迫昭嘉の室内楽

2026年12月23日(水)
19:00Start(18:30Open)
全席指定6,050円(税込)
迫昭嘉の室内楽
迫昭嘉 ©武藤章 竹澤恭子 ©松永学 川本嘉子 ©島崎 陽子 向山佳絵子 ©大窪道治

2015年から7回行われた2台ピアノの「迫昭嘉の第九」で好評を博した迫昭嘉が、新たに室内楽シリーズを始動いたします。メンバーは迫自身が日本を代表する実力派の演奏者を集めました。ヴァイオリンは竹澤恭子、ヴィオラは川本嘉子、チェロは向山佳絵子。初回はピアノ四重奏曲からなるプログラムで、まずマーラーが残した唯一の現存する室内楽作品といわれる「ピアノ四重奏曲 断章」。学生時代に書いた習作とはいえ、将来の活躍を予感させるような魅力を感じます。次に、後に“室内楽の年”と呼ばれるほどシューマンが精力的に作曲に取り組み、生み出した傑作のひとつ「ピアノ四重奏曲 変ホ長調」。そしてブラームス特有の仄暗さと激情的な面を両方持ち、構造的な面でも意欲的な「ピアノ四重奏曲 第1番」を演奏します。ピアノ四重奏ならではの響きを、ソリストとしても活躍する4人がどのような化学変化を起こすのか、お聞き逃しなく。

出演

【出演者】
迫昭嘉(ピアノ)
竹澤恭子(ヴァイオリン)
川本嘉子(ヴィオラ) 
向山佳絵子(チェロ)

プログラム

G.マーラー:ピアノ四重奏曲(断章) イ短調
G.Mahler : Piano Quartet in a minor

R.シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47
R.Schumann : Piano Quartet in E♭ major op.47

J.ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 op.25 
J.Brahms : Piano Quartet No. 1 in g minor op.25

プロフィール

迫昭嘉(ピアノ) Akiyoshi Sako, piano

東京藝術大学及び東京藝術大学大学院、ミュンヘン音楽大学マイスタークラス修了。中山靖子、クラウス・シルデ各氏に師事。東京藝術大学大学院にてクロイツァー賞を受賞、ジュネーヴ国際音楽コンクール最高位、東京国際音楽コンクール室内楽部門優勝(1980)、ハエン国際ピアノコンクール優勝およびスペイン音楽賞(1983)、ABC国際音楽賞受賞(1998)。 
デビュー以来、気品ある音色と透明度の高いリリシズムを持つピアニストとして、日本はもとより海外でもソロ、オーケストラとの共演のほか、室内楽奏者としても内外の一線で活躍する演奏家達と数多く共演し、いずれも高い評価と信頼を得てきた。 
2001年1月~12月に神戸新聞松方ホール、東京・第一生命ホールで行われた「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲チクルス」(全8回)は大きな反響を呼んだ。これはカメラータ・トウキョウによるライヴレコーディングで、『迫昭嘉・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集』としてリリース。「ドイツ・ピアニズムの本流を継承する名手」と評価され、全てのディスクが『レコード芸術』誌で特選盤・推薦盤に輝くなど名演奏の呼び声が高い。近年浜離宮朝日ホールでのリサイタルでは、彼の原点とも言えるベートーヴェンから、バッハ、リスト、グラナドスの作品まで披露、「演奏への喜びが強く感じられ、暗く深刻な曲想にあってもそれを美しく昇華し聴き手を癒した」との賛辞を得た。2015年12月より白寿ホールにて2台ピアノによるベートーヴェン(リスト編曲)の第九とそれに関連した作品を演奏する「迫昭嘉の第九」公演をスタート、2023年12月「迫昭嘉の第九 vol.7」で好評のうち終了した。また近年は指揮者としての活動も注目を集めている。 
東京音楽大学特任教授、洗足学園音楽大学大学院客員教授、エリザベト音楽大学客員教授。

迫昭嘉
迫昭嘉 © 武藤章

竹澤恭子(ヴァイオリン) Kyoko Takezawa, violin

桐朋女子高校音楽科在学中に第51回日本音楽コンクール第1位を受賞。1986年第2回インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで圧倒的な優勝を飾る。 
これまで、ニューヨーク・フィル、ボストン響、モントリオール響、ロンドン響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管等と、また、マズア、メータ、デュトワ、小澤征爾他、多くの名指揮者とも世界の檜舞台で共演している。 
2011年にはフィルハーモニア管のスペインツアー、2012年にはハンブルク北ドイツ放送響の日本公演でソリストを務め、2014年には東京フィル100周年記念ワールドツアーのソリストを務め、パリ、ロンドンなどで高い評価を得た。2018-2019年シーズンは、デビュー30周年を迎え各地でリサイタルを行い好評を得た。 
また、才能教育研究会で学んだ経験を生かし、教育活動も行い、メニューイン、ロン=ティボーなど国際コンクールの審査員も数多く務める。また、アスペン、ルツェルンといった世界的な音楽祭にも出演を重ね、最近では水戸室内管弦楽団、セイジ・オザワ松本フェスティバル、別府アルゲリッチ音楽祭へも参加。協奏曲、室内楽、リサイタル等、幅広く活躍を続けている。 
1993年出光音楽賞、1999年度愛知県芸術文化選奨文化賞、2021年大府市民栄誉賞、2025年第78回中日文化賞を受賞 
使用楽器は、1724年製アントニオ・ストラディヴァリウス。 
現在、東京音楽大学教授、桐朋学園大学特任教授、洗足学園音楽大学客員教授。

