巡礼の旅 第9回 「2人の大作曲家とシラー」 (最終回)

 ~ 阪田知樹と辿るベートーヴェンとリストの軌跡

2025年12月26日(金)
19:00Start(18:30Open)【完売】
全席指定:6,050円(税込)
巡礼の旅 第9回 「2人の大作曲家とシラー」 (最終回)
© Ayustet

阪田知樹が挑む リスト編・ベートーヴェン交響曲全曲ツィクルス最終回!

リスト国際ピアノコンクール第1位をはじめ数々のコンクールに入賞、第32回出光音楽賞を受賞するなど目覚ましい活躍を続ける阪田知樹が、リストによる作品や編曲の名作と共に、リスト編曲のベートーヴェン交響曲全9曲に挑む一大プロジェクト。最終回は、ドイツ古典主義文学を代表する劇作家・詩人のシラーと2人の大作曲家の関わりに焦点を当てます。リスト「シラーのヴィルヘルム・テルよりの3つの歌」は、ロッシーニのオペラでも有名なシラーの戯曲を題材にした作品。日本のオペラ界を支えるスター歌手としてだけでなく、ドイツリートの歌唱でも評価の高いテノール望月哲也をゲストに迎えてお贈りします。そしてシリーズの最後を飾るのは、リスト編曲によるベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」。人類愛と平和への願いを歌ったシラーの詩「歓喜に寄せて」に若き日に感銘を受けたベートーヴェンは、自身最後の交響曲の第4楽章に歌詞としてこの詩を引用しました。オーケストラと合唱が一体となり壮大なフィナーレを迎えるこの作品が、ピアノ1台でどのように表現されるのか。どうぞご期待ください!

出演

阪田知樹 (ピアノ)
ゲスト:望月哲也(テノール)

プログラム

F.リスト:シラーの「ヴィルヘルム・テル」よりの3つの歌曲
          S.292i/R.582a (1847年・第1稿)
          S.292ii/R.582b (1859年・第2稿)
      ※ゲスト:望月哲也(テノール)
L.v.ベートーヴェン/F.リスト:交響曲 第9番 ニ短調 S.464/R.128「合唱付き」

