小川響子&鈴木康浩&辻本玲

2025年11月05日(水)
19:00Start(18:30Open)
全席指定4,400円(税込)
小川響子&鈴木康浩&辻本玲
小川響子© Kosuke Atsumi 鈴木康浩© 王子ホール 撮影:横田敦史

室内楽のためのホールとして、最高の音響にこだわり設計されたHakuju Hall。その豊かでクリアな響きを最もお楽しみいただける演奏形態のひとつが、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが精緻なアンサンブルを繰り広げる弦楽三重奏と言えるでしょう。今回はミュンヘン国際音楽コンクールの覇者「葵トリオ」のメンバーでもある名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターの小川響子、弦楽トリオ「アンサンブル天下統一」としても活躍する読売日本交響楽団ソロヴィオラ奏者の鈴木康浩、NHK交響楽団首席チェロ奏者の辻本玲を迎え、モーツァルト唯一の弦楽三重奏曲「ディヴェルティメントK.563」をお贈りします。6楽章から構成され、各楽器が対等に掛け合い豊潤な世界を生み出す傑作に、3人の名手たちが挑みます。そして後半は、室内楽奏者としても名演奏家たちから全幅の信頼を得ているピアニスト津田裕也をゲストに迎え、ロマン派の巨匠シューマンによる美しい旋律と見事な構成を持つ人気曲「ピアノ四重奏曲op.47」をお届けします。最強の布陣で贈る室内楽の精華にご期待ください!

出演

小川響子(ヴァイオリン) 鈴木康浩(ヴィオラ) 辻本玲(チェロ)
ゲスト:津田裕也(ピアノ)

プログラム

W.A.モーツァルト:ディヴェルティメント変ホ長調 K.563
R.シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47

プロフィール

小川響子(ヴァイオリン) Kyoko Ogawa, violin

東京藝術大学、同大学院修士課程を修了。同声会賞、アカンサス音楽賞を受賞。東京フィルハーモニー交響楽団第1ヴァイオリンフォアシュピーラー契約団員を経て、ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーを修了。 第10回東京音楽コンクール弦楽部門第1位、聴衆賞を受賞。リヨン国際室内楽コンクール二重奏部門第3位。 2018年ARDミュンヘン国際音楽コンクールで、ピアノ三重奏として日本人団体初の優勝を受賞。 葵トリオとして第28回青山音楽賞バロックザール賞、第29回新日鉄住金音楽賞フレッシュアーティスト賞、第22回ホテルオークラ音楽賞を受賞、第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞。国内外合わせて9枚のCDをリリースし、レコード芸術誌に特選盤に選ばれるなど好評を得た。 サントリーホール室内楽アカデミー第3、4期フェロー。 これまでに、国内の主要ホールの他、ヨーロッパやアジアでの公演や音楽祭に数多く出演。室内楽奏者、ゲストコンサートマスター、ソリスト等、国内外で活動している。 葵トリオのヴァイオリン奏者、名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター。 
公式ホームページ https://www.kyokoogawa-vn.com/

小川響子
© masatoshi yamashiro

鈴木康浩(ヴィオラ) Yasuhiro Suzuki, viola

桐朋学園大学卒業。ヴァイオリンを辰巳明子氏、ヴィオラを岡田伸夫氏に師事。第9回クラシックコンクール全国大会ヴィオラ部門第2位(1位なし)。第12回宝塚ベガ音楽コンクール弦楽部門第1位ほか受賞多数。2001年からベルリンのカラヤン・アカデミーで研鑽を積んだ後、ベルリン・フィルの契約団員となる。04年に帰国。ソリストとして国内外のオーケストラとコンチェルトを共演。また、各地でリサイタルを行う。アンサンブル天下統一、TOKI弦楽四重奏団、王子ホールのランチタイムコンサートなど、室内楽にも力をいれて活動をしている。桐朋学園大学、洗足学園音楽大学で講師を勤め後進の指導にあたっている。読売日本交響楽団にて、ソロヴィオラ奏者を務める。