竹澤恭子
竹澤恭子 ©松永学

川本嘉子(ヴィオラ) Yoshiko Kawamoto, viola

3歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学を卒業。これまでに、ヴァイオリンを江藤俊哉、鈴木愛子、室内楽を末吉保雄、原田幸一郎の各氏に師事。 
1991年、東京都交響楽団への入団をきっかけにヴィオラに転向。1999年より2002年退団まで首席奏者を務めた。アメリカのタングルウッド音楽祭、マールボロ音楽祭、スイスのダボス音楽祭などのほか、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団、アルゲリッチ音楽祭等にも定期的に参加し、マルタ・アルゲリッチやユーリ・バシュメットなど世界一流のソリスト達と共演し絶賛を博している。ソリストとしては、これまでにガリー・ベルティーニ、ジャン・フルネ、ペーター・マークなどの著名な指揮者と共演。 
CDは「J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロのためのソナタ」「シャコンヌ 無伴奏ヴィオラ作品集」等をリリース。 
1989年東京国際音楽コンクール室内楽部門優勝(イグレック・クァルテット)。1992年ジュネーヴ国際音楽コンクール・ヴィオラ部門で最高位(1位なしの2位)、1996年村松賞、1997年第7回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、2015年東燃ゼネラル音楽賞・奨励賞の各賞を受賞。 
2017年より2021年3月までNHK交響楽団の首席客演奏者を務めた。京都アルティ弦楽四重奏団、AOI・レジデンス・クヮルテットのメンバーとしても活躍。 
小澤音楽塾、愛知室内オーケストラでは弦楽器アドヴァイザーとして、後進の育成にも積極的に力を注いでいる。 
類稀なる表現力とテクニックで聴衆を魅了し、日本を代表するヴィオラ奏者の1人として常に第一線で活躍している。

川本嘉子
川本嘉子 ©島崎 陽子

向山佳絵子(チェロ) Kaeko Mukoyama, violoncello

東京生まれ。松波恵子、堀江泰氏、レーヌ・フラショー、毛利伯郎の各氏に師事。1985年、第54回日本音楽コンクール第1位入賞。東京藝術大学を経て90年、ドイツ・リューベック国立音楽大学に留学し、ダヴィド・ゲリンガスに師事。同年、イタリアで行われた第10回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第1位受賞。87年度アリオン賞審査委員奨励賞、92年、第2回出光音楽賞受賞。 
カザルスホールでの「向山佳絵子とチェロの世界」シリーズや、東京オペラシティでの連続リサイタル、各地の音楽祭への参加、JTアートホール室内楽シリーズのプランナー、ハクジュホール「チェロ・コレクション」のプロデュース、ハレー・ストリング・カルテットの一員などとして活躍し、常に話題を集めている。 
また、シュタルケル、ゲリンガス、スターン、ギトリス、アルゲリッチなど世界の一流演奏家との共演も数多くこなす一方、NHK交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィル、日本フィル、新日本フィル、大阪フィル、水戸室内管など数多くのオーケストラとも共演している他、リサイタル、室内楽にと多彩な演奏活動を繰り広げている。98年にはNHK-FMの人気番組「おしゃべりクラシック」のパーソナリティをつとめ、広い層からの支持を得た。その後もNHK-FMには度々出演、特番の司会や、生放送でリスナーのリクエストに応える等特に話題となったほか、出演公演がBSクラシック倶楽部等テレビでも度々放送されている。2013~17年まではNHK交響楽団首席チェロ奏者も務めた。 
録音はソニーより「バッハ無伴奏チェロ組曲全曲」ほか5枚のCDが発売されており、収録曲はNHKスペシャルやドラマのテーマ曲、TVCM曲などに使用された。カメラータ・トウキョウからは池辺晋一郎と三善晃のチェロ協奏曲のCDもそれぞれ発売されているほか、日本コロムビア、日本アコースティックレコーズから室内楽も発売されている。また、企画した公演のライブ録音「ミラクル・チェロ・アンサンブル-12人のチェロ・アンサンブル-」がEXTONよりリリースされている。 
現在は東京藝術大学准教授として後進の指導も務める傍ら、日本を代表する実力派チェロ奏者として活躍している。

向山佳絵子
向山佳絵子 ©大窪道治

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所