プロフィール

阪田知樹(ピアノ) Tomoki Sakata, piano

2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ハンガリー・ブダペスト)第1位、6つの特別賞。コンクール史上、アジア人男性ピアニスト初優勝の快挙。「天使が弾いているようだ!」-Leslie Howard-と審査員満場一致、圧倒的優勝を飾る。 2021年世界三大音楽コンクールの一つ、エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門にて「多彩な音色をもつ、知性派ヴィルトゥーゾ」-Standaard-と称えられ第4位。 第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて弱冠19歳で最年少入賞。「清澄なタッチ、優美な語り口の完全無欠な演奏」-Cincinnati Enquirer-と注目を集める。 イヴァン・モラヴェッツ氏より高く評価されイヴァン・モラヴェッツ賞、ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞等5つの特別賞、クリーヴランド国際ピアノコンクールにてモーツァルト演奏における特別賞、キッシンゲン国際ピアノオリンピックではベートーヴェンの演奏を評価され、日本人初となる第1位及び聴衆賞。 レナード・スラットキン、アレクサンドル・ラザレフ、ヤン・パスカル・トルトゥリエ、ヴラディーミル・ヴァ―レック、アンドレア・バッティストーニ、ヤーノシュ・コヴァーチュ、サッシャ・ゲッツェル、スタニスラフ・コチャノフスキー、尾高忠明、大植英次、広上淳一、大野和士、他諸氏の下、シュターツカペレ・ハレ、ソフィアフィルハーモニー管弦楽団、チェコ国立交響楽団、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、ベルギー国立管弦楽団、フォートワース交響楽団、NHK交響楽団、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、他と共演。東京クヮルテットメンバー、ブレンターノ弦楽四重奏団との共演など室内楽奏者としても活躍。 国内はもとより、世界各地20カ国以上で演奏を重ね、国際音楽祭への出演多数。クレムリン音楽祭では、オール・リスト・プログラムによるリサイタルをニコライ・ペトロフ氏が「世界一のリスト」と絶賛。クライバーン・ショパン・フェスティバルでのオール・ショパン・プログラムによるリサイタルは、「ヴィルトゥオージティ、天性の叙情性、ピアノに対峙する真摯な姿が聴衆を感動の渦に巻き込んだ!」-Fort Worth Star-Telegram-と高評を得た。2018年には、ドイツの名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにてリサイタルデビューを果たす。2022年2月、神奈川フィルハーモニー管弦楽団とのピアノ協奏曲での弾き振り、及びリストの管弦楽作品日本初演の指揮を行った。 作曲・編曲活動では、横浜アーツフェスティバル実行委員会より委嘱を受け、横浜音祭2019オープニングコンサート(於:横浜みなとみらい大ホール)にて初演されるなど、初演再演の機会に恵まれている。阪田知樹ピアノ編曲集「ヴォカリーズ」を2022年5月に、「夢のあとに」を2023年7月に、阪田の作曲した「アルト・サクソフォーンとピアノのためのソナチネ」が23年11月に音楽之友社より出版。 2015年CDデビュー、2020年3月、世界初録音を含む意欲的な編曲作品アルバムをリリース。内外でのテレビ・ラジオ等メディア出演も多い。 東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校、及び同大学を経て、ハノーファー音楽演劇大学にて学士、修士首席修了、現在同大学院ソリスト課程に在籍。世界的ピアニストを輩出し続ける「コモ湖国際ピアノアカデミー」の最年少生徒として認められて以来、イタリアでも研鑽を積む。パウル・バドゥラ=スコダ氏に10年に亘り師事。作曲を永冨正之、松本日之春の各氏に師事。2017年横浜文化賞文化・芸術奨励賞、2023年第32回出光音楽賞、第72回神奈川文化賞未来賞、第20回ベストデビュタント賞を受賞。 (2023年12月 1,585字) 2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ハンガリー・ブダペスト)第1位、6つの特別賞。 2021年エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門第4位入賞。 第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて弱冠19歳で最年少入賞。 ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞等5つの特別賞、クリーヴランド国際ピアノコンクールにてモーツァルト演奏における特別賞、キッシンゲン国際ピアノオリンピックではベートーヴェンの演奏を評価され、日本人初となる第1位及び聴衆賞。 国内はもとより、世界各地20ヵ国以上で演奏を重ね、国際音楽祭への出演多数。クレムリン音楽祭では、オール・リスト・プログラムによるリサイタルをニコライ・ペトロフ氏が「世界一のリスト」と絶賛。 2015年CDデビュー、2020年3月、世界初録音を含む意欲的な編曲作品アルバムをリリース。阪田知樹ピアノ編曲集「ヴォカリーズ」を2022年5月に、「夢のあとに」を2023年7月に、阪田の作曲した「アルト・サクソフォーンとピアノのためのソナチネ」が23年11月に音楽之友社より出版。 内外でのテレビ・ラジオ等メディア出演も多い。 東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校、及び同大学を経て、ハノーファー音楽演劇大学にて学士、修士首席修了、現在同大学院ソリスト課程に在籍。世界的ピアニストを輩出し続ける「コモ湖国際ピアノアカデミー」の最年少生徒として認められて以来、イタリアでも研鑽を積む。パウル・バドゥラ=スコダ氏に10年に亘り師事。 2017年横浜文化賞文化・芸術奨励賞、2023年第32回出光音楽賞、第72回神奈川文化賞未来賞、第20回ベストデビュタント賞を受賞。 (2023年12月 712字) 2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール第1位、6つの特別賞。 2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール第4位入賞。 東京芸術大学を経て、ハノーファー音楽演劇大学大学院ソリスト課程に在籍。 第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて弱冠19歳で最年少入賞。 ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞等5つの特別賞、クリーヴランド国際ピアノコンクールにてモーツァルト演奏における特別賞、キッシンゲン国際ピアノオリンピックでは日本人初となる第1位及び聴衆賞。 国内はもとより、世界各地20ヵ国以上で演奏を重ね、国際音楽祭への出演多数。 2015年CDデビュー、2020年3月、世界初録音を含む意欲的な編曲作品アルバムをリリース。阪田知樹ピアノ編曲集「ヴォカリーズ」を2022年5月に、「夢のあとに」を2023年7月に、阪田の作曲した「アルト・サクソフォーンとピアノのためのソナチネ」が23年11月に音楽之友社より出版。 内外でのテレビ・ラジオ等メディア出演も多い。 2017年横浜文化賞文化・芸術奨励賞、2023年第32回出光音楽賞、第72回神奈川文化賞未来賞、第20回ベストデビュタント賞を受賞。

