスナーの各氏に師事。使用楽器は宗次コレクションより特別に貸与された Montagnana。

中恵菜
©Junichiro Matsuo

佐藤晴真(チェロ) Haruma Sato,violoncello

現在、その将来が最も期待される気鋭のチェロ奏者。2019年、長い伝統と権威を誇るミュンヘン国際音楽コンクール チェロ部門において日本人として初めて優勝して、一躍国際的に注目を集めた。18年には、ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールにおいて第1位および特別賞を受賞している。ほかにも泉の森ジュニア チェロ・コンクール金賞、全日本学生音楽コンクール第1位および日本放送協会賞、日本音楽コンクール第1位および徳永賞・黒柳賞、ドメニコ・ガブリエリ・チェロコンクール第1位、アリオン桐朋音楽賞など、多数の受賞歴を誇る。バイエルン放送響、ベルリン・コンツェルトハウス管、プラハ放送響など国内外のオーケストラと共演を重ねており、室内楽公演などにも出演して好評を博している。テレビ、ラジオ番組にもたびたび出演。18年、ワルシャワにて「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に出演。19年には、本格デビューとなるリサイタル公演を成功裡に終える。20年11月には、名門ドイツ・グラモフォンよりデビューアルバムとなる『The Senses~ブラームス作品集~』をリリースし、第13回CDショップ大賞2021クラシック賞を受賞。21年11月には、セカンド・アルバム『SOUVENIR~ドビュッシー&フランク作品集』をリリース。23年4月、待望のサード・アルバム『歌の翼に~メンデルスゾーン作品集』をリリースし、発売当初より話題を集めている。これまでに、林良一、山崎伸子、中木健二の各氏に師事。現在は、ベルリン芸術大学にてイェンス=ペーター・マインツ氏に師事している。15年東京都北区民文化奨励賞受賞。15年ヤマハ音楽振興財団奨学生。16年度東京藝術大学宗次特待奨学生。18年ロームミュージックファンデーション奨学生。江副記念リクルート財団第52回奨学生。20年、音楽芸術文化の発展に貢献し、将来一層の活躍が期待される若手チェリストに贈られる、第18回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第30回出光音楽賞を受賞。21年度文化庁長官表彰。22年、第32 回日本製鉄音楽賞受賞。使用楽器は宗次コレクションより貸与されたE.ロッカ1903年。

佐藤晴真
© Seiichi Saito

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所