鈴木康浩
©  王子ホール撮影_横田敦史

辻本玲(チェロ) Rei Tsujimoto, violoncello

7歳よりチェロを始める。11歳まで米国フィラデルフィアで過ごし、東京藝術大学音楽学部器楽科を首席で卒業(アカンサス音楽賞受賞)。その後ロームミュージックファンデーションより奨学金を得て、シベリウス・アカデミー(フィンランド)、ベルン芸術大学(スイス)に留学。2003年、第72回日本音楽コンクール第2位、併せて「聴衆賞」受賞。2007年度青山音楽賞新人賞受賞。2006年、2007年、ヴァイオリニスト五嶋みどり氏が主催する「Community Engagement Program」に参加し、世界各地で共演。2009年、第2回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第3位入賞(日本人最高位)、併せて「日本人作品最優秀演奏賞」を受賞。2011年にサントリーホール他5大都市でデビュー・リサイタルを開催。2013年、第12回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。ソロ活動と並行して、サイトウ・キネン・オーケストラや東京・春・音楽祭へ参加するほか、チェロ四重奏団「クァルテット・エクスプローチェ」、「ひばり弦楽四重奏団」、水戸芸術館・新専属楽団「カルテット AT 水戸」などの室内楽にも多数参加。2016年に別府アルゲリッチ音楽祭にてワディム・レーピンと共演するなど実力派チェリストとして高い評価を得ている。2019年にソロCD『オブリヴィオン』をリリースし「レコード芸術」誌にて特選盤に選出。 これまでに、NHK交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハ−モニ−管弦楽団、日本センチュリー交響楽団、ロシア国立交響楽団、ベルリン交響楽団等と共演。メタ・ワッツ、オーランド・コール、川元適益、上村昇、山崎伸子、アルト・ノラス、アントニオ・メネセスの各氏に師事。 使用楽器は宗次コレクションより1730年製作のアントニオ・ストラディヴァリウスを、弓は住野泰士コレクションよりTourteを、特別に貸与されている。 現在、NHK交響楽団首席チェロ奏者を務める。
公式サイト https://www.rei-tsujimoto.com

辻本玲
 

津田裕也(ピアノ) Yuya Tsuda, piano

仙台市生まれ。2001年東京芸術大学入学。同年、第70回日本音楽コンクール第3位。02年第7回宮崎国際音楽祭にてウラディーミル・アシュケナージ氏によるレッスンを受講。05年東京藝術大学を首席卒業、安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞等、数々の受賞を果たし、同大学大学院修士課程に進む。07年第3回仙台国際音楽コンクールにて第1位、および聴衆賞、駐日フランス大使賞を受賞。仙台市より「賛辞の楯」を、宮城県より芸術選奨新人賞を授与される。同年10月よりベルリン芸術大学においてパスカル・ドヴァイヨン氏に師事し研鑽を積む。10年東京藝術大学大学院修士課程を首席修了、併せてクロイツァー賞を受賞。11年ベルリン芸術大学を最優秀の成績で卒業、その後ドイツ国家演奏家資格を取得。同年ミュンヘン国際コンクール特別賞受賞。  ソリストとして、ベルリン交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、大阪交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、ドイツ室内管弦楽団等と共演。  東京をはじめ日本各地でソロリサイタルを開催するほか、NHK-FM「名曲リサイタル」、東京・春・音楽祭、仙台クラシックフェスティバル、武生国際音楽祭、木曽音楽祭などに出演。10年からはドイツ各地でもソロリサイタルを開催、地元紙にて好評を博す。simcレーベルよりソロアルバム「悲愴、さすらい人幻想曲」を発売。15年にはフォンテックより「メンデルスゾーン:ピアノ作品集」をリリースし、高く評価される。最新盤は18年7月に同レーベルよりリリースした「ショパン:後期ピアノ作品集」。  室内楽活動にも積極的で、ヴァイオリニスト松山冴花とデュオを組み、ナミ・レコードより4枚のCDをリリース。また、白井圭(vn)、門脇大樹(vc)と共にピアノ・トリオを結成し、国内各地で演奏。2020年10月にはベートーヴェンのピアノ三重奏曲を収録した、トリオ初となるCDをリリースした。その他、堀米ゆず子、加藤知子、山崎伸子など多くの著名な弦楽器奏者と共演している。最近では管楽器奏者との共演も多く、様々な共演者から厚い信頼を得ている。 これまでにパスカル・ドヴァイヨン、ガブリエル・タッキーノ、ゴールドベルク山根美代子、角野裕、渋谷るり子の各氏に、室内楽をゴールドベルク山根美代子、田中千香士、河野文昭、山崎伸子の各氏に師事。  現在、東京藝術大学准教授として後進の指導にも力を注いでいる。

津田裕也
©  Christine Fiedler

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所