阪田知樹
©  Ayustet

望月哲也(テノール) Tetsuya Mochizuki, tenor

東京藝術大学卒業。学部在学中に安宅賞、松田トシ賞を受賞。同大大学院修士課程オペラ科修了。二期会オペラスタジオ第43期マスタークラス修了。修了時に最優秀賞、川崎静子賞受賞。 文化庁派遣芸術家在外研修員として渡欧。ウィーン国立音楽大学研究課程リート・オラトリオ科にて研鑽を積む。 第70回日本音楽コンクール第2位、第35回日伊声楽コンコルソ第3位、第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位等多数入賞。 二期会/ハンブルグ州立歌劇場共同制作『皇帝ティトの慈悲』タイトルロールで高い評価を得て注目を集めて以降、新国立劇場『魔笛』タミーノ、『タンホイザー』ヴァルター、『サロメ』ナラボート、『ヴォツェック』アンドレス、『アラベッラ』エレメル伯爵、『夜叉ケ池』(世界初演)晃、『アルマゲドンの夢』(世界初演)歌手/冷笑者等を好演。他にもびわ湖ホール・神奈川県民ホール『ラ・ボエーム』ロドルフォ、びわ湖ホール『ワルキューレ』ジークムント、日生劇場『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオなど主要な公演で活躍。2018年上海交響楽団定期演奏会に招聘され、シャルル・デュトワ指揮『サロメ』にナラポートで出演。 コンサートでも「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」のエヴァンゲリスト、「メサイア」、モーツァルト/ヴェルディ「レクイエム」、マーラー「大地の歌」などレパートリーは40作品以上にもわたり、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、小澤征爾、ウラディーミル・アシュケナージ、チョン・ミョンフンなどの世界的巨匠と共演。Hakuju Hall主催による全曲ギター伴奏版《望月哲也 シューベルト三大歌曲シリーズ》では2017年「冬の旅」に始まり「水車小屋の娘」「白鳥の歌」といずれも成功を収め、2023年には東京フィル首席ホルン奏者髙橋臣宜氏との共演で《Hakujuの歌曲 #3》に出演。 CDはこれまでソロで「Il mio tesoro」「Amarilli」「ひそやかな誘い~R.シュトラウス歌曲集」(マイスター・ミュージック)を、また男声ユニット[IL DEVU”(イル・デーヴ)]のメンバーとして、「DEBUT」「NUKUMORI」「LOVE CHANGES EVERYTHING」(日本コロムビア)をリリースしている。 国立音楽大学及び同大学院准教授。 二期会会員。

望月哲也
©  FUKAYA_Yoshinobu auraY2

[シリーズ全内容](年2回・全9回)



第1回 「旅の始まり」 2020年6月30日(火) (2021年6月30日(水)に延期)
シューベルト/リスト:宗教的歌曲 S.562/R.247より 第1曲 “連祷”
ベートーヴェン/リスト:アデライーデ S.466/R.121
リスト: 「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」 S.140/R.3aより 
         第3番 変イ短調 “ラ・カンパネッラ” (1838年版)
モーツァルト/リスト:「ドン・ジョヴァンニ」の回想 S.418/R.228
ベートーヴェン/リスト:交響曲 第1番 ハ長調 S.464/R.128

第2回 「伝統への挑戦」 2021年12月1日(水)
リスト:ヴァイオリンとピアノのためのデュオ(ソナタ)S.127/R.461 
      ※ゲスト:成田達輝(ヴァイオリン)
リスト:交響詩「オルフェウス」 S.98/R.415 (シュピロとリストによるピアノ独奏版)
リスト:ピアノ協奏曲 第2番 イ長調(ピアノ独奏用初稿・1839年版)
ベートーヴェン/リスト:交響曲 第2番 ニ長調 S.464/R.128

第3回 「ベートーヴェンとリストの『英雄』」 2022年6月30日(木)
リスト:「超絶技巧練習曲集」 S.139/R.2bより 第4番 ニ短調 「マゼッパ」
リスト:「超絶技巧練習曲集」 S.139/R.2bより 第7番 変ホ長調 「英雄」
リスト:「ハンガリー狂詩曲」 S.244/R.106より 第5番 ホ短調 「悲劇の英雄」
リスト:「ハンガリー狂詩曲」 S.244/R.106より 第15番 イ短調 「ラコッツィ行進曲」
ベートーヴェン/リスト:交響曲 第3番 変ホ長調 S.464/R.128 「英雄」

第4回 「詩情」 2022年12月1日(木)
リスト:愛の夢 ―3 つの夜想曲 S.541/R.211 第 3 番 変イ長調
リスト:詩的で宗教的な調べ S.173/R.14 第3曲 「孤独の中の神の祝福」
リスト:夜想曲 「夢の中で」 S.207/R.87
リスト:バラード 第 2 番 ロ短調 S.171/R.16
ベートーヴェン/リスト:交響曲 第4番 変ロ長調 S.464/R.128

第5回 「絶望、そして歓び」 2023年6月30日(金)
リスト:巡礼の年 第2年 「イタリア」 S.161/R.10より
  第4曲「ペトラルカのソネット47番」
  第5曲「ペトラルカのソネット104番」
  第6曲「ペトラルカのソネット123番」
  第7曲「ダンテを読んで」
ベートーヴェン/リスト:交響曲 第5番 ハ短調 S.464/R.128

第6回 「ベートーヴェンとリストの『田園』」 2023年12月5 日(火)
リスト:巡礼の年 第1年 「スイス」 S.160/R.10より   
   第3曲 “田園曲”
   第4曲 “泉のほとりで”
   第5曲 “嵐”
   第6曲 “オーベルマンの谷”
ベートーヴェン/リスト:交響曲 第6番 ヘ長調 S.464/R.128 「田園」

第7回 「舞踏の聖化」 2024年12月3日(火)
リスト:「ハンガリー狂詩曲」 S.244/R.106より 第12番 嬰ハ短調 
リスト:2つのポロネーズ S.223/R.44より 第2番 ホ長調
ワーグナー/リスト:楽劇「マイスタージンガー」より “冬の静かな炉端に” S.448/R.281
ワーグナー/リスト:歌劇「パルジファル」より “聖杯への厳かな行進” S.450/R.283
リスト:リヒャルト・ワーグナーの墓に S.202/R.85
ベートーヴェン/リスト:交響曲 第7番 イ長調 S.464/R.128

第8回 「古典回帰」 2025年 6月27日(金)
F.リスト:BACHの主題による幻想曲とフーガ S.529ii / R.22
F.リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 / R.21  
L.v.ベートーヴェン/F.リスト:交響曲 第8番 ヘ長調 S.464 / R.128 

第9回 「2人の大作曲家とシラー」
今回公演。
 

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所
後援:駐日ハンガリー大使館 / リスト・ハンガリー文化センター
    一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)